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言葉の異称を勉強してみる

日本語の魅力の一つとして、多種多様な表現というものがあります。
大抵の場合、ある言葉に対して異称もしくは別名が存在します。
有名なところだと「一月」は「睦月」などでしょうか。

昨年から短歌を始めた影響で、言葉に対する興味が一層強くなりました。
短歌に「五・七・五・七・七」というルールがある以上、多くの言葉を知っているほうが歌に説得力が増すことは明白です。
文字数の調節にも大いに役立つことでしょう。

というわけで、将来使いそうな言葉の異称(別名)を調べた一端を、備忘録も兼ねていくつかご紹介します。


【雪】
「六つの花(むつのはな)」「六花(りっか/ろっか)」「六辺香(ろくへんこう)」「六出/六出花(りくしゅつ/りくしゅつか)」
いずれも雪の結晶の形から。

「不香の花(ふきょうのはな)」
雪を香りのない花に例えて。

「寒花(かんか)」
雪を冬の花に見立て。

「玉屑(ぎょくせつ)」
降雪を玉を砕いたチリに例えて。

「青女(せいじょ)」
古代中国の雪を降らせる女神から。


【月】
「玉輪(ぎょくりん)」「水鏡(すいきょう)」
月の異称。

「玄兎(げんと)」
月には黒いウサギがいるという逸話から。


【富士山】
「時知らぬ山」
季節を知らないかのごとく、いつも雪をいただいている山ということから。

「芙蓉峰(ふようほう)」
富士山の異称。


【海】
「綿津見(わたつみ)」
日本神話の海の神様から。


【空】
「天の原」「天の海」
空の広さをそれぞれ大地と海に例えて。


「天穹(てんきゅう)」
大空のこと。


いずれも素敵な表現なので使ってみたい言葉ではありますが、まだまだ初心者マークの私には宝の持ち腐れになってしまいそうです。
相手に伝わらなければ意味がないですからね。
もっと鍛錬を積んで、しれっと異称を使いこなせるようになりたいものです。

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