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14歳からディスコOKなイタリア

Vol.119
イタリアでは14歳から高校のリチェオ(Liceo)がはじまる。
詳しく言えば、その学年年齢で15歳になる子供達である。
つまり日本の高校よりも1年早いと言える。
小学校5年間、中学校3年間までが義務教育で、高校からは義務ではない。
そして高校が5年間となる。
学校制度のことはさておき、私の娘も学年齢に達したのでイタリアの高校へ進学した。
そこで起こったことをNOTEに記載する。
愚痴るが正解かもしれない。


14歳になった後、ディスコの招待が来るようになった。

9月から学校が始まるのは、イタリアに限らず欧州全体と言える。
イタリアは9月の第二週から始まる。
新年度はどんな子供も心浮かれるし、そしてお友達との再会出会いに心も浮かれる。
そして衝撃がひとつ。

“ディスコでパーティーがあるんだけどいってもいい?” とあけすけに聞かれた。

「はぁ?」 と寝耳に水のような惚けた返答しかできなかった私だったし、これがイタリアの自由奔放な高校生活というやつかとも思ったし、未成年のくせになにを言い始めたのか? とも思った。

そしてもし仮にそういういかがわしさを感じる学校だったら転校させる! とも心に思ったのだが、どうも様子が異なる。

そう。イタリアは14歳以上から楽しめるという限定的なディスコパーティーがあるという。

14歳から入場可能なディスコとは

やはり日本育ちの私としては、14歳からディスコへ行くなどというのは心配しかない。
そこでイタリア人のママ友に聞いてみたところ、普通とのこと。
ただし、お店側が厳しいチェックをしてアルコール類は絶対に提供しないというルールがある。そして日にちによっては18歳以上だったりという制限がある場合があるので、いつでも入れるわけではない。14歳以上と記載がある時のみだ。

そしてディスコに行けばたいていは時間が遅くなるので、保護者が送迎するという手厚いディスコ対応である。

そしてその会場となるディスコを調べたところ、1968年から創業のディスコで・・・という下りに、なるほど街の娯楽の場のようなものなのだろうと私も見なすようになった。
招待が来たイベントのタイトルも「ブーギーパーティー」という昭和めかしたようなものだったので、なるほどといろいろ合点が行くようになった。

大人の経験と子供の経験を区別しないイタリア

思い返してみれば、まだ娘が8歳ごろの時にディスコを貸し切ってパーティーをした娘の同級生がいた。その当時に流行っていたディスコの曲はカンナムスタイルで、子供が一斉にあのダンスをしていたのは印象的だった。
ミラーボールがくるくると回るが、その光景は少し愛らしさもあった。

ディスコはいかがわしい場所みたいな偏見があったのは私の方で、意外にもディスコは公序良俗を守れば健全な集いの場なのかもしれない。
ただし料理は全く期待しない方がいいというのは、やはりどこも共通なのだろう。

ディスコに行く! という体験をした娘に、また参加したいかと聞いたところ、次回は別に行かなくていいという。
まぁお友達次第なのだろう。

イタリアの場合、子供が怠惰になったりグレてきたりすると強制的に転校させることがある。イタリアに限らず、こういうことはよく耳にする。
ドラッグやらお酒に塗れてしまったイタリア系ロンドン在住の友人の娘は、さすがにそんなスクールライフは間違っていると転校させ、その結果その子の友達も強制的に変わった。その後、その娘はケンブリッジ大学へ進学した。

やはり友達は良くも悪くも環境を作るんだなと。
そして類友というのは、大人になっても同じだなとも思うので、友達選びは本当に大切なのだとも思う。

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