円安のいま、フーコック島はいいかもしれない(前編) (ベトナム フーコック島)
円安が続きます。円が弱いです。日本が弱いです。そのことを3年間ぼーっとマスクして鎖国し、パスポート保有率が17.8パーセントのニッポンジンは知りません。
体感的には円の価値が3割以上下落をしています。そして航空券は高止まったままです。円の価値が3分の2になって、欧米の物価は日本の2倍近いので、感覚としては海外旅行に以前の2、3倍の費用がかかる感覚でしょうか。こうした状況でも、影響が少ないお得なリゾートはないものでしょうか。
現状を見るとタイ、ベトナムは比較的影響が少ないようです。
そこで2015年に出かけたフーコック島の2つのホテルを、前編後編に分けてご紹介しておこうと思います。
フーコックの魅力は、円安の現在でも宿泊費が安くてハイクオリティーであることです。今回紹介するこのコテージは、現在でも2名1泊素泊まりで7,000円ほどです。このレベルの宿はハワイで7万円、宮古島で3万円というところでしょうか。相対的にはかなりリーズナブルだと思います。またエアも安いですね。今年の9月の料金を見ると、4万円くらいで往復できます。現在はLCCが複数飛んでいますが、LCCについてはリスクや制約もあるのでそれを承知の上で利用されることです。何がリスクで制約なのかを理解できない方は、利用をおすすめしません。なお安全性はリスクではないというか、安全性に問題はないです。
課題としては雨季があること、湿気が強烈であること、海はそれほど綺麗ではないこと、食にバリエーションがないことでしょうか。
日本国内の宮古島や石垣島と比較すると、金額的にはフーコックの方が安く上がると思います。あとは海外であえることの非日常性を評価するか。それと結局1日かかる移動時間ですね。私の中では今ならフーコックかなと思います。ベトナムの他の島や都市もありますが、離島以外は開発が進みすぎているのでどうかなあと思います。
これは個人の好みの問題ですが、ワイキキビーチの高級高層ホテルのラナイから海を見るのと、フーコックの小さな海まで歩いて60秒のコテージとどちらがいいでしょうかということです。私の場合は前者であるなら都心のシティホテルでいいんじゃないかと思う方です。すごく簡単に言うと、ビーチリゾートで窓を開けることなく眠るというのがよくわからないんです。
さて、この時のフライトはベトナム航空を利用しました。往路は成田→ホーチミン→フーコックで、帰路はフーコック→ハノイ→成田でした。ベトナム航空の女性CAさんは本当にニコリともしません。男性CAも半分くらいいますが男性はそうでもありません。4回乗っていますがいつも同じです。街の人はそんなこと無いんですがこれは非常に不思議です。
最初の宿はWild Beach Phu Quoc Resortです。公式サイトが現在閉鎖されていて、公式Facebookページだけになっています。下記はブッキングドットコムのリンクです。
フーコック島の位置は、下のマップで確認してください。ベトナムのタイ湾側の離島です。位置的にカンボジア側になり、カンボジアから船で行くルートもあります。
敷地内には10棟ほどのコテージが並んでいます。コテージは東側と西側にそれぞれ南北に並んでいて、ビーチは南側です。説明が理屈っぽいですが、要は各部屋は厳密な意味でのビーチフロントではありませんので、部屋の中から海は見えません。ビーチまでは歩いて1分位です。
ビーチはまあ綺麗です。砂は写真の通りで白いというよりはやや茶色。海の透明度はこのあたりはどこもそうだと思いますが、そんなに良くないです。雨が多くて川の水が流れ込むからだと思います。透明度だけで言うなら伊豆あたりとそんなに変わらず、宮古島には勝てません。
参考までに言いますと、ビーチの印象というのは、砂の色で大きく変わると思います。たとえば鎌倉の材木座海岸はみなさんが想像するより遥かに透明度が高い(季節や日にもよりますが)のですが、砂浜に汚れではなく黒い砂鉄分がすごく多いので、浜は海水に濡れるとどす黒いんですよ。すぐ隣の由比ヶ浜は材木座よりはかなり砂鉄が少ない。逗子、葉山の森戸や一色は砂鉄がほとんどないので、浜は結構白くてきれいに感じるのです。
ここWild Beach Phu Quoc Resortのビーチは赤いパラソルがアクセントとなって、とても心地よいビーチです。
このコテージの魅力は、これらの写真のようなビーチ、砂浜、デーブルやリクライニングチェア、ゆりかごなどで、これらはいい感じに生えている木々の間に設置されているところだと思います。
真っ白いビーチにカラフルなパラソル、ではなく、海が目の前の林の中でくつろぐ、には最適な場所です。
海はそこそこ十分綺麗ですが、波は決して高くはなく、生け簀とまでは言いませんがどちらかと言えば穏やかな海だと思います。部屋から波音も聞こえますがそんなに高くはならないです。
なお、ここにはプールはありません。私はビーチフロントの宿泊施設にプールが必要であるという発想が理解できませんが、真水のプールが必要な方はNGです。
では食事です。2泊しましたが全てをコテージ内で済ませました。いまでこそフーコックはかなり開発が進んでいるようですが、2015年の時点だとまだ何もない状態で、まさに開発ラッシュ直前という感じでした。まわりのあちこちで工事が行われていてあまり外に出る気が起きませんでした。
このコテージの周辺にはあまりレストランはありません。夜は真っ暗になり街灯はあまりないので、治安ではなく物理的に夜歩き回るのはおすすめではありません。移動はタクシーではなく、バイクの後ろに乗る、二人乗りです。
こうしたアジアのアイランドゾートは、これまでにティオマン島(マレーシア)、セブ島(フィリピン)、そしてフーコック(ベトナム)に滞在したことがあります。ハワイやジャマイカ、メキシコに比べると湿気が多いのは共通です。そんな数少ないアジアリゾート経験の中では、フーコック島が一番印象に残っています。
国内リゾートもインバウンド客の影響で2倍以上の料金ですから、いまはアジアリゾートは検討に値すると思います。
続編として、続けて2泊滞在したこちらのホテルの様子も記事にしています。
円安の旅行先としてセブ島も記事にしてみました
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