見出し画像

推しクリエーターにVRMのゲームを作ってもらった話。

VRChatを始めとするメタバースを楽しんでる皆さん、お元気ですか?
皆さんは自分のアバターに大なり小なり愛着があると思います。

ボクも自分のアバターが大好きです。

こういうの大好きなのだ


ボクは普段、かっこいいロボや兵士のアバターを自作して使ったりそういったアバターを普及させるために活動しています。
なぜならそういったアバターは母数が少ないからです。
そして何よりそういったアバターはかっこいいからというのも大きいですね。


ところで皆さん、VRMはご存知ですか?
VRMとは、複数のプラットフォームでアバターとして使用することを想定して作られた3Dモデルの形式です。

今回、被甲連合というボクの主催するグループで「A.I.S.Core War Game」というVRM対応のゲームを公開しました。
そこに至る経緯と想いを暴露しちゃおうと思います。


バーチャルでかっこよくなりてぇ

まず、ボクが最初にVRChatを始めたときになりたかった姿から話を始める必要があります。
ボクは元々、FPSが大好きでコンバットスーツに身を包んだスーパーソルジャーや兵士に憧れていました。
顔が隠れてると最高ですね。
そういったキャラクターはネームドにはない魅力やかっこよさがあって大好きです。

ドラマ化おめでとうございます。とても楽しみです

そんな中、2018年にゲーマー仲間に誘われて始めたVRChat、こういった憧れのスーパーソルジャーになりたいと思うのも当然・・・

だがしかし

当時は販売アバター文化もなく、流通しているVRChat向けアバターというのも限られていました。
当時は権利的に怪しいアバターなどが大半で、気に入ったアバターは作るしかありませんでした。

そんな中、一ヶ月かけてBlenderで兵士のアバターを作ったのがすべての始まりです。
これが被甲連合に繋がるのんですね。まぁこの話は後で詳しく話しましょう。

VRMの登場とその黎明期

VRChatやメタバースがどんどん規模が大きくなり、ボクがBlenderで必死にアバターを作って遊んでる中、VRMという拡張子がリリースされました。

アバター遊びに夢中だったボクは自作アバターをVRMにしていろいろなソフトで遊んでみました。

だがしかし・・・そこにあったのは

体調2m近くあるクソでかい武装した野郎が内股でキャピキャピしてる画面でした。

そう、なぜなら当時は母数が少ないうえ、9割以上の人が美少女アバターを使っていました。
え?今もそうだろって?
いやいや、今よりも当時はすごかったもんです。

ボクとしてはかっこいいアバターがかっこよく動くのを見たい。
そういった悶々とした気持ちがあり、ひたすらかっこいいアバターを普及させたい一心で創作に励んでいました。

徐々に広まっていくかっこいいアバター、そしてFantasySeedとの出会い


それから数年、様々な出会いと別れがありましたが確実に言えることがあります。
一ヶ月、半年、一年、歳月がすぎるごとにVRCを取り巻く環境は目まぐるしく変化し、そして規模も倍々ゲームで拡大してきました。

以前よりもメカや男性アバターも増えてきてる。
そんな中でボクはあるゲームと出会いました。

そうFantasySeedです。
当時としては画期的なVRMを使って遊べるアクションゲームでした。
当時かなり話題になりましたし、ボクもハマりました。

なにより、作者さんが普段遣いアバターとして男性アバターを使ってるのもあり同時期に出ていたVRMゲームに比べてモーションなどがかなり男性的なのも印象に残っています。

「このゲームの作者となにかしてぇ!」
そう思ったのを覚えています。しかし当時は若く、お金と度胸がありませんでした。
当時所属していたグループ内でコラボ企画を持ちかけたりしましたが、ボクには企画を動かしたり通したりするだけの力はなかったのです。

札束でほっぺ叩いて推しに作品作らせるの気持ち良すぎだろ!

そんな悶々とした想いを重ねながら月日は更に経過、人生とは別れと出会いの連続です。
なんやかんやでVRChatを続けて創作をしているうちにある方に出会いました。
その時期になるとboothやイベントもだいぶ定着してきて、コミッションなどもだいぶ増えてきました。

そんな中でふと思いました。

自分のテーマ曲がほしい

居ても立っても居られず、知り合いでギターをやっているSIGMAさんという方に有償で依頼をしました。

そして曲ができました。

この依頼で知ってしまったのです。

有償依頼の気持ちよさを

推しがSteamでゲームを販売!?そして始まる依頼への流れ

そんな感じで色々なところで有償依頼をしたりされたりしながらバーチャルで生きていたある日、衝撃のニュースを目にします。

FantasySeedの作者がSteamにゲームを出す!?

そう、かつての推しが今までboothで販売していたゲームをSteamでも販売開始したのです。

実はボクはゲイブニューウェル教の信者でSteamを重要なものだと捉えていました。
それもあってSteamデビューした推しがハチャメチャに嬉しかったのです。

嬉しすぎてやりこみまくったし、知り合いにもゲームを投げまくりました。
そんな中、いつものように「The暴を」プレイしていたときにゲーム内の広告であるものを見つけました。

ゲーム制作依頼受付中

そう、その広告がすべての始まりでした。
急いで予算を用意し、作者に連絡を取りました。

ボクがVRMゲームに臨むもの、自分のゲームの理想

VRMは元々配信者用に作られたという経緯があり、アクションゲームなどは母数が少ないというのが元々ありました。
ただでさえ少ないアクションゲームなども近接戦闘などがメインで、銃撃戦を扱ったのもは少なかったです。

ボクは銃で殺すゲームが大好きなのですが、殆どありませんでした。

当然です。なぜなら銃を持って撃つというのは当たり前のようですが実は複雑なIKの技術を要するからです。
身体のバランスや大きさがアバターによって全く異なるVRMでそれをするのは難しいのでしょう。

依頼お願いするに当たって銃撃戦をできるゲームというのは大前提でした。
そんな中で下記のような成約を考えながら世界観やシステムを考えました。

  • 大ボリュームのゲームだとプレイに夢中になるあまり、段々自分の姿に見向きもしなくなる

  • アバターの規約によっては暴力表現などの制約があるので、過度に残酷にはできない

  • IKの破綻が目立たない

このような想定から、数十分~一時間半でプレイができる、トイ・ストーリーとGIジョーを足したような世界観を持った、見下ろし視点のゲームという形を作ることになりました。

こうしてゲームを作ることになりました。
自分の考えとしてはVRMゲームというのはアバターを愛でるためのゲームであると考えています。
例えるなら抜きゲーやエロゲーにやり応えのある難易度はいるか、そういった部分に近いかもしれません。

そして、完成に至る。VRMへの想い

そうして、紆余曲折ありながらゲームは無事完成しました。

現在、こちらのゲームはboothにて頒布中です。

このゲームに込めた想いは多くありますが、ある意味一番大きいのはこの2つかもしれません。

  • 長年追いかけてきた、VRMと推しのクリエーターを応援したい。

  • かっこいいアバターや世界観が普及してほしい

ある意味自分なりにVRMがもっと普及してほしい、もっと多様性のあるアバター社会が実現してほしいという、願いが詰まってたのかもしれません。

最後に

この5年で、アバターやVRを巡る環境は大きく変わってきました。
ときにしばし、そういった変化は悪い意味で語られることも多いかもしれませんがボクは良くなった部分もあると思います。

そして、もしこの流れが気に入らなかったなら

あなたが流れを変えるべきです。

VRの世界では現実に比べて比較的簡単に何かを成すことができます。
例えば、あなたが好きを発信することで、誰かに影響を与えることがあるかもしれません。

万人に好かれるのは難しいです。
ただ、好きを貫いた結果、周りに変化を与える可能性があるは事実です。

事実問題、近年VRCやVRMでは男性アバターやロボアバターを想定したものがかなり増えています。

ここまで書いて、普段文章を書かないのでどうオチをつけるか悩みますね・・・

皆さんも、A.I.S.Core War Gameやりましょう!(強引な〆)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?