心理機能:TとFの言う正しさ

人それぞれ価値観は異なり正しさや真実も異なる。それでも最近心理機能でのTeユーザやFiユーザの言う正しさや真実みたいなものがなんとなく分かってきた気がする。なので言語化してみる試み。

とりあえずざっくり

Ti,Te,Fe,Fiそれぞの言う正しさを一言でいうと以下のとおり。

Ti・・・宇宙の真理的な正しさ
Te・・・客観的な正しさ、あるいは、権威的な正しさ
Fe・・・そいつのいるコミュニティ内での正しさ
Fi・・・そいつ自身の思う正しさ

Tiの言う正しさ

こいつが言う正しさは正しく”真理”。絶対的な正しさ。いついかなる時、いかなる場所、誰にとってもゆるがない絶対的な正しさが存在すると思っていて、その正しさに限りなく近いものがもっとも正しいことになる。

絶対的な正しさが存在していると思っているので、4つの中で最も融通は利かない。

原理原則から積み立てて論理を組み立てていく。こいつの主張している正しさはそういった積み重ねの結果なので、覆すには骨が折れる。

TiとTeはどちらも論理的ではあるのだが、Tiは必ずしも他者への証明を必要としていない。それ故、論理的であるはずのTiがトンデモ理論を打ち出してくることもある。優れたTiユーザなら確かに宇宙の真理に到達できるかもしれないが、大半は視野の狭いマイルールを構築しその枠に引きこもる。

TiとFiは同じ内向型ではあるが、4つの中で最も縁遠い。絶対的な正しさがあると考えるTiに対して、皆それぞれに正しさがあるとFiは考えるから。

TiはFeによって他者の目も通さないと独りよがりの屁理屈をこねることになる。自閉的な奴はだいたい未熟なTiユーザ。

Teの言う正しさ

こいつが言う正しさは”証明された”真実。客観的で説得力をもった説明がなされた事柄を正しいと認識する。確率や統計が大好き。

客観的とは言葉を変えれば多くの人が認めたことであり、多くの人が認めた人やこと=権威やステータスも正しさの指標となる。どちらがより正しいかで争いたがるのはこれ故。

Tiと異なり絶対的な正しさはないと思っていて、「勝ったほうが正しい」と思っている。それ故、Tiほど真実にはあまり興味がない。

TeはFeに対して、「論理的ではない」とか「客観的ではない」的なことを言うが、どちらも”周りを見て”正しさを判断しているところは似た者同士。

Teは判断機能ではあるが、実は最も判断していない機能。なぜなら、判断方法が客観的な数字などで決まるのでほぼ自動で決まってしまうから。それ故、Fiを使って自身はどう思うのかを考えないとただのロボットに成り下がる。未熟なTeユーザは正に権威の犬。

Feの言う正しさ

こいつの言う正しさは皆が言う正しさ。そいつのいる場所や時において限定された正しさ。

その場の雰囲気や空気が正しさを決める。そのため、Feユーザ自身に確固たる正しさは持ち合わせていない。その場で決まった正しさを自分自身で決めた正しさであるかのように振る舞う。

Feユーザが4つの中で一番正しさに執着していない。しかし、周りに最も正しさをもとめるのはFeである。

FeユーザはFiユーザに構いがち。おそらく雰囲気(全体の気持ち)を決定するキャスティングボードを握っているのがFiユーザだから。Feユーザは自分の気持ちは空っぽの風見鶏だからお互いに相手に合わせようとするだけだし、Tiは独自理論打ち立ててる少数派だし(Feは常に多数派につく)、Teは自分の雰囲気を作るために一度その場の雰囲気を壊そうとするし。だから、Fiユーザが満足する=その場の雰囲気が守られるということでFiユーザに構いまくる。

FeもTeもその場の中心となろうする。Feは自身が中心になってその場の雰囲気を守るため。Teは自身の正しさを証明するため。

FeユーザはTiによって、自分自身で正しさを検証することをしないと時に暴走する。単に場に流されるだけでなく、その場にいる人間を一緒に巻き揉むので被害が大きくなる。ニュースに踊らされて炎上に加担したり、宗教にのめり込むのはだいたいFeユーザ。

Fiの言う正しさ

こいつの言う正しさは個人の正しさ。自分の心の平穏が守られることが正しい。

4つの中である意味確固たる正しさを持っている人ではあるが、それを主張すると自身の心の平穏が乱されると思っているので、主張は控えめ。でも自分の考えが正しいと強く思っている。それ故、他者も自分と同じように自分が正しいと思っていると感じることができる。

Tiが自身の考えを普遍的な正しさと思っているのに対し、Fiはあくまで自分だけはそれを正しいと思っている。なので、Tiは自身の考えを理解してほしい(理解するべき)と思っているのに対して、Fiはあまり自分の考えを知られたくないと思っている。

FeとFiはどちらも感情タイプであり人の気持ちに寄り添うイメージがあるが、どちらもある意味他者の気持ちに無頓着である。Feはその場の雰囲気が大切なため、雰囲気を守るため個人の意志や感情を抑圧する。Fiは自身の気持ちを守るため、「自分は自分、人は人」と他者の気持ちに無関心を決め込む。

FiユーザはTeによって戦う意志を持たないと事なかれ主義の無気力人間になる。未熟なFiユーザはすぐにルサンチマンに陥る。弱さを優しさだとも勘違いもしている。自分はHSPだASDだADHDだINFPだギフテッドなんだかんだ心の安寧を守るために言い訳するのは辞めて、現実に立ち向かう必要がある。

俺なりの活かし方

俺なりに対各心理機能ユーザへの接し方を書く。他人のタイプを診断できることが前提だけど、どの判断機能をメインに使っているかくらいならどうにか分かるんじゃないかと思っている。

対Tiユーザ・・・関わるかどうかをまずは観察して見極める。優れたTiユーザはFeも発達させており相手視点に立った説明ができたり、客観性をもった理屈を提唱できるので頼りになる。しかし、未熟なTiユーザだと説明が分かりづらかったり、独自理論すぎて意味不明だったり、極めつけに融通が利かず頑固なのでコミュニケーションがまともに取れない。神経質な人も多く情緒不安定だったりするので、地雷を踏むと顔真っ赤にして怒鳴ってきたりする。敵にすると面倒なことは確実なので、有能無能どちらにせよ要注意人物ではある。基本的にこのタイプを説得しようとは思わない。なぜなら説得なんか出来ないから。このタイプを説得しなければならないシチュエーションにならないようにすることが大事だが、もしなってしまった場合はこの人の周りを説得して物量作戦で押し切る。

対Teユーザ・・・一番扱いやすい。判断基準が客観的なので思考や行動が予測しやすい。根拠さえ示せばそれ以外の根回しやコミュニケーション不要なので楽。ただし、何を根拠と捉えるかは人によって異なるのでそこは要確認。比較的高学歴は確率や統計といったデータを好み、低学歴は誰が言ったのか(何に書いてあったのか)といった権威主義的なものを好む。根拠次第で掌くるくるするのでそういう意味では柔軟だが、裏を返せば根拠を示せなければ杓子定規的で機械的。情状酌量の余地みたいなものはないので、淡々とデータで説得する。損得勘定でも動くので最悪賄賂握らせて買収する。序列がハッキリしていればその序列に従って動くので、Teユーザを動かしたかったら自分がそいつの中で序列が上と認めさせるか、上と認めている奴を操作して間接的に操作するかする。

対Feユーザ・・・こいつ自身は雑魚だがこいつを動かしている場や空気が厄介。日本では特にこの空気が強固なので本当に厄介。Feユーザ自身を説得してもこいつ自身は空っぽなので意味はない(本体はこいつじゃない)。周りの人間を一人一人落とすか、Feユーザを隔離してマインド・コントロールするか。マインド・コントロール自体はかかりやすい質なので、どうにか孤立させて自分に依存さえさせれば良い広告塔にはなってくれる。逆にこのように裏でFeユーザを操っている奴が真の敵。Feユーザは自身の空っぽさを他人で埋めようとするため自己承認欲求の塊。感謝の言葉を与えれば喜びはするので、やりがい搾取してあげるのがwin-winなのかもしれない。雑に扱うと背中から刺されるのでそれは注意か?感謝の押し売りにも注意。

対Fiユーザ・・・危険度は少ない。ただ扱いやすいかといえばそうではない。寧ろ、思い通りには動かない。こちらの要求と相手の気持ちがマッチしていないと噛み合うことはない。どうしてもFiユーザを自分の思い通りに動かしたかったら、心の平穏を守ろうとするという性質を利用して、ストレスを掛けて心の平穏を乱し、逃げ道に追い込む方法が効果的。楽な方へ逃げる言い訳や大義名分を与えてやれば何でもやる質ではある。自分が使うならまだしも他人に利用されるのに注意したほうが良い。敵に回すと厄介だが、味方につけると弱体化するキャラ。

以上。



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