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ISHIYA私観ジャパニーズ・ハードコア30年史外伝〜「失った右手が掴んだもの」マサミ伝第2章〜#8 BEAR BOMB脱退

「#8 BEAR BOMB脱退」

 GHOULとして順調に活動していたマサミだったが、盟友でありGHOULに欠かせない存在であるベースのBEAR BOMBが脱退することになってしまう。
 THE TRASHをクビになった後のマサミが、バンドをやるためには欠かせない人物であり、家も近所だったために常に一緒に行動していたのがBEAR BOMBだった。
 マサミとBEAR BOMBはGHOULという音楽活動以前に、日常的に生き様がパンクスであった。筆者は個人的に、そういったパンクスの生き様が現れたバンドがGHOULであり、その存在感の凄さが観客にも伝わっていたと思う。
 GHOUL初期の、BEAR BOMBと一緒に活動していた時期の話には数多の逸話がある。そしてBEAR BOMBがGHOULを脱退する直前の時期には、鉄アレイのボーカルRYOがBEAR BOMBと同じアパートの別室に住むようになり、マサミと行動を共にすることが多くなって行く。

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30年以上に渡るバンド活動とモヒカンの髪型も今年で35年目。音楽での表現以外に、日本や海外、様々な場所での演奏経験や、10代から社会をドロップアウトした視点の文章を雑誌やWEBで執筆中。興味があれば是非サポートを!