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ネットで映画の感動を共有することは難しい。

映画の背景を考察してみようと試みてTwitterなどで呟いている人と表面的な映画のお約束(ここで笑う、泣くetc)に従った感想しか呟かない人の対立の話しと昨今のアメコミ映画について少し感じたことを書きます。

僕がすごく不快に感じるのは「自分は映画の過去の傑作オマージュや元ネタを知ってる。詳しい、だから表面的にしかみないカップルや浅い思考のお客さんを批判する」みたいな行動をTwitterでやっている人が自分のタイムラインに出てくるくらいにいっぱい居ることがイヤだ。なのでミュート機能やフォローを外させてもらってる。

こういうことをやってしまう人の気持ちはすっごく分かるんです。ある時期まで自我が未発達でアニメ映画とかアクションとかを主に観てる幼少期〜思春期くらいまでのどこかで自分が「あ!映画ってこう観るんだ」とか「ジブリのアニメは感動だけじゃないんだ!」と映画の中にある作り手のメッセージであったり沢山ある表現方法からなぜそれを選んだのか?など気付くときがある。それは気持ちがいいし、とても純粋な体験なんだけれど…

しかしこうなった時に「俺は知ってるけど、お前らはまだそこに居るの?」みたいな行動を取っちゃいがちなんです(笑)こんなこと発見したよ!すごいんだ映画って!!となった時に自分の言葉で説明するのがヘタクソだったりイマイチだったりして感動を共有できない。すると自分みたいな感性で映画観てるのは映画評論している町山さんと宇多丸さんくらいしか居ない!なので私は珍しい人間なんだ…と覚醒していくんですね。そしてラジオや雑誌、映画考察をしている人のブログなどを読んで「勝手に自分の意見」にしてそれをツイートしてしまうというわけです。

お前の言葉じゃないじゃん!みたいなことになるわけです。この監督は◯◯から影響を受けている!とか平気で言うわけです。まだ「映画を読む」ことを始めて数年の人が、リアルタイムで観てるわけでもない人が。

もちろんリアルタイムで観てなくても愛があれば、沢山勉強していればいいんです。そういう人の文は見てすぐ分かるし、聞いてても納得がいく。

本当に最低だなぁと思う表現があって「こどもの映画だ」とか「ご都合主義」とか「感動しました!しか言えないのか」など、他人なんてどうでもいいんです本当はね、感動を共有できる人が少ないジャンルでみんな寂しくてついつい手軽なTwitterなどのSNSで同じこと考えてる人いないかな〜?とか探してたら上っ面な感想しか上がってないのを見て「けしからん」となる気持ちは分かるんだけど、ネットは拡声器そのものだから色んな人が不愉快になっちゃったり、結局はその行動で「映画ってなんかうぜぇ奴居るんだな」って思われたらおしまいじゃないですか。他を下げて自分の拾ってきた意見を上げる行動は軽率な行動で浅はかなんだけど、でも感動したことを共有できないむず痒いさも分かるから僕も否定はできないよ。という話しでした。


次に最近のアメコミ映画ね。これは簡潔に…ある00年代のアメコミ映画ってスパイダーマンとか以外はあんまり目立ってなくて「ダークナイト」や「ウォッチメン」が大人も観れるものに変えた!なんてよく言うけども、またそれを子供向けか大人向けで分けるのはよくありませんね。子供の感性もバカにならないものがある上に、まずは興味を持つ入り口としても「難しい」とか「わけが分からない」のに「なぜかかっこいい!」という取っ掛かりは絶対必要ですよね。なので僕はこのアメコミ映画のお陰でってあんまり思いません。現にコアな人だけ観てて日本人の大半は知らないですからね。それで結局2010年以降の「アベンジャーズ」にまた子供向けに戻されてるじゃねーか!みたいなことです…(汗)超大金をかけたアクション映画としてはトップ中のトップ、でもロボ出過ぎとかCPUが上がって「敵がワラワラ状態」でゲームか?無双か?みたいな事になってますよね。はじめの頃のアイアンマンとハルクの映画が繋がって!?キャプテン・アメリカも出るの?!?みたいな一つのシリーズとして映画を作る斬新さに胸を打たれたけど、なんかもうクドい上にそこまで面白くないよな〜なんて最近は思うので、レンタル〜♪レンタル〜♪ですよね。

とまぁいろいろ勢いで何も考えなしにコレを書いてますが、おそらくTwitterとかでこの分かりきった話しを説明するのって長ったらしくてできないんですよね。だから端的になりがちで「◯◯はいいけど◯◯はダメ」という表現になってしまう。繰り返しになるけど、ホント気持ちは分かるんだけど、映画の民度下げるのだけはやめておくれと思うのです。幅広く色んな人にまずは観てもらって、その中から気の合う人を探せば良くって、考察とかは自分の力でじっくりやって他人のラジオとか文章は参考程度にしよう。という風にぼくはやってるんですけどね…それでもまだまだ映画は深いです(笑)頭上がりません。

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