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「運」の正体

先日、とあるクライアントさんと飲む機会があり、普段、事務所では話せないようなことをたくさん話してきました

そのなかで、とくに印象的だったのは、「いやぁ、コロナではだいぶ勉強しましたよ。超過死亡とかね?」というものでした。

意外でした

まだまだ気付かれていない方々も大勢いらっしゃるようですが、さすがにおかしいと思われる人々も増えてきたようです。政府やメディアが言っていることを鵜呑みにせず、視野を広げて思考することで、みえるものがみえてきた人々が出てきたということでしょう。

視野を広げて思考する・・・非常によいことなのではないでしょうか。

ちょいと話が変わりますが、最近、とても面白いビジネスマンの方とお会いしました。どう面白いかというと、とても「イケイケ」なのです。

何やら、そのビジネスマンの方は、事業がとてもうまくいっているらしく、自信に満ち溢れたおしゃべりを展開します。「ビジネスのことは、全部自分に任せろ(ドヤァ)」と言わんばかりの口ぶりで、周りの人々をなぎ倒していきます。自分の発言に理解を示さない人をみつけると、「いやぁ、あなた分かってないですねぇ」と頭ごなしに否定してくる感じです。

ビジネスは、自分が一番できると信じ込んでいる人です。

そういう人、皆さんの周りにもいるのではないでしょうか。そして、そういう人に振り回されてしまう人も、結構、多いようにも思います。

でも、そんな人に振り回されることはありません。何故なら、そんな人は、全然大したことがないからです。そういう人たちのほとんどは、ビジネスの話しか、まともにできません。つまり視野が狭いのです。

視野については、オセロ(リバーシー)で喩えるとこんな感じです。

例えば、上図の一番左の状態は、いわゆる「ビジネス」の世界です。この世界のなかで考えたら、もう白に打つ場所はありません。黒が圧倒的に有利な状況です。前出のビジネスマンが、「イケイケ」になってしまうのは、こうした盤面を眺めているからです。

しかし、視野を「ビジネス」の世界に留めておく必要はありません。自分の視野を「ビジネス」の世界よりも、さらに広く捉えてみると、その外側にできることがみえてきます。結果、白にも繰り出せる手が出てくるわけです。そして、それを実行してみると、黒の石がパタンパタンと白に変わっていくことになります。

この黒石が白に変わっていく現象について、「ビジネス」の世界よりも、広い世界を知っている人間からすると、なんてことはありません。当たり前のことが起こっているようにしかみえないのです。

しかし、ここで面白いのは、「ビジネス」の世界しか知らない人には、ワケの分からないことが起きているようにみえてしまうことです。

「うまいこといっていたはずなのに、突然、白に変わりやがったぞ?

こういう現象を目の当たりにして、例えば人は、それを「運」などという言葉で表現したりします。何だか分からないけど、目の前で説明がつかない偶然が起こったようにみえるので、そのように表現するしかないわけです。

しかしもちろん、それは「運」といった表現で片付けられるほど、曖昧で偶然に生み出されたようなものではありません広い視野をもった人にしてみたら、自分が繰り出している手によって起こっているものだし、当然、起こるべくして起こっていることなのです。

それは例えば、合気道で相手を投げ飛ばすときに似ています。


真剣に襲ってきた人に対して技をかける。投げられた方は何が起こっているか分かんないけど、すっ飛ばされる。(中略)その殺しに来た相手をやっつけようとは思ってないやっつけようと思った技というのは感じるから、嫌な技でしょ。そうじゃなくて技を、その純粋に突き詰めた技をかけられると「受け(受け手)」は納得する

投げられた相手には、ワケがわからないのです。

しかし、こちらからはきちんと技をかけているのであり、けっして偶然に相手を投げているわけではありません

運も実力のうち」というのは、まさにこういう視野の広さをもった人々のことを指して、使う言葉ともいえるでしょう。

社会科学だけではなく、自然科学の探求だって大切です。宇宙の仕組みを考えてみたり、死生観を養うことで、今までよりも広い視野を持つことができれば、正しく楽観するための要素だってみつかるはずです。

「視野を広げて楽観視しよう」より引用

「ビジネス」の世界????そんな狭小なところで、ヤンヤヤンヤ言われたところで、「だから何?」ってなもんです。

経済、歴史、政治といった社会科学を勉強するのはもちろん、宇宙の仕組みといった自然科学に対する探求も大事です。さらには死生観、人生観、宗教観といった自分の「生(せい)」の意味を考えるといった視野を持つことだって重要になります。もちろん、遊びだって忘れてはいけません。

要は、どれだけ大きな視野を持つことができるかということが、最も重要であるともいえるわけです。


さて、ここでさらに視野を広げてみましょう

うん?これからの世界情勢が気になる?

はい・・・仮に世界の支配者がいるとして、彼らはどんな視野を持っていると考えられるでしょう。

その人々というのは、悪魔のような連中で、宇宙人やらUFOなんて話は言うまでもなく、善悪を越えた視点にいるといった意見があります。

正直なところ、よく分かりません(笑)。

ただし、そんな支配者たちというのは、どんな悪いことをしたとしても、それらを正当化することができるだけの広く大きな視野を持ち合わせているのかもしれません。

そうだとしたら、私たちはそれ以上に広く大きな視野を持っておく必要があるでしょう。

逆に言えば、彼らより広く大きな視野を持っていたら、彼らにやられてしまうようなことはないはずなのです。

そして、彼らにこう思わせてやるのです。

そんな私たちは、彼らからしてみたら「運の強い奴ら」にみえるかもしれません。でも、運ではないのです。

こっちにはみえている・・・そういう視野を持つことこそが、これから先の世界を生き抜くうえでは、とても大事になると思うのでした。


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