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ISHIYA私観ジャパニーズ・ハードコア30年史外伝〜「失った右手が掴んだもの」マサミ伝第2章〜#14 SQWADから再びGHOULへ

「#14 SQWADから再びGHOULへ」

 BAD LOTSがどのような形で終わったのかは定かではないが、マサミソロアルバム「POWER LINE x SHOCK LINE」で、BAD LOTSからL.O.Xへ繋がる流れができていたことは確実である。
 のりをとハイドがクビになり、LIP CREAMのナオキとXのYOSHIKIが参加することで、アクトが別にやっていたバンドORANGEの3つのバンドの頭文字をとり、バンド名がL.O.Xとなる。
 このバンドでの活動期にはMASAMI & L.O.Xという名義で関西方面へのツアーなども行なっている。
 このツアー時のギタリストなどで、元MOBSのジョータローも参加しており、マサミはこのL.O.Xでの活動の他にも、新たに荒野やフェイマスといった人間とミスクリアントも結成するなど、この時期の活動は様々な形で進行していた。
 他にもこの時期、マサミはBEAR BOMB、テツ、ジョータローでGHOUL2などもやっているところを見ても、GHOULを解散した後、マサミの思うように活動した結果、やりたいことが本当に見えてきて、様々なことを模索していた時期とも言えそうである。
 全てはGHOUL解散後に、新たな音楽性で活動した結果、マサミが自分なりの答えを導き出したのではないだろうか。

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30年以上に渡るバンド活動とモヒカンの髪型も今年で35年目。音楽での表現以外に、日本や海外、様々な場所での演奏経験や、10代から社会をドロップアウトした視点の文章を雑誌やWEBで執筆中。興味があれば是非サポートを!