MTGAキューブドラフトまとめ
MTGAキューブドラフトたのしいヽ(^o^)丿
1月1日で終わってしまうのが惜しい…
このタイミングで纏めても、2~3日程度しか価値はないのですが、備忘録程度に要点を整理しておきます。
はじめに
以下で記載する文に対して多少の説得力はつけておきたいため、初めに自身の戦績を挙げておきます。
自分がどの程度キューブをやっているかというと、キューブが始まってから27回プレイしており、そのうち7勝達成は10回なので、3回に1回は7勝しています。(以下はリミテ勢向けのトラッカーツール、17Landsのリーダーボード)
勝率は65%ほどで流石に上位の方には及ばないですし、他にもいっぱい強い人はいるとは思いますので、ご参考程度に。
アーキタイプ
最初にカードプールから分かるアーキタイプの話から入ります。
通常のドラフト環境では二色のアンコモンで各色進むべきアーキタイプが定まってますが、キューブにおいてはそうした明確な指針はありません。
とはいえ、推奨されるアーキタイプは決まっているので、何を使うか決めたらそれに合わせたカードをピックしていくことになります。
各色に用意されてるアーキは以下の通り。
赤緑・・・上陸
赤白・・・横並べ全体強化
赤黒・・・サクリファイス
赤青・・・スペルシナジー
緑白・・・+1カウンター
緑黒・・・墓地肥やし&リアニメイト
緑青・・・ランプ
白青・・・コントロール(LO要素あり)
白黒・・・PIG軸ボードコントロール
青黒・・・コントロール(フラッシュ寄り)
とアーキタイプを列挙しましたが、プールを見てみれば分かる通り、単色で完結するアーキも多いため、あまり色の組み合わせに縛られず、どんな動きを中心に据えるかを決めることが大切です。
後述しますが、アグロ・コンボ・コントロールのどれをやるにしても赤を相方にしたほうが強いと思います。
色の強さ
主観になりますが、赤が一番強いです。
そこから下は青、黒、白、緑の順かと思います。
赤
赤が一番強い理由は単純に除去の強さからです。
構築級の2マナ除去が4種(削剥、龍火、溶岩コイル、稲妻の一撃)に加えてリミテッドで強い轟く叱責、更にはマグマの噴流まであります。
特に追放除去を2種擁していることが重要で、白や黒に存在する墓地から復活する生物を1手で処理できること、また再燃するフェニックスも1手で処理でき、青黒のボムであるスカラベも比較的対処しやすいです。(火柱もあるため)
また生物も高品質のものが揃っており、前述した再燃するフェニックスに留まらず、栄光をもたらすもの、神チャンドラ、鎖回し、トーブラン、ハゾレト、地獄乗りなどなど枚挙に暇がありません。
今回のキューブをやるなら、赤を触っておけばまず間違いはない、と思ってもらって良いでしょう。
青
赤とは違って「ボムの水増し」が出来ることが強さの源です。カウンターがあること、LOでずらした勝ち方が狙えることも強い要因として考えられますが、自分がまず真っ先に思い浮かぶ青の強さの要因は「強いカードをコピー出来ること」です。
「イルーナの神話」「灯の分身」「瑠璃池のミミック」があるため、自分のボムを増やすことに長けています。イルーナの神話は相手のパーマネントでもコピー可能なので、コピーしたら相手のボムを除去といった動きが出来ることも魅力です。
また青をやるなら「崇高な天啓」についても触れざるを得ないでしょう。
青巨人でのフラッシュバックや宝物庫の学者で二度使うことが実行しやすく、相手のボムを打ち消すことに合わせられれば、ほぼ勝ちと言っても過言ではないでしょう。
黒
黒については除去が優秀というのは間違いないのですが、赤と違い除去耐性のある生物に対処しづらい点、癖のある生物が多く何も考えずに使っても価値が薄くなってしまう点から3番手にしています。
ですが、黒は他の色と違ってヴィト+極上の血という無限ドレインコンボを有しています。
EDHかな?
1点ゲインのトリガーも、血の芸術家などなどで満たしやすいため、極上の血を置ければ高確率で決めることが可能です。
※参考用のデッキレシピ
白
ラスゴ3種(神の怒り、浄化の輝き、王国纏いの巨人)を擁してますが、どちらかといえばウィニー推奨の色です。
不屈の護衛、救助犬、アルセイドの3種の除去対抗生物があり、更には2マナ生物に、アダントの先兵、歴戦の神聖刃、恐れなき雛、野心家と序盤のロケットスタートを切ることに長けた低マナ域になっています。
3マナしか使ってないのに強い
4番手だからといって特に弱いといったことはなく、強いて位置づけするならば、という理由で黒より下に置いてます。人によっては白のほうが強いと感じることもあると思いますので、ここは個人の好みと思っていただければ。
緑
この色は弱くもなければ、強くもない、のであまり選択してないため多くを語ることは避けますが、全体的に悠長であることが選択しづらい要因だと思っています。
キューブでは対戦する相手のカードが悉く強いので、相手に干渉してブン回りを避けることが立ち回りとして大切です。
この動きが緑だと非常にやりづらく、一直線に進むことしか出来ません。自転車で走っていても、後ろからスポーツカーでどつかれるのがキューブなので、正直なところ初めてキューブドラフトをやるなら「緑は避けたほうが無難」としか言えません。
土地について
強いカードが多いので「色マナ基盤が大事」というのがキューブの定石ではありますが、今回のキューブは「タッチカラーを見据えて色マナ基盤取る」ほど高い点数で取る必要はないかなと感じます。
ただ使う色を決めてるのであれば、色マナ基盤を優先して流れてくるボム待ちのほうが良いと思います。それは何故かというと「色拘束が厳しいカードが多いから」。
通常のリミテッドではシングルシンボルのコモンカードが多数を占めるため二色均等でも良いのですが、キューブの場合は「ダブルシンボル(またはトリプルシンボル)だが非常に強いカード」が多いため、これらが多数入ったデッキは当然ながら色要求が厳しく、二色均等の土地配分ではスムーズに出すことが難しいです。
可能であれば色の合う二色土地を2枚は取っておき、どちらの色も9:9で出せるようにしておくことが望ましいと思います。黒黒要求の強いカードを出した後に、赤赤要求の強いカードをプレイ・・・といった動きは二色土地なしでは動ける確率が低いものになってしまうため、それが負けに繋がってしまいます。
環境について
デッキによるので一概には言えませんが、基本的に速い環境(マウント取られるのが早いといってもいい)だと思います。
もう少し細かなポイントを書いておくと、
・2マナ生物のパワーが高いものが多いため、詰めるターンが早い。
・除去も高品質のため、壁を立てる動きは大抵通らない。
・タフネス4はそれなりに固い。2マナ3点や3マナ以下を~というカードが多いため、4マナ4/4のプレイは比較的信頼がおける。
・タフ5はほぼ除去耐性といって過言ではない。神チャン、コイル、衰滅、は全てタフ4までの対処のため。5マナのタフ5はプッシュも当たらないことから、かなり対処に苦労する。
・先出しPWのマウントは負けに繋がるため、生物展開が大切。PWのプレイは2手進めてることと同義なので、出来ればカードを使わずに対処できる布陣を構築しておく。(イコール、アグロが板という結論になりますが)
・赤のバーン範囲が広い(X点火力を二種持つ)ので、やや遅めのデッキを組むならば、ゲイン手段などの対抗手段を確保すること。焼かれる前に倒すなら考えることなし。
といったところだと思います。
ここは自分個人の意見なので、他に「こういうこと意識してるよ」といったご意見あれば聞いてみたいところ。
最後に
今回はオーソドックスな二色の組み合わせでのアーキ紹介と色の強弱をメインに据えましたが、無理に二色に纏める必要はなく、やろうと思えば色々なデッキを組むことが可能です。
トーブランでの赤単や、悠長な再構築での青単LO、アヤーラ・番人・灰色商人を使用した黒単(抹消者も添えて)、神聖な訪問での天使量産デッキ、ゴロス原野でゾンビいっぱいデッキ、二ヴミゼット再誕の五色などなど。トリシンジェイスやオラクルでの特殊勝利も狙うことは可能でしょう。
こうした単色や多色についても触れたかったのですが、二色で纏めることが多いためプレイ経験が少なく、言及するほどの知識がありませんでした…
とはいえ、概ね今回のキューブの特徴は書けたと思いますので、その他に不足点などあればコメントで教えていただければ、と思います。
終了まであと数日ではありますが、年末年始の空いた時間に是非キューブで遊んでみてください。
ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。
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