磯野真穂|文化人類学者

からだ、食、医療、科学技術をテーマに研究をしています。これまでに拒食・過食、摂食障害、医療・介護現場の問題、循環器疾患、漢方外来でのフィールドワークを行ってきました。都内大学教員。(Twitter →@mahoisono) Photo by Takano Yukari

To tell my intentions, I want to eat only haze like a hermit  by Katherine Longly

Katherine Longly, a Belgian artist, gave a disposable camera to 10 Japanese in their 20s to 60s. They all had some struggles with food and body.

She asked them to take photos of food or body as they

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ありがとうございます。私の好きな人類学者はクリフォード・ギアツです
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糖質制限は環境に悪い?

先日、流した「糖質制限、地球に優しくない」ツイート(下記)が思いの外拡散されたので、もう少し背景がわかる情報とともに、糖質制限と環境の話し、そして文化人類学のものの見方についてふれておきたい。

私がディスカッションをしたのは、オレゴン州立大学人類学部准教授のEmily Yates-Doerr。食にフォーカスを当てた研究をしている。

「糖質制限が環境に悪い」という話は、この食事法が糖質を制限させ

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ありがとうございます!これからも文化人類学をよろしくお願いします♪
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7袋のポテトチップス- 食べるを語る、胃袋の戦後史

サザエさんにはよくつまみ食いのシーンがでてくる。

いったいなぜだろう?

サザエさんに多くの食べるシーンが登場するのは、サザエさんが食糧難の時代に始まった漫画だから。

近代日本のありふれた人々の食を描いた骨太の力作、『胃袋の近代』に続き、戦後から現代の日本の食を描いた『7袋のポテトチップスー食べるを語る、胃袋の戦後史』が、晶文社より先週発売された。

著者は歴史地理学者の湯澤規子さ

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知性の向こうにやさしさを。読んでくださりありがとうございます。
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独裁者とポップコーン

ちいさな独裁者ー

脱走中に軍服を見つけ、それを着てナチスドイツ軍の大尉になりすました、一人の男の話である。実話をもとに撮られたドイツの作品。

10年ぶりに再会した、早大法学部の水島朝穂先生の強い勧めにより、「これは勢いが大事」と、お会いした翌日に新宿武蔵野館を来訪。平日の昼間の時間帯だったけど、それなりに注目度があることをうかがわせる人の入りである。

席に座ると、私の前の席に、夫妻と思われる

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やせたらカースト上位の女の子が突然優しくなった

来週2月23日(土)の「からだのシューレ」では、摂食障害の元当事者2人をお招きして、摂食障害の”作り方”を考えます。”作り方”といっても、当然”なる”ことを奨励しているわけではなく、”どうやったらならないか”を考えるために、作り方を考えるというのがこのイベントの主旨です。

登壇者のおひとりである助産師の大貫詩織さんから、すでに「大貫詩織の摂食障害ができるまで」を送ってもらっているのですが、その中

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インド人に「ほんとうに恋愛なんか信じているの?」と真顔で言われた話

「ほんとうに恋愛なんか信じているの?!」

諭すような顔で私に聞いてきたアニータさんは、派遣社員をしていた時に出会ったインド人であった。

彼女は、インドのなんとかという大変有名な会社で働くSEで、日本に3週間ほど出向していた。

私は、いつもいる1階の<派遣社員&アルバイト部屋>から、たまたま4階に「出向」しており、そこで私たちはであった。

私は、ちょうど留学帰りだったこともあり、好奇心いっぱ

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