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2) 04/05/愛が分母


先日、昭和の日に新人のイベントを見た。今日が昭和の日だと知らなかったと彼女は言い、昭和が好きと話していた。

『昭和』という長渕剛のアルバムが発売された頃、レコード屋さんでアルバイトしていた。レコードからCDに移行していた頃。昭和から平成に変わり、時代の変わり目とその時も感じていたかもしれない。

棚に並んだCDについてのコメントを書いたりするのが本当に楽しかった。当時、大ファンだった佐野元春の『約束の橋』というシングルについては、思い入れたっぷりの文章を書かせてもらえて、嬉しかったことを記憶している。

今年の3月に武道館で久しぶりに彼のライブを見た。
デビュー40周年の記念のライブだった。
全てにおいて昔と変わらずすごくいいパフォーマンスだった!とは言い難いところもあったが、最近の新曲と、そのパフォーマンスが案外良くて驚いた。帰りにサブスクで、知らなかった新曲を聴きながら、自分が何に期待していたのかを考えてみた。

影響を受けたアーティストも歳をとる。
体力的な衰えもあるだろう。でも、それは当たり前のことだし、音楽活動を変わらずに続けていく中で、自然に今の自分に一番しっくりくる楽曲が出来上がり、パフォーマンスも今にフィットしたものとなる。それを見たんだ、武道館で、と思った。周年だからと、過去曲にだけ期待をしていた自分が恥ずかしかった。
歳をとったのは自分の方だなって思った。

「愛が分母」。軽やかで幸せな気持ちにさせてくれる曲。やっぱり好きなアーティストであることに変わりはない。

#佐野元春 #愛が分母 #1989年 #昭和の日

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