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俺はただ、楽しく飲みたかっただけなんだ【お酒の時間】

・2月9日(金)の日記。⬇

・大学時代の後輩が勤めている、お茶割りを出すバルに行ってきた。高円寺のとあるビルの2階にそのお店はあり、知らなかったらなかなか入らないタイプのやつだなと思いながらビルの階段を昇った。お店に入ると後輩ちゃんが暖かく出迎えてくれて嬉しかった。


音楽はカセットで流すようだ。どこかレトロ。

・1杯目は白桃緑茶割り、2杯目はキンミヤをルイボスティーで割ったものを飲んだ。1杯目は桃のほのかな香りがふわっとして、思っていたより飲みやすかった。2杯目はほぼルイボスティーの味だったので、ゴクゴク飲んでいた。どちらのお酒も全体的に飲みやすくなってありがたい。

・お酒は焼酎、ウイスキー、ラムなど、お茶は緑茶、白桃緑茶、紅茶、ほうじ茶などが用意されていた。おいしい組み合わせを考えるのも楽しそうである。

・私はアルコール独特の香りが強すぎると鼻からツンと来て渋い顔になってしまうタイプだ。でもそのとき出してもらった2杯はかなり飲みやすかった。お茶という慣れ親しんだ風味が感じられるだけでこんなにもお酒が身近に感じられるのかと驚いた。

・その日は常連さんが何人も入店し、店内はとてもにぎやかだった。後輩ちゃんの誕生日が近いそうで、常連さんのひとりがプレゼントを渡していた。私も有難く、その常連さんに1杯ほどご馳走になる。ありがとうございます。

・感覚的な言い方になるけど、「人と人」で回っているなぁと感じるお店を久しぶりに見た気がする。

・2月10日(土)の日記。⬇

・大学時代の同期2人と飲みに。歌舞伎町の入口あたりにある鉄板焼きのお店に行った。予約をしていたので、激混みの中で並んでいる人をかき分けて受付を済ませる。ディズニーのファストパスってこんな感じだったな。


チーズ玉

・飲み中に撮った写真が3人分合わせてこれ1枚だけだったらしい(同期が撮っていたので送ってもらった)。これおいしかったな、チーズ玉。内容物がほぼ粉とチーズなので、実質ピザみたいなもん。

・お酒を飲み、料理を食べながら近況を話す。去年からスノボに行くようになっただとか、初めて整体に行っただとか、車通勤でエコノミー症候群になりそうだとか、山も川もない都会の学校の校歌は精神論になりがちだとか、そんな話。

・話してて、みんな仕事して生活してんだなぁなどとしみじみ思う。今は学生のときほどSNSに齧り付いてないし、何より私は人と会う機会がめっきり減っていたので、知り合いが今どこで何をやっているのかほぼ知る機会がない。最近は「SNSがない時代は、離れた人の近況なんて知らないのが普通だったんだよな」と思うと、大抵のことは知らなくていいかという思考回路になってしまう。

・今日会った2人は、学生時代に私が脚本演出を担当した舞台のスタッフをしてくれた頼れる同期だ。演劇という良くも悪くもおっぴろげな文化に浸かっていた学生時代からの付き合いではあるが、この2人と集まるとどこかカラッとしている雰囲気が居心地よくて、何年かに一度飲みに誘うことがある。そんな彼らの近況を聞き、あぁみんなちゃんと人生やってんだなぁと思えて楽しかった。

・それにしても、楽しいお酒の時間を過ごせた2日間だったな。後輩ちゃんはお酒を作りながらお客さんの話を楽しそうに聞き、いろんな方から誕生日プレゼントをもらいずっとニコニコしていたし、お店に寄った人はみんな笑っている。同期の2人は飲みながら話をゆっくり聞いてくれるし、たまに本当におもしろくて笑っている表情をしてくれていた。私は普段あまりお酒を飲まないし、とにもかくにも食事がメインの人生なので、酔うためだけに体内に入れるアルコールのよさは正直よくわからない。ただ、こうしてお酒で楽しめるコミュニケーションの「よさ」そのものに触れると、どうしても腰が引けてしまう。お酒を挟んだ楽しい時間を過ごすことで、「お酒を楽しむだけ」という選択肢も悪くないなと思えるのだった。ありがとうございます。




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