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#新婚旅行でニューヨークに行った話 〜写真編〜 Vol.14「Dumbo Open Studios 2019」

ニューヨークでChim↑Pomの展示を観た。それも偶然に。
4/27と28の二日間、Dumbo Open Studios 2019というアートスタジオの開放イベントが開催されていて、街歩き中に偶然知った。スタジオ開放だけでなくギャラリーも展示で参加していて、僕らがイベントを知ったのは街歩きの最中、Chim↑Pomのインスタレーションを発見したからだった。

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千羽鶴は広島において、平和の象徴である。しかし、世界中から届く千羽鶴も、焼けば膨大なゴミになるため簡単には処分できない。そのため、折ってある状態を現地のNPO法人や授産施設の人たちがすべて手作業で開いた紙に戻しリサイクルしていると、以前広島を訪れた時に聞いた。

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Chim↑Pomの展示は、おびただしい量の千羽鶴を積み上げて我々に迫ってくる。会場奥では、メンバーの一人がひたすら折り鶴を開き続ける映像が流れる。タイトルは「Threat of Peace (平和の脅威)」。さらに展示では、彼らがドナルド・トランプと金正恩に折り鶴の折り方をエアメールで郵送したことも示される。核の脅威が高まる今だからこその、広島の空を舞台にしたインスタレーションで物議を醸した彼ららしいスキャンダラスな展示。

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同時に展示されていた「Don’t Follow the Wind」も、福島第一原発事故の帰還困難区域内で開催され続けている「見ることができない展覧会」についての展示。放射能をテーマに関連する二つの展示は、処分できないものや想い、捨てられないゴミという意味でも繋がっている。
原爆投下プロジェクトは当時、その本部所在地からマンハッタン計画と呼ばれていた。他でもないニューヨークで日本人グループが展示を行う意味を考えると、クラクラする。

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ギャラリーの受付で案内をしてくれた、若い女性はアジア人だった。出身地が気になって尋ねると、韓国人だという。ああ、ニューヨークとは、どこまで日本人であることを考えさせる都市なのだろう。

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Dumbo Open Studios 2019

Art in General
145 Plymouth St, Brooklyn, NY 11201


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