見出し画像

小林覚九段戦 2020手合い④

プロローグ

2020年2月20日。十段戦予選Aで小林覚九段との対局。

コロナウイルスが心配な今日この頃。行きの電車でそんなことを考えていたら一駅乗り過ごしてしまった。ダッシュで戻って遅刻かと思いましたがなんとか数十秒前に滑り込みセーフ。

この日は日本棋院「寂光の間」(和室)での対局。

この時の経験が生きて、事前に部屋を確認しておいて和室用のスーツで行けたのは少し成長しただろうか。

急いで碁盤を拭き清めたところで対局開始のブザーが鳴る。

握って私の黒番。今年はここまで全部黒が当たっている。

対局振り返り

小林覚九段(白)vs 私(黒)

白1とひかれたところが問題の場面。

テーマ図

画像1

お互いに切り結んでいるが、私は黒がいけてると思っていた。しかし

1図 うっかり八兵衛

画像2

黒1、3と打ったのだが白4と打たれて自分の間違いに気づく。攻め合いの具合をうっかり八兵衛。そして長考・・・・

意を決して2図黒1と打ったが・・・これではおかしい。

2図 ちぐはぐ

画像3

このように打つなら1図黒1~白4までは明らかに黒のマイナスである。

結局このあとは、全て勝負手気味であった。最後はなんとか勝ったが、反省点が多い内容だった。

囲碁AIによる解析と考察

このあたりはどれくらいまずかったのか、三種類の囲碁AIで比較して調べてみた。

自分が普段使っているAIでは、1手ごとに100万回探索。

GPUはAWSのp3.16xlargeなのでTesla v100を8枚の構成。日本ルール、コミ6目半の評価である。

ここから先は

1,398字 / 5画像

¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?