ルッキズムの中のルッキズム

ルッキズムに反対という意見。大義にはもちろん賛成だが、ルッキズムなき世界とはどういう世界なのだろう。

例えば、反ルッキズムの人が自分の写真のSNS映えを気にしていることがある。

これはルッキズムではないのか?

心地よくない問いだけれど多様性の本質を考えるために必要な議論だと思う。

言い換えると、反ルッキズムの思想がかつて否定的に捉えられていた身体を肯定しながら、新たな「理想の身体」を作り出している可能性があり、それは暗黙のうちに「肯定できない身体」を作り出している可能性があるのではないかということ。

『ダイエット幻想』の”はじめに”を、「ありのままのあなたの欺瞞」からはじめたのにはこういう訳がある。

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