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【ゆるふわコラム】エンタメ英語学習塾:Nothing Gonna Stop Us Now(STARSHIP)

こんにちは。人間ドックで要再検査が2つも見つかって、いよいよ「バブル世代独身男性」らしくなってきた(?)五十路MANです。

気を取り直して、今宵は80年代に流行った昭和の洋楽ポップスをノリノリで紹介していきますね(ノリノリって言葉づかいに年齢がでてます)。

同時に、歌詞のなかで気になる英語表現もいっしょに紹介していきます。YouTube動画と英語歌詞を見ながら一緒に歌うと、知らないうちに使えるフレーズを覚えていけます。これこそ「楽しみながら学ぶ英語学習法」ですな。

「Nothing Gonna Stop Us Now(愛はとまらない)」

さて、今回紹介するのは、1980年代後半に活躍したアメリカのロックバンド、スターシップのヒットナンバーです。

ウィキペディアからちょっと引用してみますと、スターシップはアメリカのカリフォルニア州サンフランシスコ出身のロックバンドです。

1984年に「ジェファーソン・スターシップ」というバンドでの内部対立から独立して結成されたバンドで、結成当初のバンドメンバーは次の通りです。

ミッキー・トーマス (Mickey Thomas):リードヴォーカル
グレイス・スリック (Grace Slick) :ヴォーカル
クレイグ・チャキーソ (Craig Chaquico) :ギター
ピート・シアーズ (Pete Sears) :ベース/キーボード
デヴィッド・フライバーグ (David Freiberg) :キーボード
ドニー・ボールドウィン (Donny Baldwin) - ドラムス

今回紹介する「Nothing Gonna Stop Us Now(邦題:愛はとまらない)」は、2枚目のアルバム「No Protection」に収録されています。

この曲の魅力

80年代の洋楽全般にいえることですが、なんといってその曲調の明るさが最大の魅力です。アメリカ西海岸のカラッとした気候に似て、実にはつらつとした爽やかさがあります(なんて知ったかぶりしていますが、僕自身は西海岸どころかアメリカ本土やハワイにさえ行ったことがありません)。

ヴォーカルのミッキー・トーマス、グレイス・スリック両者ともとても声量があって、朗々と歌い上げるスタイルのヴォーカルですね。日本人の歌手とはちょうど正反対のタイプです。

例えていえば、大リーグエンゼルスの「三刀流」、大谷翔平選手や、長嶋茂雄以来の1試合3ホームランを放った阪神タイガースの佐藤輝明選手のような曲とでもいいましょうか。真芯でとらえられた白球が、真っ青な空へと吸い込まれていく、そんな気持ちよさを感じさせてくれます。

ま、これはちょっと的はずれな例えかもしれませんが、こうした洋楽が日本でもヒットした背景には、1980年代当時の日本社会の、未来への希望を根拠もなく信じることのできた幸せな時代背景があったのではないかと考えています。

自信に満ちた愛を歌う歌詞が気持ちいい

まずこの曲のタイトルについて考えてみましょう。それぞれの単語の意味をまずチェックしてみます。

Words & Phrases
・nothing:なにもないこと
・gonna〜:〜する予定だ("is going to"のくだけた表現)
・stop:止める

・us:私たち(を)
・now:いま、この時

この曲全体の歌詞は、下記のウェブサイトで確認することができます。

これらの言葉をつなげると「今、わたしたち(の愛)を止められるものはなにもない」という意味になります。

英文法解説

英語特有の表現に「無生物主語」というものがあります。これは、人間や動物など命のある生物以外の物が文の主語になっていることをいいます。

このタイトルの場合では、「nothing(なにもないもの)」という言葉が無生物主語です。

それに加えて、主語そのものに否定の「no」が含まれているため、否定が入らないのに否定的な意味になっているのです。

1980年代のアメリカの状況

1980年代のアメリカについては、ウィキペディアでは次のような解説がされています。

この時代(1980年〜1991年)には、ジミー・カーター政権の最後の1年間、ロナルド・レーガン政権の8年間、ジョージ・H・W・ブッシュ政権の前半2年間が含まれる。

カーターはイランアメリカ大使館人質事件で汚点を付け、国内でも反対勢力の台頭に会って、再選を求めた1980年の大統領選挙では共和党のレーガンに敗北した。レーガンはその1期目の1981年と1982年の不況を経て、アメリカ経済を刺激することを目指した積極財政政策を採用した。その中には石油供給過剰に繋がる石油規制緩和があった。

ソビエト連邦の指導者ミハイル・ゴルバチョフとは4度の首脳会談を行い、中距離核戦力全廃条約の調印にこぎつけた。これらの行動により冷戦の終結に向って加速させ、ブッシュ政権初期には冷戦が終わり、ベルリンの壁は取り除かれた。

1987年にアメリカ史の中では2番目に大きな株式崩壊が起こった。これが1990年代初期不況の前兆になった。
ウィキペディア:アメリカ合衆国の歴史 (1980-1991)より引用・編集

アメリカ合衆国は、カーターから政権を引き継いだレーガン大統領が、レーガノミクス」と呼ばれる政府支出と減税、そして石油生産量を上げたことによる石油価格を抑えた政策で、1982年の不況から脱することができました。

この頃のアメリカは、東西冷戦の集結やコンピューター産業の成長によって、株価暴落やITバブル崩壊、リーマンショックを経験しながらも、ひきつづき世界の超大国として君臨していくことになるのです。

編集後記

80年代ミュージックの人気が高まってくるにつれ、YouTubeでも80年代洋楽をカバーするバンドが増えてきました。

「The Hindley Street Country Club」もその1つ。

ツイン・ヴォーカルのコンビもなかなかいい線いってます。本家のバンド演奏をほぼ忠実に再現していて、それなりに独自の持ち味も醸し出しているといっていいでしょう。

僕の超・個人的感想では、本家のバンドと比べてやはりヴォーカルが若いせいもあり、よく言えばストレート、エラそうな言い方をすればもう少し深みがほしいところかな。

今の日本の音楽シーンでは、こうしたタイプの歌手よりももっと「はかなげ」で、か細く繊細な歌声がウケるようです。

しかしながら、コロナ後の音楽シーンではいわゆる「AKB風アイドル歌手」が徐々に影をひそめ、一発撮りにも耐えられる実力派歌手が表舞台に出てきている感があります。

握手会をエサにしてファンに何枚もCDを買わせるような、マーケティング手法で人気を得る歌手ではなく、歌唱力で人気を集められる実力派の歌手がもっと出てきてもらいたいものです。



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