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【発達障害のトリセツ】私的「発達障害あるある」を紹介していきます

いやぁ、ほんっと、世の中って生きにくいですね。こんにちは、発達障害歴55年目の、五十路MANです。

たまたま立ち寄った本屋さんの店頭で「大人の発達障害」をいう本を手に取ったことが、「発達障害」を知るきっかけになりました。その時すでに、うつを発症してから10年が過ぎていました。

これからは、健常者と発達障害者の相互理解が深まるような「発達障害のトリセツ」的なものをかければいいなと思っています。

そのとっかかりとして、今回は僕自身の「発達障害のリレキ書」を披露(?)いたします。何かの参考になればうれしいですが。

学生時代:嵐の前の平和

僕は約10年前に自分が発達障害だってわかったんですけど、それまでは「自分はなんでまわりのみんなから浮いてしまうんだろう」とモヤモヤした気持ちでずっと過ごしてきました。

小学生から高校生までは、いじめられっ子ではあったものの、現在のようにLINEや携帯電話などもなく、普通の健常者としてそれなりに平和に暮らしておりました。

ただ、いつも自分の内気な性格や「非モテ」であることを責めていて、自己肯定感は低かったように思います。

そして一浪のあと念願の国立大学に入学し、鬱屈していた気分が一気に晴れて「大学デビュー」を果たしました。

大学在学当時はバブル直前の1980年代前半だったので、大学はまさしく「レジャーランド」。勉強そっちのけでクラブ活動にのめりこみ、それはそれでとても達成感がある楽しい学生生活でした。

会社員時代:いじめ、リストラ、パワハラで「ジョブホッパー」に

しかし、大学を卒業して社会人になると、人間関係ががらっと変わります。まず、上司や先輩社員との関係がうまくつかめめず、課内でひとり浮いた存在になりつつありました。

こうして人生の歯車がだんだん狂い始め、いじめやパワハラ、リストラも続いて、一時は生活が崩壊し心もささくれ立っていました。こうした人間関係の悪化のために、うつになったのが30歳前後の頃。

リストラに遭うと、当然ながら翌月からの給料がストップしてしまうため、常に経済的な不安がつきまといます。銀行残高がまるでバケツの底が抜けたようにあっという間になくなっていくのは、恐怖以外の何物でもありませんでした。ここらへんは、起業家の人ならひととおりご経験しているかもしれません。

よく人間の悩みは「人間関係」「お金」「健康」の3つに集約されると言われますが、僕の場合はその3つが同時、または交互に襲ってきたため、とても耐えきれませんでした。健常者の友達や親族に訴えても、ほとんど理解はしてくれず、サポートもありませんでした。

「断薬」を目指して薬を徐々に減らしていく

そうこうしているうちに、うつを発症し薬を処方されて服用するようになりました。その後、薬を減らすのに20年もかかってしまうことになろうとは、この時はまったくわかっていませんでした。

抗うつ薬や睡眠導入剤を飲んでいると、社会生活は普通に送れるので飲み続けているほうが楽です。府の自立支援を受けて薬も無料で入手できます。

しかし、逆に言えば薬がなくなった時の「禁断症状」が恐く、やはりどうしても「断薬」を目指したいと思うようになりました。

一日3回服用するところを2回にしてみたりして少しずつ減らしていき、今では当初の3分の1まで減らすことができました。睡眠導入剤も飲まなくても寝られるようにもなりました。

保健センターの方に勧められて「障害年金」を申請

一人暮らしをしながら自分自身をコントロールし、社会生活を送るのは非常に難しいことです。先ほどふれたように、経済的問題と健康問題とが常に心に居座っていて、フルタイムで働くことと生活を維持することがとても大変でした。

そこで、精神障害手帳の更新時に、市の保健センターの職員の人から「障害年金を申請してみてはどう?」と勧められたことをきっかけに、かかりつけの精神科医やソーシャルワーカーの人と相談しながら、障害年金の申請にチャレンジしました。

普通は、必要な申請書類は手書きで記載するのが普通だそうですが、僕は発達障害の強みであるITスキルを活かして、すべてパソコンで作成して厚労省に申請を出しました。

その結果、通常なら3か月から6カ月後の承認がわずか1か月で通り、晴れて障害年金がいただけるようになりました。障害年金はいわば「不労所得」であるので、体調が悪かったり仕事を辞めてしまったりしても、間違いなく入金されるので、いまでも非常に助かっています。

発達障害者と健常者の架け橋になるnoteを

発達障害の方は、集団の中にどうしても溶け込めず、転職を繰り返したり周りとの人間関係が悪化してしまったりを繰り返していたりすると思います。これってとてもつらいですし、周りの人ともできればうまくやっていきたいですよね。

そこで、発達障害について同じ書くのなら、健常者の心にもしっかり届いて役に立つnoteをアップしなきゃなぁと気づきました(気づくの遅すぎ...汗)。

そこで、発達障害者の行動と思考、そして健常者との関係について、次のような視点から書いていくことにしました。

1.発達障害者はどんなことを考えて行動しているのか
2.発達障害者が得意なことと不得意なことはなにか
3.発達障害者は、健常者に対してどのような思いを抱いているのか
4.健常者の方がそうした「一風変わった行動」の意図を理解し、うまく付き合うにはどうすればいいのか

少しづつ状況は好転しつつある?

最近は、発達障害をカミングアウトする人が増え、「発達障害」という言葉自体もだいぶ世の中にも知られるようになってきました。

しかしその一方、マスコミなどで犯罪と発達障害を結びつけるような報道がなされたりしているのも事実です。

また、精神科医でさえもよく発達障害について病状や対処法をよく理解していなかったりすることもあるようです。お医者さんがよくわかっていないんだから、健常者の方が理解しづらいのも当然ではないでしょうか。

このnoteが、発達障害者と健常者の架け橋となってくれれば、こんなうれしいことはありません。

関西在住のWebライター/文筆家のタマゴです。私の書く文章があなたの人生を豊かにすることができていれば、ぜひサポートをお願いいたします。