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昔使っていたギターを紹介します

(こんなタイトルですが、ヘッダーのギターのうち一番左の赤いギター以外は今も持っています…)

こんにちは。ストラトユーザーとかいうありふれたギタリストのいそかわです。一番メジャーなギターであるストラトを使うなんて、とんでもない無個性ギタリストです。無個性だからこそ個性を出したくなりリバースヘッドにしたくなるのです。リバースヘッドについてはこちらの記事でも触れているのでぜひ読んでみてください。

今ではストラトを使っておりますが、5年くらい前までは他人と違うことがしたいという気持ちが強すぎて誰も使っていないギターを使いたいという欲求を持っておりました。だって何者かになりたかったんですよ私だって。唯一無二な存在になりたかったんですよ。歳を重ねて今はそれよりも自分らしくあればいいかなって気持ちではいるのですが、当時は自分のギタリストとして、いや人間としてのあり方に五里霧中を彷徨っていました。自分に自信が無かったんでしょうね。

当時の私にとってギターはまらぬパズルのピースばかり、どうやったらパズルは完成するのかと悩みながらギターを取っ替え引っ替えしていました。そうやって私のパートナーに一時期だけでもなってくれたギターたちが日の目を見ぬまま記憶から消えてしまうのも可哀想だなと思いましたので、ここで供養を兼ねて紹介していきたいと思います。

この記事では昔使っていたギターを3本紹介しますが、②③は結構レアだと思います。というか全部現在(2024年3月現在)新品での入手は不可能です。もし欲しくなってしまったら街の楽器店にはまず売っていないのでデジマートに駆け込んでください。それでも売ってないことが多いですが…

①Fender USA Cyclone

これ前の会社に入社したての頃に寮で撮影した写真じゃないかな?ブレブレだな笑

日本では何故か人気のモデルです。これを持てばさわおさんか木村カエラになれます。凄いです。好きな方を選んでね!

このモデルはFenderが出していたCycloneというモデルで、ストラトとムスタングを足して2で割ったようなスペックをしております。ボディ形状はムスタングですがピックアップやブリッジはストラトのものを使っています。スケールについてもストラト(ロングスケール)とムスタング(ショートスケール)の中間であるミディアムスケールなんですよね。初めて触った時はFenderにもミディアムスケールがあるんだって変に感動してしまいました。

定番モデルではないポッと出の割には種類もまあまあ豊富で、カスタムショップ、USA、メキシコ、Squireモデルから出ていました。この中だとメキシコとSquireは比較的よく見かけますが、カスタムショップのCycloneは珍しすぎてネッシー同様伝説上のものだと思っています。

私のモデルはUSA製です。やや珍しいです。ポケモンRSでいうところのカクレオンみたいな感じです(伝わらない)。特徴としてはピックアップがノイズレスPUが2台載っており、メキシコ製やSquireと違ってハムバッカーを載せていないのでカッティングに使いやすかったです。あと見た目が可愛い(重要)。

しかし、CycloneってストラトのPUとブリッジを載せているのにストラトの音にならないんですよね。特にストラトのフロントでクランチさせながらふくよかな単音カッティングを出したいと思うようになってからはCycloneはどう頑張っても無理だったため、残念ながら手放してしまいました…

②Gibson Chet Atkins Country Gentleman

これでロックンロールしたら最高だったんだけどな…

GibsonのCountry Gentlemanです。Gretschではありません。私もこのモデルを買うまではGibsonにもCountry Gentlemanがあるなんて知りませんでした。ちなみに、TennesseanもGibson版のモデルがあります。

なぜCountry Gentleman(とTennessean)がGibsonから出ていたことがあるかというと、Chet Atkinsという人がGretschからGibsonに契約を移したからみたいなんですよね。このギターシグネイチャーモデルなんかいというツッコミは一旦さておき、80年代以降Chet Atkins氏が亡くなるまでGibsonから出ていたという経緯みたいです。※今はまたGretschに戻っています。

もうですね、この経緯だけで私は「GibsonのCountry Gentlemanを使うたら唯一無二やん」って厨二心をくすぐられるわけです。敢えて沢山あるセミアコの中からCountry Gentlemanを選ぶわけですよ。敢えてその中でも珍しいGibsonモデルを選ぶわけですよ。もう、楽器店で見かけた瞬間、「買います」と言ってしまいました…

音も個人的にはすごく好きな音でした。クリーンはよくあるセミアコの音だったのですが、マーシャルで歪ませたら何故かうねるような音を出すんです。マーシャルに直接繋いでいるはずなのに、フェイザーみたいなうねりが聞こえる不思議なギターだったんです。弾いているだけで気持ちいい。こんなん合法麻(以下自主規制)

歪ませて弾くだけで気持ちいいギターなので、もっと音をデカくしたい、もっと歪ませたいと欲が出るんです。そしてゲインもしくはマスターボリュームを上げた途端…

「ピーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!」

ああやってしまった。忌まわしきハウリングです。どうやったって歪ませるとハウる。やばい。

そう、このギター、とんでもないじゃじゃ馬ギターだったんです。

色々試したんですが、結局ハウリングを解決することはできませんでした…そうして③のギターを買うための資金にするためこのギターは売られてしまうのでした…

でも、このギターはいつの日かもう一度入手したいんですよね。今GibsonのLes Paulを持っているのですが、レスポールではこのCountry Gentlemanのうねりは出せないんですよ。ハウリングしなくて万能に歪むんでLes Paulの方が汎用性が圧倒的なんですけどね…

③Big Tex Guitars 63 Classic S

フジファブリックの山内さんのギターみたいだぁ…(恍惚)

そもそもBig Texってブランドがマイナーですよね…関西では比較的見かけることの多いメーカーだった(と勝手に自分では思っていた)のですが、東京だと知名度は限りなく0に近かったです。どこに持っていっても「初めて見るメーカーですね」って言われました。というか創設者が亡くなってしまったため今はもう生産されていないようです…

ヴィンテージライクな見た目・レリックの割に弾きやすいギターで、特に歪ませた時の音が最高に気持ち良かったです。マーシャルに合うギターでしたね。あと軽い。持ち運びが超絶楽でした。当時はとりあえずこのギターを担いで楽器店に行っていました。気になるエフェクターがあるとこのギターに繋いで音が出せるんですからね。そりゃお守り代わりに持つもんですよ。何回このギターを担いでいたら中野や吉祥寺で「ギターやってんですか?」って声をかけられたことか…

そして何より、赤いストラトというのは私の大好きなギタリスト・フジファブリックの山内総一郎さんのアイコンでもあるわけです。それだけで買う価値があるものです。実際東京に出てきたてのころにフジファブリックが好きな人とオリジナルバンドするために何度かスタジオでセッションしたのですが、このギターを持っていくとウケが良いんですよ。「やっぱり総くん(山内さん)が好きなんだね」ってなるわけです。それだけ分かりやすいんですよね。流石大学生のころ山内さんに憧れて髪型をセットしていただけあります。当時の写真は黒歴史です。絶対見せられません。

でも、その後Fenderのちょっといいストラトとかを手に入れてこのギターと比較をすると、このギターの音は「Fenderの音ではない」ことに気付いてしまったのです。言語化は難しいのですが、Fenderのギターとは違う音が出るんですよこのギターって。また、ネックが非常に弱く、何度もプロの方に調整してもらっても反ったり捻れたりと散々でした。それならFenderのストラトを大切にしたら良いじゃんとなってしまい、数年前に売ってしまったのでした…

最後に

この3本は既に手放してしまったのですが、特に②のセミアコはまた買い直したくなるんですよね…しかも値上がりが凄まじいことになっています。私が購入したときは15万円〜20万円くらいで買えたのに、今では40万円ほどしますからね…一回買ってもおいそれと売ることができません。

今持っているギターたちとリッケンバッカー4003は絶対手放したくないですね。でも今持っているギターを売らないためにもまずは新しいギターを買わないようにしなきゃですね…衝動買いしそうになったら「ギターを置く場所がもうないよね?」と自分自身を詰めるしかありません。

この4本は絶対手放したくない。

とか言って来月にはFender Sixty-Sixとか買ってるかもしれんけどな!!

Jazz Bassのボディをサイズダウンしたボディ。ストラトっぽいけどストラトっぽくない見た目が最高にイカしている。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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