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【目は大切に】イタリアで眼科にかかったお話

今回は、病院に行ったり、消えた主治医を探したり、ドタバタなイタリア在住者の医療事情のことを書きました。大事には至らなかったのでご安心ください。

「海外に住むのは興味あるけど、病気になったりしたらどうするのかな」って疑問を持っている方のお役に立つ記事となればうれしいです。


それは、突然の出血から始まった

鏡を見てビックリ、目から出血?

11月15日の朝、顔を洗おうとして異変に気がつきました。左の白目が真っ赤!がっつり血の色です。そういえば、視野もぼんやりしてる😱
実は数年前に目を打って出血したことがあります。今回の出血も同じ場所。もしかしたら関連あるかもしれません。

とにかく、病院に行った方がいいよね。
でも、ほぼ健康体な私、病院やその辺りの事情に詳しくありません。一緒に住んでいる彼も私同様に健康体なので、知識はほぼありません。

消えた主治医を探して

主治医制度のあるイタリア、私の担当主治医は午前8時から開院しているようです。さっそく受付に電話してみると、電話番号や所在地を変更したとの機械音声の案内。

新しい番号に電話して、延々と保留音を聞いた後、「その主治医はもうここにはいません。」との冷たい返事。
ネットで検索してみたら、数ヶ月前に隣県に移動したみたい。
なにそれ、聞いてないんだけど!

病院の救急センターへ

まずは近所の救急センターへ行く

主治医は当てにならないので、近所の病院に電話をしてみました。そしたら「ここの病院には眼科はない」とのこと。まあ田舎だもんね。
しかし、眼科のある遠くの病院まで闇雲に行く前に、医療関係者の助言がほしい!

ということで、近所の病院の救急センターへ行ってみました。と言っても、徒歩で5分くらいです。電話の保留音を聞いているより早いので行動あるべし。

そして、近所の救急センターはガラガラに空いていました。いきなりトリアージ(治療優先度を決めること)の受付に通されて慌てましたが、そこにはにこやかなスタッフが。

ああ良かった。ここで親身に聞いてもらえて落ち着くことができました。
そこでは、眼科のある隣町の病院に行く必要があるとのこと、目のことだから救急で行きなさいとの助言をいただきました。

トリアージのカウンター内には、3名ものスタッフがいましたが、緊急時のためなんでしょうね。私が行った時は、皆さん暇そうに落ち着いていて平和で良かった。

診察してくれたのは、貧乏ゆすりの激しい眼科医

そして隣町の病院へは彼に連れて行ってもらいました。ここの救急センターでも、まずはトリアージの受付へ。大きな病院なので人も多く、ちょっと待ったけど、ここの眼科で診察してもらえることになりました。

「すっごく待つことになるけど、どうぞこちらへ」とのこと。彼には帰宅してもらい、私はバールでコーヒーを飲んでから待合室へ。

MAX午後3時までかかると言われましたが、とにかく診察してもらえたらありがたい。さて、待ち時間はどう過ごそうかと思っていたら、いきなり私の番号が待合室の掲示板に点灯されました。

廊下の奥の方から名前を呼ばれ、行ってみると診察室でした。救急の受付から1時間半くらいで診察にこぎつけてラッキー。そしてようやく目の前に現れた眼科医は貧乏ゆすりの激しいお兄さん

「主治医には連絡しなかったの?」と聞かれたので、主治医が消えていたことを伝えると「アイツらいいよなー。日に3時間だけ働いて、あとは無責任にどっか行くんだもんなー。」と不満タラタラ。あんまり感じよくないお医者さんだな。

とりあえず目の診察をして、処方箋を書いてくれました。左目の様子は少しの出血だけで心配はないとのこと。良かったー。
それでも、新しい主治医を見つけて再度診察してもらうようにと言われました。

そして事態は収束へ

天使の笑顔の薬剤師

病院で支払いを済ませ、彼に迎えに来てもらい無事に帰宅できました。いや、その前に薬屋さんで目薬を買わないと!

処方された目薬は、特殊なので注文する必要があるとのこと。「届くのは、今日の午後4時半になるけど大丈夫ですか?」と、私を労ってくれるような優しい笑顔の薬剤師さん。
喜んで「また夕方に来ます!」と注文を終えました。

その後、注文していた目薬を受け取りに薬屋さんへ行き、無事に購入できました。
2週間ほどこれで治療を続けます。

かかった費用のことなど

さて、今回の医療費を参考までに公開しておきます。

今回の私のケースは、合計67ユーロ(約1万1千円:2023年11月16日現在)でした。
内訳
救急アクセス料:25.00 ユーロ
眼科診察料:20.50 ユーロ
目薬代:21.50 ユーロ

救急アクセス料は、トリアージ後、緊急度の低い患者は支払う必要がある料金です。
眼科の診察料も加えて支払いましたが、この2つはイタリアの州によって金額が変わり、私が住むヴェネト州は特に高いです。

そして、問題の主治医ですが、彼があちこちに電話して変更方法を見つけてくれました。まあ、変更方法を見つけるために多方に電話する必要があったのが前時代的で問題ですよね。

判明したのは、私の主治医は隣県に移動しており新しい主治医を指名する必要があるとのこと(知ってたー🙄)。
オンラインでできるので、希望する主治医を3名選んで申請書を15日のお昼ごろに書類を提出しました。

すると翌日の朝、主治医の変更を受理したと新しい証明書がPDFで送られてきました。良かったー。
ということで、次は主治医の診察に行ってきます。


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