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キン肉マン新アニメシリーズ

昭和の週刊少年ジャンプ黄金期をささえた名作漫画の一つ『キン肉マン』。

その『キン肉マン』の新アニメシリーズが始まるという発表に、
「令和の時代に『キン肉マン』!?」
と驚かれた方も多いのではないでしょうか。

昔の『キン肉マン』しか知らない、もしくは名前を聞いたことぐらいしかないという方々からすればさもありなん。

しかし、いまだに『キン肉マン』を追っかけているファンからすれば、ようやく来たかといったところなのです。

何故なら『キン肉マン』は現在連載中だから。
とは言え、昭和の時代から今にいたるまでずっと連載が続いていたわけではありません。

簡単にご説明しましょう。
まず『キン肉マン』、最初の連載を仮に第一期とします。
第一期は、1979年から1987年まで。
キン消し(キン肉マン消しゴム)を筆頭に一大ブームを巻き起こしました。

どれくらい凄まじかったかというと、作者のゆでたまご先生(原作者と作画の二人)が、時代劇「必殺仕事人」にゲスト出演するほどです。

第9話「主水、キン肉オトコに会う」では当時、大ブームとなった漫画『キン肉マン』の作者、ゆでたまごの二人がゲスト出演した。シリーズのファンである二人と藤田の雑誌対談が出演のきっかけとなった。ゆでたまごは1シーンだけのカメオ出演ではなく、この回のメインゲストであり、仕事人たちにこの世で晴らせぬ恨みを託し、死ぬまでを演じている。

Wikipediaより

しかも劇中で江戸時代風にアレンジしたキャラクターの絵を描くというカオスっぷり。
『キン肉マン』を知らない視聴者には意味不明な回だったことでしょう。

もちろんそれほどの人気を誇る漫画なので、当然のごとくアニメも放映してました。
最高視聴率は21.6%で、歴代ジャンプアニメの中で第8位。
劇場版も複数制作され「東映まんがまつり」の常連でした。

そんな『キン肉マン』第一期はコミックス36巻をもって終了します。
それからしばらくたち、すっかり油断していた1997年にまさかの「キン肉マンⅡ世」開始。
タイトルどおり『キン肉マン』の息子たちが登場する続編です。

アニメにもなりましたが前作ほどの盛り上がりはなく、実際私も途中で離脱しています。
「キン肉マンⅡ世」の連載は2011年終了。

少し時系列が前後しますが、「キン肉マンⅡ世」と同時に執筆されていた初代『キン肉マン』の短編エピソードをまとめたコミックスが2010年に37巻として発売。
22年ぶりの『キン肉マン』の続刊に「あれ? もしかして初代の復活ある?」と期待は高まります。

そしてその期待は現実になり、『キン肉マン』第二期の連載が2011年に開始され現在に至る……。
「キン肉マンⅡ世」なんてなかったんや。
簡単な説明終了。

というわけで、現行コンテンツである『キン肉マン』が令和の時代にアニメ化されても何の問題もないのです。
ファンとしてこんなに嬉しい事はない!!!

と言いたいところなのですが、問題が二つあります。
それは”声優はどうするの?””どこからやるの?”です。

まず声優問題ですが、キン肉マン役の神谷明さんは御年76歳(2023年現在)。
まだまだ現役で活躍されているので、映画などの単発作品なら是非とも頑張っていただきたいのですが、今回発表されたのは「アニメ新シリーズ」。
さらに、アニメ化の発表と同時に声優が公表されないパターンはオリジナルキャストじゃない場合がほとんどだったりします。
「キン肉マン=神谷明」なので続投を強く強く強く願いますが、可能性は低そうです。

続いて、どこからやるの問題。
完全リメイクとして第一期の初めからなのか、続編として第二期からなのか。
普通に考えれば第一期から相当時間がたっているので、最初からやるのが当たり前だと思いますが「新シリーズ」という言い方が引っ掛かります。
どちらにしろ、中途半端なことだけはやめていただきたい。

長々と語ってしまいましたが、現状何もできないのがもどかしいです。
キン肉マン(CV神谷明)とテリーマン(CV田中秀幸)の続投を願いつつ続報を待ちます。

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