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激突の裾野と、FC刈谷がくれた成長と、あるサポーターさんの話【FC刈谷 5/20】

おはようございます、板近 代です。

タイトルを見ていただいての通り、今回の記事は三つの話がございます。


一つめは『激突の裾野』

先日見た試合の話、まさに今伝えたい話です。


残りの二つは『FC刈谷がくれた成長』と『あるサポーターさんの話』という話。

正直……こちらは、語るのはまだまだ先のことだと思っておりました。

でも、今でした。

今、語りたくなってしまったのです。


そんな、FC刈谷に関連する三つのお話。

どうぞよろしくお願いいたします。

激突の裾野

2023年5月20日静岡県、裾野市運動公園陸上競技場。

FC刈谷と矢崎バレンテFCの試合が行なわれました。

この試合を一言で表すならば――――激突。

火花散る、いえ、火花散りまくる激しい戦いとなりました。

その大きな理由として、対戦相手である矢崎バレンテFCの選手たちが発する前向きなエネルギーがありました。

もちろん、FC刈谷も前向き。

お互い前を向いているからこそバチバチにぶつかる、ポジティブなエネルギーに溢れた試合であったと思います。


試合が進むに連れ、あることに気が付きます。

FC刈谷の前へと進む力が、さらに強くなっていることに。

前回の試合から約一ヶ月。

その間、選手たちは必死にトレーニングを積み、FC刈谷の強みである強い前進力をさらに強いものへと成長させたのでしょう。


“強靭なる脚”で大地を蹴る背番号13、千島蒼生選手。

“いきなりトップスピード”で駆け抜ける背番号9、鈴木直人選手。

“空気を切り裂く刃”のようにボールを運ぶ背番号29、大友千裕選手。

ピッチのあちらこちらで“前進勝負”が繰り広げられます。


以前の記事で「サッカーは名場面の連続だ!」と書いたことがありましたが……この試合もまさに名場面だらけの試合でした。


倒れながらもパスを出した 野村柾斗選手(背番号15)と、野村選手を信じて前に出た尾﨑僚選手(背番号10)。


勇気を持って飛び出し、叩きつけるようなヘディングでボールを跳ね返したゴールキーパー兒島拓哉選手(背番号21)。


他にも、たくさんの名場面があったこの試合。

FC刈谷と矢崎バレンテFCの激突は、試合終了のホイッスルが鳴り響くまで続きました。


結果は、FC刈谷の勝利!

真正面からのぶつかり合いの勝者となったのです!


ここで、勝利を呼び寄せた魂の2ゴールをご覧ください!



1点目は、試合開始2分というかなり早い時間。

園田新一郎選手(背番号23)が放ったコーナーキックから。

密度の高いゴール前にて、井塚脩斗選手(背番号5)が決めきります。

写真で見直すとその力強さがよくわかります。

シュート後に井塚選手が自らの身体を盾とし、ボールを守っているのですね。

絶対にゴールにしてやるという、強い意思が感じられます。

左の隙間は、鈴木選手がばっちり塞いで。

ゴールが決まりきるまで全員が集中し続ける――――勝利の源をここに見た気がしました。


2点目は開始から36分のこと。

鈴木直人選手がゴールポストギリギリで、身を投げ出すような熱いヘディングを決めます。

鈴木選手も相手キーパーも転がるという、爆発を凝縮したかのようなゴール。

「これが鈴木直人だ!」

と、心が震えました。

そして「ちゃんと撮れたかな!?」と写真を確認した後は……しばらく、手の震えが止まりませんでした。


井塚選手のゴールも、鈴木選手のゴールもこの試合を象徴するかのような魂のこもったゴール。

その両方を撮ることができて、本当に嬉しいです!


この日は、もう1点ゴールがありました。

後半50分。PKによる矢崎バレンテFCのゴールです。


PKが終わった後、ゴールキーパー兒島選手はすぐに前を向きました。

そして、それ以上点を取らせることはありませんでした。

試合後に、Twitterにて「次こそは0に抑える」というメッセージも書いてくれた兒島選手。

その前向きな意思は、この日の勝利に絶対に欠かせないものでした。


攻めも、守りも。

守りも、攻めも。

前を向いて熱く戦い続ける選手たちがいるからこそ、FC刈谷はかっこいいのです!

FC刈谷がくれた成長

ここからは、私の個人的な話にお付き合いください。

少し長いですが、どうぞよろしくお願いいたします。


私は今年の2月、「ゴールキーパーはかっこいい」という記事にて以下の言葉を書きました。

『ゴールキーパーの声や視線は、いつだってゴールキーパーです。』

ゴールキーパーはかっこいい」より(2022年11月11日撮影)

この言葉を目にした時、私は驚きました。

ゴールキーパーはゴールキーパー。

事実をそのまま、堂々と書いた自分に驚いたのです。

なにかしらの説明をしなかった自分に、驚いたのです。


でも、書き直そうとは思いませんでした。

書き足そうとも思いませんでした。


これこそが、私の追い求めた“まっすぐに気持ちを書いた言葉”であると感じたからです。

兒島選手そしてFC刈谷が見せてくれた熱が、私に自分を信じる勇気をくれたのです。

FC刈谷について書いていると“己の表現力を超えた言葉”が、出てくることがあります。

そして私は、その言葉を追いかけるようにして“次に挑む”ことができます。

FC刈谷の記事を書いたことで、書き続けることで、自分の心を言葉にする力が強くなっていく。

それはとても熱い感触のある、成長です。

写真も同じです。

FC刈谷を撮れば撮るほど、自分の力を超えた写真の枚数が増えていく。

それらの写真がヒントとなり、次の撮り方を模索できる。

目標としている自分は、まだ、まだ遠い。

でも、確実に近づくことができている。

そうした感覚を持ちながら撮影できることは、本当に幸せなことです。

FC刈谷がくれた、私の文章と写真の成長。

それは、私という人間の成長でもあります。

文章と写真は、私の人生に絶対必要な存在ですから。


だから私は言い切ります。

文章と写真でFC刈谷の熱さを、もっと伝えられるようになりたいと。

私の文章と写真でFC刈谷の熱さを、もっと伝えたいと。

あるサポーターさんの話

最後にもう一つ、伝えたい話を書かせてください。

ある、FC刈谷サポーターさんの話です。

仮にその方の名前を“◯さん”としましょう。


ある試合、◯さんは車を持っていない私を駅まで迎えに来てくれました。

駐車場に着き車を降りて、試合会場に向かって歩く途中。

◯さんはポイ捨てされていた空のペットボトルをスッと拾ったのです。

特になにか言うこともなく、表情を変えることもなく。私との会話を続けたまま、拾ったのです。


駐車場からちょっと離れた試合会場の近くには、自動販売機がありペットボトルの回収箱がありました。

◯さんはそこに拾ったペットボトルを捨てました。

まるで、自分が飲んで空にしたペットボトルかのように。


時は経ち、5月20日。

本日記事にさせていただいた裾野での試合がはじまる、少し前。

私は私とともに現地へ向かった人と、◯さんと三人で話をしていました。

そこでペットボトルの話をしたのですが…………◯さんは、まったく覚えていなかったのです。

きっと、◯さんにとってあの行動は、あたりまえすぎる、ごく自然な行動であったのでしょう。


そんな◯さんがいたからこそ、私は「FC刈谷の熱さを伝えたい」と、自分の言葉ではっきりと書けたのだと思います。

書ける自分に、なれたのだと思います。

撮影情報

⚽撮影日等
撮影日:2023年5月20日
第58回東海社会人サッカーリーグ1部 第4節
vs 矢崎バレンテFC
会場:裾野市運動公園陸上競技場

⚽撮影機材等
📸①
PENTAX K-3 Mark III
HD PENTAX-DA 55-300mmF4.5-6.3ED PLM WR RE
📸②
PENTAX K-1(アップグレード済み)
HD PENTAX-D FA 28-105mmF3.5-5.6ED DC WR
💻その他
Lightroom Classic(RAW現像)
Photoshop 2023(トリミング)

※「2022年11月11日撮影」と記載した写真の撮影情報は、こちらの記事をご覧ください。


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