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コミュニケーションは案外難しい!?

コミニュケーション能力は公的・私的な場に限らず重要なファクターだけど、その大前提として「己を知る」ことが重要じゃなかろうか?ということをつらつらと書いてみる。

それには、自分だけでは自分を決して理解できず、他者との関係の中にあって、他者との「比較」を通じて自分を捉えることができる。 他者との相互作用の中にあって、自分の言動に対 して相手がどのように反応するのか、その反応を読み取ることによって、自分の特徴を社会的なものとして初めて理解することができるのである(大坊、2006)。

それが理解できてはじめてコミニュケーションが取れるだろう。

例えば格闘技をしている人の場合、「格闘技はみんな好きだろう」と思っているとする。他人に一生懸命格闘技について話しても興味ある人、ない人がいることがわかる。

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これが「他人との相互作用の中にあって、自分の言動に対して~自分の特徴を社会的なものとして初めて理解すること」につながる。

まずはそのことに理解する。

同時に必要な能力の1つにメタコミュニケーションという概念がある。

コミュニケーションによって他者に情報を伝えるには、前提として相手との間でコミュニケーションを始めるためのやり取りが別途必要となる。

例えば、声を掛けるかどうかを判断するために相手の様子を伺うとか、声を掛けられたら相手の方を向いてそれに応じる様子を見せるといったもの。

また、コミュニケーションが始まってからも、お互いの様子を見ながら相手の興味や理解状況を推し量ったり、話し始めるタイミングやコミュニケーションを打ち切るタイミングを計ったりすることも行われる。

このような情報のやり取りは、もともと伝えようとしている情報のやり取り「そのもの」とはまた別のコミュニケーション過程の成立や、その調整のためのもので、“コミュニケーションのためのコミュニケーション”であることから、メタコミュニケーションと呼ばれる。

“空気を読む”というのはメタコミュニケーションの代表だけど、コミュニケーションの主役となる手段は言葉だが、メタコミュニケーションで中心となるのは、表情や行動といった非言語(ノンバーバルメディア)が媒体となる。

大坊・栗林・中野 (2000) は、メタコミュニケーションを含む社会的スキル・トレーニングを一般の男女大学生に講義の一環として行った。
結果はトレーニングによって、非言語的な表現力、 解読の感受性、他人への配慮、周囲に気を配り、自分を押さえることがより出来るように変化していることが示されている(大坊、2006)。

円滑な対人関係を進めていくためには、臨機応変に社会的スキルを使える必要があると言われる。
それにはその都度自分の力量を再確認し内省により気づき、不足を補い、状況の変化への対応を心がけなければならない。

格闘技で言えば、試合で負けて自分の力と負けた理由について考える。それにより気づいて部分を練習で補い、次の試合ではさまざまな状況に対応することで強くなっていくといったことだろう。





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