意匠56

モノ好きなデザイナー。50代後半を迎えて今際の際より生還したことをきっかけに、少しは役…

意匠56

モノ好きなデザイナー。50代後半を迎えて今際の際より生還したことをきっかけに、少しは役に立つかもしれない体験談、コラムやエッセイを綴ります。お楽しみください(^o^)/

最近の記事

56歳で急性心筋梗塞その4「費用と保険とこれからの生活」

 手術や入院を経て命をとりとめたのは幸いだけれど、現実として気になるのはお金の話である。今回は、急性心筋梗塞の手術代、入院費用などについて書き留めておくので参考にしていただきたい。そして、「56歳で急性心筋梗塞」シリーズも今回でひとまず最終稿である。 1:費用の話 急性心筋梗塞の手術代や入院費について、ようやく病院からの請求書が届いた。退院から3週間が経っても一向に請求書が届かないので「いったいいくらなんだろう?」と不安な気持ちで郵便ポストを覗く毎日だった。ネットを検索して

    • 56歳で急性心筋梗塞その3「心臓リハビリテーションの開始」

       手術、入院、退院を経て、これからは外来での心臓リハビリテーションの開始である。正確には「心大血管リハビリテーション」という。約5ヶ月の間、定期的に通院しながら運動療法を中心に心機能と体力の回復に努めるのである。 1:外来リハビリ初日2月13日火曜日  退院後10日を経て、いよいよ外来診療での心臓リハビリテーションの開始である。今日は最初に、皮膚科を受診して蜂窩織炎(ほうかしきえん)の診察をしてもらった。退院時に処方された抗生剤を飲んでいたので、左腕に残っていたしこりも消

      • 56歳で急性心筋梗塞その2「退院後の近況」

         私が心筋梗塞を発症して人生初の手術、入院、退院までの顛末は、56歳で急性心筋梗塞その1「手術と入院の体験記」に書いているのでそちらをご覧いただきたい。ここからは退院後の近況について書いておく。 1:退院の日 初めて見るロビーは大学病院らしい広大な吹き抜けの空間だった。私が以前、外来診療でT大学病院に来ていたのは20年も前のことで、この病棟は建てられていなかった。今回の手術や入院の精算は後日、支払いは銀行振込となっているので会計を待たずにこのまま帰宅する。患者でごった返すエ

        • 56歳で急性心筋梗塞その1「手術と入院の体験記」

          はじめに  56歳になるまで、手術や入院とは無縁だった。その日は突然やって来て、今でもあの痛みが「生死を左右するものだった」とは信じ難い。  この体験記では、急性心筋梗塞になった私こと中年男性の体験を全4回に分けて紹介したい。年齢に関係なく、誰にでも起こり得る突然の災難なのだが、まずは肩の力を抜いて読み進めて頂ければ幸いである。やや長文であることはご了承頂きたい。 ※文章中に登場する専門用語について齟齬がある場合は是非ご指摘頂きたい。 ※記載内容は概ね事実に基づいている

        56歳で急性心筋梗塞その4「費用と保険とこれからの生活」

          人生横向き

           「人生横向き」とは、かつて友人が放った言葉である。世代を越えて生きづらさを感じる現代社会では、前向きでも後ろ向きでもない、横向きの思考こそが人々を救ってくれる。  このnoteでは、私的な体験談を含めたコラムやエッセイ、職業病とも言うべきデザイナー思考を綴ろうと思う。平たく言えば、モノ好きなデザイナーの日常から趣味や遊びの話、たまには仕事のことを書くかもしれない。  何かの偶然で、このページを開いてくれた皆さんには、学生諸君からシニア世代まで男女を問わず、肩の力を抜いて

          人生横向き