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ヨーロッパで長期滞在するときはアパートに泊まってみよう

はんぶん旅の人、はんぶん町の人
長期滞在の居場所には、ウィークリーアパートを選んでみよう
その体験は、また帰りたくなるプチ故郷を作ってくれる

ポルトガルの首都リスボン:庶民的なバイロ・アルト地区の眺め

ヨーロッパでは、長期休暇をどうやって過ごしているのか

私が住むイタリアでは、夏と冬に2〜3週間の休暇を取るのが一般的です。日本人からすると羨ましいような持て余すような、どのように長期間の休暇を過ごすのか疑問ではありませんか?

よくあるのは夏にはキャンプや海水浴、もしくは山で避暑という過ごし方です。冬は暖かい南方で日光浴か、アルプス山脈でスキーという過ごし方になります。旅行先には、入国しやすいヨーロッパの国々が選ばれることが多いです。

すべてに共通しているのは「一つの場所で数日間過ごす」こと。週単位で休暇を取るのが一般的です。専用リゾートホテルもあるけど、私が選ぶのはアパート滞在。ウィークリーアパート、もしくはキッチン付きのホテルがオススメです。

ウィークリーアパート滞在のススメ

大切な要素1:キッチン

アパートを勧める一番大きな理由は、キッチンがあるから。
数日間の滞在となれば、毎日が外食だと身体的にキツくなります。食事をもっと軽く済ませたいのに、飲み物も水だけでいいのに。レストランで食事をすると、ちょっと無理した注文をしてしまうことはありませんか?

でも、滞在先にキッチンがあればすべて解決です。テイクアウトで買ってきた物を温め直してもいい。インスタント食品を食べて軽く済ませてもいい。もちろん食品を買って料理をしてもいい!

非日常的な旅先で、食事にはちょっと日常を取り入れる、これで身体もずっと楽になります。しかも食費が浮くのでお財布にも優しいです。

それに、旅先の見知らぬお店で買い物するのって楽しいですよね。その土地の名産を見つけたり、似たような野菜でも違う味だったりと、新しい発見があります。

ポルトガル、ポルト市のボリャン市場:市場での買い物も楽しいイベント

ただ、アパートのキッチンにも難点があります。コンロが使いにくかったり、調味料が足りなかったり。設備の不明な点は管理人に聞いてみて、あとはそんな不自由さも楽しみましょう。

調味料については、ぜひ塩は現地の商品を購入してみてください。ポルトガルの港町アヴェイロやシチリア島のマルサラにある塩田でとれる特産物の塩は魅力的!でも、塩は塩。お手軽価格で売っているのがうれしいところです。
使いきれなくても大丈夫。持ち帰った塩は、帰宅後も思い出を彩ってくれる調味料になります。

大切な要素2:あいさつ

数日間同じ場所に滞在するとなったら、何度か顔を合わせる人ができるはずです。そんな人を見かけたら気軽にあいさつをしてみましょう。
英語で「ハロー」と言うだけでも良いですが、できれば現地語のあいさつを覚えると親密度がグンと上がります。

発音が難しくても大丈夫です。私もギリシャ語の「ありがとう」が上手く言えず、お店の女性に通じないので何度か言い直しました。ちゃんと言えたとき、店員さんがにっこりしてくれたのは、あの旅一番の温かい思い出になりました。

ギリシャ・クレタ島:必要最小限の食材や日用品を売っているお店

こんなふうに、アパート滞在で、また帰りたくなる場所を作る旅をしてみませんか。
有名な観光地じゃなくっていいんです。飾り気のない小さな町に普段着で滞在してみたら、旅先があなたのプチ故郷のように感じられるようになるはずです。

ギリシャ・クレタ島の夕焼け:名もない浜辺が私のプチ故郷

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