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花火を上から観るか下から観るか タイ6日目

タイへ来て6日目の朝を迎え、ホテル近くにあるCafe Amazonというカフェでキーボードをせっせと叩いている。
今日は午後からバンコクへ移動するが、パッキングが終わってない・・・

さて、昨夜は「PATTAYA INTERNATIONAL FIREWORKS FESTIVAL 2022」という日本で言う花火大会が催された。週末の金土にかけて2日間開催されるとのことだ。
僕はタイへ来るまでこの事は全く知らなかった。今考えると、いつも泊まっているホテルなど軒並み満室だったことを考えると腑に落ちる。
と言うのも、一昨日までは滞在しているホテルはガラガラで、大丈夫か?と思っていたのだが、昨日の午後からホテルの駐車場に車がどんどん埋まっていき、フロントはチェックインのゲストでいっぱい。
少し遠くからタイ人の家族やカップルが、この花火を目当てにパタヤに集まって来ているのだろう。
ネットによると、このお祭りに訪れる人は10万人以上だそう。

INTERNATIONALという名目で花火が打ち上げられるのだが、花火を上げている国は、フィリピン、マレーシア、ベルギー、カナダというから面白い。
マレーシアやフィリピンは近隣の国なので分かるが、遠く離れたベルギーやカナダが協力しているのはなぜなのか?と考えてしまう。


この2日間、夕方からパタヤのビーチロードは完全に封鎖され、歩行者天国になる。食べ物の屋台が約600店舗ビーチ沿いに並び、それに伴い小さな路地などにも屋台が軒を連ねる。ビーチ沿いに限らず、この日のパタヤはどこに行っても人だらけで渋滞がえぐい。
花火が目的ではない観光客にとっては移動するだけで大変だと思う。


見応えのある花火が国毎、4回に分けて
打ち上げられた。
観客で埋め尽くされたビーチ
日本と違い、とんがり屋根のテントが可愛い


その日の午後もビーチでのんびりしていた僕は、毎日お世話になっている海の家の親子が、花火を見るなら席を取っておくよ!いうのでお願いし、19:30に来るね〜!と約束した。
いったんホテルに戻りマッサージ店などに行ってから、約束通り19:30ごろに海の家に。
すると、「Ohhhh!! Too late!!!」と・・・
遅すぎて席が無いというのだ。え?時間通りのはずなんだけど・・・・w

まあ、いっかと思っていると、ここに座りなよ!と、自分達のデカいクーラーボックスの上を空けてくれたのだ。
まあ、これだけの人が来ているなら、約束はしたけど来るかどうか分からない僕のことなんて忙しすぎて覚えていなくても当然だろう。
好意に甘えて、そこに座らせてもらい、親子と一緒に花火を観る。
軽く会話を交わしながら、一般客とは少し違ったカタチで花火を観ることができたのは逆に良かったかもしれない。
親子が客の世話をするためにその場を離れた時には、僕も店員と間違えられてタイ語で何回も喋りかけられた。という事は、僕も現地人に見えたってことで、なんだか嬉しい。馴染んでいたのかもしれない。

仲良くなった海の家のお姉さんと

十分に花火を堪能し、忙しくそうにしている親子に悪いので少し早めに退散することにした。
「明日も来るか?」と聞かれたが、明日はバンコクに行くことを告げると、次はいつ来るの?また来てね!と。
僕も必ず来年にまた来ると約束し、感謝を伝え、わずかながらのお礼としてチップを渡した。チップを渡すのが正解なのかどうかは分からないが、感謝の気持ちをカタチとして渡したかったからだ。
親子とハグと握手をしてお別れした。

上手く言い表す事はできないが、人の優しやと暖かさを感じた夜だった。
またこの国が好きになった。


さて、昨日の午後の話に戻るが、
僕がビーチでのんびりしていると、子供がお菓子やおもちゃなどを売りに来るのだ。いつもは見かけないのだが、花火大会とあって親の手伝いをしているのだろう。
子供にお願いされるとたまったもんじゃない。買わずにはいられない。
歳を聞くと8歳だと言う。しかも英語で答える。
わずか8歳の小学生低学年の子供が親の手伝いで、一人でビーチの客相手に物を売っているなんて、日本では考えられない。もちろん世界ではそんな国沢山あることは知っているが、現実に目の前にすると考えさせられるものがある。
それが良いとか悪いとかではなく。

わずか20バーツのお菓子。僕に出来る事なら少しでもしてあげたい。
金持ちになりたいとか、沢山稼ぎたいとか思うことは多々ある。
でも、大金を手にしたところで一体僕は何に使うのだろう。ブランド物の服に身を包み、高級ホテルに泊まって贅沢な食事を堪能するのだろうか。
正直なところ、実際に大金を手にしてみないと分からないが、その大金の一部でも世の中の困っている人のために役立てることが出来れば良いなと思う。偽善ではなく、本当にそう思う。

高級ホテルのルーフトップバーから観る花火も、それは素晴らしいだろうとは思うが、今の僕には、海の家の親子と地元の人たちに混ざりながら安いビールを飲んで観る花火が身の丈に合っているし幸福感も得られるのではないだろうか。

8歳の女の子から買った、一個20バーツのお菓子
小学生低学年の兄弟から買ったキーホルダーとお菓子、合計80バーツ


では、ホテルに戻りパッキングを済ませてバンコクに向かいます。
ありがとうパタヤとパタヤの人たち。また来ます。

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