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【FIRE】52歳でFIREした背景は?

FIREとは、Financial Independence, Retire Earlyの頭文字をとったもので、「経済的自立」「早期リタイア」を合わせた言葉です。外資系企業に20年勤務した当方にとっては、最初このFIREって言葉を聞いた時はあまりいい気分にはならなかったですね。なにせ"fire"って"解雇"って意味ですから。そもそも聞きたくない単語の1つでした(笑)

そんな当方は2021年8月末、当時52歳でサラリーマンをリタイア、いわゆるFIREしました。これからこのnoteで、それまでの経緯とか、その後の生活とか、話題にできたらと思ってます。それぞれ雇用環境や、家族状況等、事情が違いますので、当方の話がそのまま参考にはならないと思いますが、少しでもお役に立てればと思ってます。


Financial Independenceは先に実現

Financial Independence、「経済的自立」を実現したからと言って、すぐにRetire Early、「早期リタイア」しないといけないわけではありません。とはいえ、「経済的自立」を達成しないことには、「早期リタイア」は実現できないわけで、まずは「経済的自立」をどう実現するのかが優先事項です。

当方は52歳になるまでには既に「経済的自立」は実現していました。プライベート・カンパニーを活用した日本の商業用不動産投資(飲食店舗が中心)、個人名義での海外不動産(居住用)、日本株・外国株投資(リーマンショック等、大幅に株価が下落した時は特に投資拡大)、アベノミクス前のNTT(9432)への積極投資、そしてそもそもの支出抑制。それら早期に「経済的自立」を確立できた経緯等はどこかのタイミングでもうちょっと詳しく書けたらと思います。というか、たぶんそちらの話題の方が読者の関心は高そうですが、今日はまず「ではなぜ2021年、52歳のタイミングでRetire Early、 早期リタイアしたのか?」について書きたいと思います。

Retire Early、決断の背景

自身がその早期リタイアを決断した理由、おおまかに言うと以下の3点です:

  • コロナ禍のリモートワークを経験したことにより、働き方に対する考え方が変化したこと

  • 自身が試してみたいと思っていた投資アイディアが、前職に勤務したままではできなかったこと

  • 子供が独立し、子育ての負担がなくなったこと

それぞれもう少し具体的に説明しますと…

働き方に対する考えの変化

2020年の春先から、コロナ禍の影響で外出・出社禁止。リモートワーク中心の生活が始まりました。もともと外資系企業で、時間外に海外本社とのやりとりも多かったことから、家で仕事ができる環境が整っていたということもあり、スムーズにリモート環境に移行できました。

日々のリモートワーク、これが思いの外快適でした(笑)もともと通勤時間がかかってもいいから広い一戸建てがいいと思い、郊外の大きめの家に住んでいたということもあり、ちょうど社会人になった息子、そして私、妻の3人がずっと家にいて、私と息子がリモートワークしていても全くストレスのない環境でした。

これに関しては、各家庭で当然事情は違うでしょうね。1人暮らしであれば、「対面で人と接する」ことへの欲求はより高まるでしょうし、家が狭ければ「家で仕事をするのは窮屈」と思うケースもあるでしょうし。普通にオフィスに出社するメリットはありますよね。

そんな快適なリモートワークをしていると、時間的にも余裕が出てきて、結果的には、「サラリーマンとして1つの会社に勤めるのではなく、もうちょっと柔軟な働き方を模索してもいいかな」と考えるようになりました。前職の仕事には何ら不満はなかったんですけどね。同僚やお客様、いろいろ恵まれていたとは思います。

前職ではできなかった投資アイディア

FIRE自体は若い頃から目標にしてたわけではありません。ただ、もともと投資好きでした。なので、20年に渡り資産運用業界に携われたわけですし、会社のルールで許される範囲内で自身の資産運用にも積極的に取り組んでいました。

不動産投資を目的としたプライベートカンパニーの設立、個別株への投資、スタートアップ企業への投資、プライベート・エクイティ・ファンド(未公開株に投資する投資組合)への投資、それらは全て前職の許可のもとでちゃんとルールに従ってやってきました。金融機関、運用会社の中には、個別株等への投資は不可という会社もあるようですが、その点、前職の運用会社は、顧客の資産に影響を与えない限りはOKだったのが幸いでした。

それまでは上記のとおり、個人でやりたいと思った投資は全部できてきました。ただ、もともと以前noteでも紹介した日本一の個人投資家、竹田和平氏のように「機関投資家が投資対象としないような、より時価総額の小さな超小型株に、やや大きめの規模で投資をしていきたい」という思いもあり、そういう銘柄の勉強もしていたのですが、ここで前職会社の「発行株式数の0.05%以上投資をしてはいけない」というルールが引っかかるようになりました。0.05%、これが時価総額1,000億円くらいの企業であれば、5,000万円相当なのでそうそう引っ掛かりませんが、例えば時価総額100億円だと500万円、また当時自分が狙っていた時価総額30億円くらいだと150万円程度となり、「株主としてある程度の規模の投資」をするには十分な額とは言えなくなります。

結局、上記の投資アイディアを進めていきたいという欲が、当時のいいお給料を維持して雇用され続けるという欲を上回りました(笑)ただ、これもある程度「経済的自立」が確立できていたからできた判断ですよね。

子供の成長

ちょうどコロナ禍に入った頃、子供(男1人)が大学を卒業、社会人となりました。そして数ヶ月後には北海道に転勤。今は戻ってきてますが、当方がリタイアを決断した時の2021年は、「子供も巣立ち、だいぶ子育てに関しては達成感を感じていた」頃でした。もともと、あまりお金のかからない子でしたが、学費等の支払いがもう無いと思うと、だいぶ気分は楽になりますよね(笑)別にそれまでも「家族のために頑張って働いて…」という意識が強かったわけではないのですが、子供の独立をきっかけに「もうちょっと自分のために自由に時間を使ってみようかな」なんて思えるようになりました。

以上が、当方がFIREした背景。上記で説明した3つの要素がいいタイミングで揃ったという感じですかね。ではどうFinancial Independence、「経済的自立」を確立してきたのか、については次回、どこかで書けたらと思います。

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