【空想雲上】役者と俳優の違いって?

タイトルの話しは後半にゆずりたいと思う(笑)いきなりごめんなさい。

この休日は『オデッセイ』→『トゥルー・グリット』を鑑賞した。『トゥルー・グリット』はコーエン兄弟(監督)作品で、前回noteに書いた『クレイジー・ハート』の主演ジェフ・ブリッジスがまた出てくる映画なんだけども。この映画にバリー・ペッパーという『プライベート・ライアン』にて最高にかっこいいスナイパー役を演じた俳優さんも出ていて、顔が(僕としては)ミュージシャンのMIYAVIにそっくりなのだ。

で、MIYAVIといえば全然日本で話題になっていないけど『不屈の男 アンブロークン』というアンジェリーナ・ジョリーが監督をしていて、脚本にまたもコーエン兄弟、話題になってもおかしくないハリウッド映画が今年公開されるはずだった…のを思い出して検索してみると

先日、日本のミニシアター系列で公開されたようだ。規模も小さく、本来ならもう少し大々的に上映される予定だったらしい。内容が第2次世界対戦のさなか、パイロットのアメリカ人(主人公)が不時着し旧日本軍に捕虜として捕まり、MIYAVI軍曹に拷問されるという少し刺激的な物語のようだ。しかしアメリカではアンジェリーナ・ジョリーの監督作とのこともあってか、そこそこの興行収入を叩き出している。

話題にならない映画というのは結構あるので、皆さんもたまには検索してみるといいだろう。ミニシアターでも今年のアカデミー賞外国語映画賞にノミネートされた『サウルの息子』などは観といて損は無さそうだ。アウシュヴィッツでユダヤ人の遺体処理をしている父サウルが息子の遺体を発見して、どうにか埋葬してあげようとする映画らしい。メタルギアシリーズでお馴染みの小島監督によれば、カメラであえて映さないからこそ想像してしまう、今年ベスト1の映画らしい。あとは『イット・フォローズ』も!これはタイトルの通り「何か」がずっと後ろからついてくる演出が恐ろしい映画だそうだ。

しかしここ札幌にまで、これらの映画が来るのは少し遅れるので、先に観てオススメするのはちょっと間に合わないかもしれない。

結局、役者と俳優の違いって何?という話しを出来ずじまいになりそうだが、ちゃんとしますよ。この2つの日本語を並べた時に自分だったらどっちがいいか?って聞くのは"キラークエスチョン"になるなと思ったのが昨日の布団の中で。英語にしてみればどっちも「アクター」になる。つまりは大差ないはずなんだけれど

俳優はハリウッドのイメージで、映画にしか出ない人。そして優雅に暮らしてそうで、あまり演技に熱をもって語らなさそうな成功者という感じがする。それに対して役者は、舞台ありきで活きる人たちのことで、稽古をして演技をカットで切らずにずっとやっているイメージだ。日本では映画やドラマ共にどちらにも出演して、優雅に暮らすよりも下積み時代が長い分、それなりに暮らしてそうである。(新春大偏見祭り)

ふと思っただけで、そこまで深いものはなさそうだけど。今読んでいる『1998年の宇多田ヒカル』という新書には「アーティスト」とは音楽業界がいつ頃から使い始めた言葉なのか?に迫る文章がある。ざっくり説明すると、80年代後半に工藤静香が"アイドル"から"女性歌手"として活動していく最中に、「アーティスト」だと雑誌に書かれたことからはじまるようだ。当時絵画を描きはじめていた彼女の活動にも、無意識的に「アーティスト」という言葉を連想させるものがあったとのことだ。そして、今日ミュージシャンよりも目にする言葉になったのだ。

もしかすると"役者"から"俳優"に言葉が移った時代があったのかもしれない。

あなたは役者になりきるのか?それとも俳優になるのか?

どちらがイイと聞かれたら、どう答えてみようか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?