せっかち過ぎて頭ぐるぐる

俺は判断が早い。実は早くないが、起こり得そうなことは事前に対策を打つなり、手を考えているので人より判断が早く見えるし、実用上早い。

しかし、それ故に悩まされることも多い。

自分の中では結論が出ているが、実行するのに他人の許可が必要な場合、その待ちの時間がとても辛い。俺としては出した結論がうまくいくかいかないないかは結局やってみなければ分からないので、さっさと実行してダメなら修正して再実行をしたい。

しかし、他人の許可がいる場合その他人が”うん”と言わなければ動けないので、その待っている間に他に考えられる想定をぐるぐると考えてしまうので辛い。

他人はたいてい俺より判断が遅いし、そもそも判断できない人間が多いのでその遅さに付き合うのが本当にイラつく。

鬱になりがちな人は頭で考えてばかりで行動しないと聞いたことがあるが、頭ぐるぐるな状態は正にそんな感じ。悩みや不安は行動すれば解決することが多い。それが出来ないのは辛い。

日本人が鬱になりやすいとか不幸を感じやすいのって、いろんなしがらみで行動が抑制されているからなのではないかと思う。

一方、日本人は責任回避型や他責思考な人が多いという話をよく聞く。この手のタイプは日本人だけではないとは思うが、そういった生き方が”賢い”だとか”大人な対応”などと思われている雰囲気があるのは日本くらいだと俺は感じている。

しかし、日本人の多くがそういう考え方になるのも分かる気がする。自分の意志で行動することが出来ない環境で、それを自分でどうにかしようと考えれば考えるほど頭がおかしくなってしまうだろう。それを回避するには、ほどよく無責任で他責思考をして自分の精神を守るしかない。

この記事を書いている現在、俺は他人の許可を待っている状態である。その許可が下りさえすればさっさと次のフェーズに移りタスクを完了できるのに、それが出来ないのがストレス。現状は待つしかないとは理性では理解しているが、ふとした瞬間「許可が下りなかったら、こうしてああして、逆に下りたらああしてこうして」ともう何回も考えて結論をだしたことが頭の中で蒸し返される。

反芻思考を止める訓練は瞑想などによって日々鍛えてはいるが、自然と発生してくるこのぐるぐるは本当に不快だ。

思考停止する奴は馬鹿だと思ってしまうが、思考停止を使いこなす奴は賢いという風に考えて思考停止しようと思う。

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