見出し画像

「おはよう」と「おはようございます」の使い分け 『ISO通信』第85号

近所の人に挨拶するのは自然なことだと思いますが、知らない人に挨拶すると不審者と間違われる可能性があります。顔と名前が一致しなくても、お互いが「ご近所さん」であることを認識していれば挨拶するようにしているのですが、相手が小学生くらいだと「おはよう」と声をかけても、反応がなかったり、もじもじした感じで下を向いてしまうこともあります。

小学生から見た私は「知らないおじさん」である可能性も高く、子どもに挨拶するのをしばらく止めていました。
しかし、あるとき自然に「おはようございます」と声をかけていたのですが、そのときは元気に「おはようございます」と返事がありました。小学生に対しては「おはようございます」よりも「おはよう」の方が適切だと思っていたのですが、そうではないのかもしれません。
ためしに、他の小学生にも「おはようございます」と声をかけてみると、もじもじと下を向かれることが減り「おはようございます」と返ってくることが多くなりました。
この挨拶実験は「ご近所さん」の範囲を狭く設定しておかないと、あぶないオジサンと間違われるので、サンプル数はかなり限定的です。しかし小さな子にも、
自分を尊重してくれる人にはきちんと対応したい
と思う気持ちがあるのでしょう。

相手との関係性によっては「おはようございます」よりも「おはよう」の方が自然な場合もあります。しかし、気軽に「おはよう」と声をけたつもりでも、相手は「あれ、私たち、そんなフレンドリーな関係でしたっけ?」と感じているかもしれません。
「おはよう」と声をかけて、うつむき加減の会釈しか返ってこなかったら、次は「おはようございます」にしてみましょう。元気な「おはようございます」が返ってきたら、一日の始まりが、少し爽やかになりそうです。

挨拶に関しては、
めんどくさい
照れくさい
先に挨拶した方が負け
ただの儀礼
など、ネガティブな捉え方をする人もいます。
「先に挨拶したら、その時点で既に負けている」という意見を聞いたことがありますが「先に挨拶しようとする人が多い組織は強い」と思っています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?