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2022年後半戦に入りました

イセヒカリ、ついに穂が出ました出穂(しゅっすい)というそうです。

周りの田んぼでは、稲穂が大きく実ってきて、首を垂れるような状態になってきています。それに比べて、うちのイセヒカリはようやく穂がついたという感じです。元々、イセヒカリは暖かい地域で育てられる品種だということだったので、想定通りではありますが、ちょっとヒヤヒヤしています。

ここでは、9月15日くらいになったら、一斉に田んぼの水が止まるといいます。穂が出てから、稲穂が成長するまでの間、たくさんの水を必要とするそうなので、あと3週間足らずの間で、どれだけ稲穂が成長してくれるかは微妙かもしれません。なので、できることなら、9月15日以降も田んぼに水を入れたいところです。

しかし、それはなかなかにハードルが高いことでもあります。

というのも、ここでは田んぼの管理を「水番制度」というので、一律に水を管理しているからです。私の田んぼだけ、何かしようとすることが難しいわけです。

何それ?不便じゃん???

いえいえ、全然、そんなことはありません

本来、真面目に稲作をしようとすると、毎日の水管理をするだけでも大変で、ろくに旅行にすら行くことができないという話すら聞きます。それだけ、毎日の水管理はおおごとなのです。

しかし、水番がいることによって、それら毎日の水管理を一切しないで済むのす。私のようなド素人が稲作をできているのは、この「水番制度」のおかげなわけです。

なので、多少不便さを感じたとしても、この「水番制度」には感謝したいと思っています。

けれども最近、この「水番制度」も、ちょっとした危機状態のようです。

元々、この地域は、稲作をしていなかったといいます。それが数十年前、有志の方々が稲作をしようということで立ち上がり、湖からの水をポンプで汲み上げ自分たちで作った用水路を通じて、稲作を可能にしたそうです。

今は、そこに「水番制度」を設けて、ポンプの運用や水番への日当などを、「水代」という名目で、エリア内の地主の方々に負担していただきながら、この地域での稲作を手軽なものにしているわけです。

それが近年、稲作をする人たちが減ってきてしまい、「水代」の負担がキツイということで、「水番制度」だけでなく、ポンプでの水の汲み上げもやめるかもしれないという話が出ているようです。

実際、湖の反対側の地域でも、全く同じようなかたちで稲作をしていたようなのですが、「水代」の負担が問題となり、今は水を汲み上げることをやめてしまったため、稲作ができない地域になってしまいました。

正直、ピンチです。

これからますますコメ不足になるのではないか?と言われています。そんななか、稲作を諦めてしまうなんて、もったいない限りです。

何とかしたい!!!

ということで、少しでも稲作に興味や意欲を感じる人たちには、集まってもらいたいと思っています。

そんなわけで、一応来年、初心者向けの稲作実習プログラムも企画中です。

詳細が固まったら、告知させていただきたいと思います。


一方、畑は大変です。

水番のおっちゃんに言わせると、田んぼは「水番制度」があるから、何もしなくたってコメはできるけど、はいろいろと手間がかかるから、田んぼの100倍大変だ、とのことです。

そう、そういう意味では、田んぼより畑の方が、ずっと手間がかかるのです。

この日、春蒔き野菜を撤去した跡には、次の野菜のために油粕と石灰を撒いてみました。

ここにマルチを張って、次の野菜の受け入れ準備を整えます。

マルチの張り方は、以前、記事にもした通りです。この日も、そのときと全く同じ方法でマルチを張りましたが、お手伝いしてくれる方がいたので、思ったよりも短い時間で終えられました。

農業は、一人でやるよりも二人、三人でやる方が圧倒的に楽ですね。

春蒔きのとき、野菜が獲れすぎて大変なことになったので、今回は、少し控え目にやろうと考えています。

もともと4畝あったスペースにも、敢えて畝間を広くとって、3畝だけセッティングしました。

トマトが植わっていたところには、聖護院大かぶ夏まき五寸ニンジン青首宮重大根のタネを撒いてみました。何となくですが、地中にできるものを植えた後には地上にできるものを、地上にできるものを植えた後には地中にできるものを、の法則で、トマトの後の根モノなのでした。

この日はもうひとつ、ダイコンの跡地にキュウリとインゲンの受け入れ準備をしました。

ただし、キュウリやインゲンのネットの張り方なんて、よく分かりません

キュウリの栽培でよくみかけるのは、アーチパイプを組んで、そこからネットを垂らすやつです。しかし、そんな資材はないのです。

あるのは、支柱とネット・・・・そして、お手伝いにいらしていただいた方を含めて、農業素人二人の頭脳だけです。

ということで、こんな感じでやってみました

自己評価は・・・100点満点です。これ以上にない出来だと思っています。

支柱を三本立てて結び、これをひとつの大きな支柱として見立てて、そこにネットを垂らしてみました。この構造であれば、ネットにかかる垂直方向への力に対して、そこそこに耐えられるのではないかと思います。

これも実験・・・相変わらず、やりながら学習していくスタイルです。近々、キュウリとインゲンの定植をしてみます。

いよいよ、2022年の下半期も始動です。


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