INTJとENTJの違い NTJがメインをはるラブコメは面白い『弱キャラ友崎くん』

ラブコメって登場人物が社会人だと、仕事と恋愛のバランスとか浮気不倫みたいな話になって多少面白いと感じるんだけど、高校生なんかが主体だと非現実感が強くてあまり楽しめない。

『弱キャラ友崎くん』はそんな俺が結構楽しめているアニメなので感想書く。なお、今2期やっているみたいだけど1期までの感想。

ヒロインの日南がENTJぽい感じで、陰キャな主人公友崎に陽キャ指南していくわけだけど、そのマネジメントの仕方がなかなか良くて参考になる。また、友崎も日南の指導に真摯に答えようとするところが好印象。

何かを成功させたいなら、”正しい方向”に地道に頑張ることが大事だと俺は考えているので、それを行っているこのアニメは”陰キャが急にモテ始める”みたいな幻想をやってきても現実味があるように感じられそうなので良い。

12話で、今後Teがdomの日南、Fiがdomの友崎が互いに互いの劣等機能を指導し合うようになるという展開は、第2、第3機能がTe,Fiの自称INTJの自分としては第2期以降も見て勉強させてもらおうと思った。

INTJとENTJの違いに触れつつ感想

ヒロイン日南について。

現実社会だと女性でTeが強いと、周りの男が委縮したり、妬んだりしてモテない感じになりがちだけど、日南は猫被っているので超モテている。日南みたいな女性は周りから評価を得るためのヘイト管理が男性よりハードになるだろうから大変だなと思った。

10話や11話で日南に対して「素の自分を出しなよ」的なことを男どもが言っているシーンは、「それが出来たら苦労はしねえんだ」ととても同情した。

素の自分を出すというのは意外と難しい。Te強めな性格な人には共感してもらえそうだけど、こうあるべき自分のとおり行動することが自分のしたいことであったり、素であったりする。この”あるべき”の部分がTeが強いと客観視した自分を評価した結果の”あるべき”になるので、どうしても周囲からの見え方を意識したような行動になりがち。

友崎がFi全開って感じのキャラなので、このタイプは自分の気持ちみたいなのに敏感でかつ当たり前のように素を出せるんだろうけど、ENTJぽい日南にはFi出せってのは難しいだろうなと感じた。

自称INTJの自分としては、日頃から自分の中のTeとFiのバランスを取ることに苦労しているので、日南と友崎の言いたいことは結構分かる。

日南が目的達成のために、”菊池と付き合え”と言ったことに対して、友崎が”好きでもないのに付き合うのは真摯ではない”みたいな返答するところは両者の言い分にとても共感した。というかいつもの俺の心の中の葛藤を見ているようだった。

俺も「合理的に考えた時の最善手はこれなんだが、やっていて気分がいいものではない」みたいなことは良くある。俺の人生経験上気分や情に流されるとろくなことにならないと感じているので、結局は理性に従うのだが確実にメンタルは削られる。日南は悪気を一切感じてなさそうなので、流石Fiが劣等機能なENTJなだけはあるなどと思ってしまった。


日南を見ているとENTJとINTJの違いの解像度が上がる気がしている。俺がたぶんここらへんが大きく違うんだろうなと感じたことは以下の通り。

①ENTJは周りの自分に対する評判を気にする。INTJは自分自身に対する自分の評価(プライド)を気にする。
②ENTJは競争事すべてに勝ちたがる。INTJは自分の得意分野に限っては勝ちたがる。
③ENTJは仲間を作りたがる。INTJは弟子を作りたがる。

①は日南が日頃から自分のしゃべりをボイスレコーダーに録音して話す練習をしているみたいな奴を見ていて感じた。俺もプレゼンする必要があればそういったことはするけれど、日頃の雑談レベルのことにまでしようと思わない。見てくれを良くするのは手段に過ぎないってのが俺の感覚。だから、目的達成した後は自分の評判が落ちてももう目的は達成したからどうでも良いみたいになる。

INTJも周囲の評判を気にしないわけではないと思うが、その気にし方が「周りから有能だと思われている俺」というセルフイメージが崩れるのが嫌だという感じで、他人から好かれるだとか本当に有能だと思われているかみたいなのはそこまで気にしない。

なので、自称INTJの俺の場合もし他人から無能だと言われてセルフイメージが崩れそうなことがあれば、俺の価値を理解できないこいつは見る目がないみたいに考えてセルフイメージを守ろうとする。たぶん、ENTJの場合はその無能って言ってきた奴を見返そうみたいに考えるんだろうなと思う。

上述の悪気を感じていない的なところも、ENTJは自分の行動によって他人から悪い奴だと思われるとなったら回避しようとするだろうけど、バレないとか丸め込めると思えば平気で実行できるんだろうなと偏見かもしれないけど思う。俺もそういうところがないわけでもないけど、他人が見てなくても自分は見ているという感覚が最後に残る。

②は日南が文武両道だけでなく、ゲームにまでも勝ち負けこだわっているところから感じた。INTJの場合、そこまで手広く何でも勝とうと思わないと思う。最後に全体として勝てば良いと考えて、個別の勝敗はそこまで気にしないのがINTJなんじゃないかと俺は思う。

日南が”本当にやりたいことなんてない”と言っていたが、だからこそ自分に向かってくる課題全てに真正面から向かっていけるんだろうなと思った。俺の場合、”やりたいことはないけど、やりたくないことはある”みたいに若干自分の意志というか気持ちが混じるので、真正面ではなく搦め手で対処しようとする。努力量で圧倒する面は似ているとは思うけど。

③は11話で友崎と決裂する流れを見て思った。日南は友崎になら自分の考え方ややり方を理解してもらえると思っていたけど、そうではなかったと失望していた。

自称INTJの俺にはそういった仲間、同志的な発想はあまりない。俺の考え方、やり方を広めることで世界を変革する。そのための先兵の一人としてお前を弟子にしてやるって感覚が強い。だから、俺の考えややり方に共感や理解はしてもらわなくても構わない。というより、自分の崇高な理念をそう簡単に他人が理解できるとは思っていない。






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