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パリの日本人女性シェフの一つ星レストランはデザートも最高(パリ バスティーユ)

ミシュランは気にかけていませんが、パリのレストランvirtusは日本人シェフによるどこかしら和のテイストと、それとは全く異なる洋風のデザートの組み合わせが素晴らしかったので紹介しておきます。訪問は2019年の9月です。

事前情報があったわけではなく、いつものように泊まっていたホテルの近くをグーグルマップで探っていて見つけたお店です。行ってからわかったのですが、こんなお店でした。


では料理の写真から。

とにかく繊細な味です。パリの地元ビストロとは明確に異なる繊細さです。言っておきますが、バターをどーん!みたいなビストロが悪いのではなく、それとは異なる和食の繊細さを感じるわけです。アメリカで大成功したNOBとかMorimotoは「かなり和食」だと思いますが、virtusはそれらよりは明らかにフレンチですが、和の繊細さを併せ持っています。

懐石や会席料理のような和の食を欧米の人にわかりやすく伝えるのではなく、彼らの日常食に和のテイストを加えたというアプローチだと思います。ここでいうテイストというのは味というよりは繊細さという意味です。

料理はもちろんですが、パンとデザートが非常に美味しいのです。それは写真でも伝わってくるのではないでしょうか。料理もそうでしたが、料理そのものと器の組み合わせ方が非常に上手です。器は和食器を使っているものもありました。

パイ生地ベースのパンはモチモチでパリパリ
こちらは本当の表面1枚だけがパリッパリ

この時に担当してくれた方は日本人の女性でした。なんでもこの店に入ってまだ短いらしかったですが、とてもわかり易い説明をしてくれました。外国のレストランで日本人とか日本語とかはできれば避けたいと思ってしまうのですが、そんなことは全く無く、心地よく対応してもらいました。

そして食事が終わったら、シェフの神崎千帆さんがテーブルまで来てくれました。とっても小柄な方で温かい感じの方でした。そこでわかったのが、デザート類は主にご主人が担当しているんだそうです。いい意味で料理とは異なる流れで、器のチョイスでうまく連携させていたり、展開を変えていたりという工夫が素晴らしかったです。

厳密ではありませんが、virtusは和食をフレンチテイストで洋食器で提供し、デザートとパンは洋風を和食器で提供する、といった感じです。全体としてはガストロノミーと言われるジャンルだと思います。私はこういったお店の経験値は全然高くはありませんが、パリで出会えたとても素敵な食事になりました。

virtusのサイトはこちらです。


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