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フランスーイタリアの旅で現金とPCの入ったリュックを紛失したが取り戻した

Vol.100
フランスからイタリアにバスで戻り、降車駅のトリノに到着したとき、眠ってた娘を叩き起こして、急いで荷物をまとめて降りた。
その後、いつものようにバスを乗り継いで自宅へ戻ろうとしたときに気づいた。

いつものリュックをバスに忘れた。。。

ということで、私のフランスーイタリア移動の途で忘れたリュックをいかに取り返したかを書いていく。
これがNOTE100本目の記事なのだが、どうもNOTE曰く、これは101本目らしいので、どこかで間違えているらしい。

リュックがどこにあるかわかっているのに、取り戻せないもどかしさ

フランスのグルノーブルを出発し、トリノを経由してミラノ終点のバスだった。
なので、トリノで降車下すぐ後に気づいたので、ミラノから折り返しで回収できると思った。なんと日本的な発想だろうか。

その手段として、まずバス会社へ連絡する。
土曜の午後だ。流石にバス会社は通じない。
なのでバス会社の本社があるドイツへ連絡する。
ドイツはもっと通じない。
とにかく緊急でもメールを送り続けた。しかし全てAI返答のみ。

だんだん不安になってきたが、リュックはバスにあると信じて、諦めずに連絡をした。
週末後、月曜の朝一番にドイツの本社へ連絡。
回答はAIと同じ、「2週間以内に見つかったら連絡しますのでお待ちください」出であった。
どこにあるかわかっているのにとりに行けない。
さらにいえば、その週の水曜から日本へ帰らないと行けなかったので、PCやワクチン証明がないと渡航できない! とも思った。
この際、100ユーロほど現金もリュックに入っていたが、そこは諦めても仕事の全てが入っているPCを無くしたのは痛かった。

結局、取り戻せずに日本へ行けたのはアップルシステムのおかげ

PCがないととても心細かったが仕事は待ってくれない。
いろいろとバックアップを試みようと思ったら、なんと全部のPCに入っているはずのデータがiPhoneでも見られることが判明。
直ちに動画見ることでしか使わなったiPadを稼働させて、全ての資料を確認。
さすがアップル。もうマックは裏切れないと思った瞬間に、安心感が訪れた。
PCなしで日本に渡航しようと。

ピッタリ2週間後にバス会社から連絡が届く

あれから2週間催促しまくっていたが、とにかく2週間経たないとわからないというAI的返答ばかり。
でもその失った日からちょうど2週間後に見つかりましたというメールが届いた。
そのとき私は日本にいたのだが、これでPCを新たに買わなくて良いと確信し、イタリアに戻ったら回収しようとした。

メールにはPCと私の愛するリュックの写真が添付に貼られて届いた。
なんだか迷子が見つかりましたみたいな感じもしたが、心の安堵感はとてつもなく深かった。

まさかのまだ忘れ物届所に届いてかった

私の荷物はフランスのグルノーブルとリヨンの間の保管場所で保管されるらしかった。なので、イタリアに到着したと同時にフランスへ連絡したら、なんとまだ保管場所に届いていないという。
なのでいつ届くのか? と問い合わせれば、「運転手が休みに入ってしまったので、4月中旬以降だ」という返答。

バカにしているのか? と思ったが、ここは大人になって、淑女の対応で、叫びたい気持ちもあったものの押さえて押さえて4月中旬まで待った。

荷物がフランスの保管場所へ届いた

こうなってはフランスからイタリアへ送ってもらうのも一悶着ありそうだと思い、急遽娘の住むフランスへ向かった。
保管所からのリクエストは、宅急便の手配は各自でお願いしますとのこと。
フランスの郵便システムLE POSTE、UPS、DHLと色々ある。
初め、フランス国内の配送だからフランスの郵便を使用しようと考えたが、まぁ手続きがよくわからない。なにせこのサイトには「英語」という選択肢がないのだ。
さすがフランス。
そして滞在期間中に欲しかったので、ちょっと高かかったがドイツ系のDHLを使用した。

やはり荷物は混乱した

申し込んだものの集荷に来ないらしい。保管場所からクレームの連絡が入る。
ここまで見つけなかったのにクレームまでつけるのか? と思うかもだが、ここは丁寧に我慢して面倒見てもらうしかない。さもなければ廃棄されてしまう。
これも全て欧州では担当者次第になるからだ。
DHLに問い合わせをし、フランス語ではなく英語でのオペレーターに繋いだ。
そしたらまさかの集荷場所を間違えて集荷延期に。
流石にこれは大きなクレームをつけたが、その週末から月曜まではフランスは3連休。
トリノに帰らないといけないし、荷物は届かないしでの混乱だったが、最後の大きなクレームが効いたのか、ギリギリにリュックサックは滞在していた娘の家に届いた。しかも爽やかな笑顔のDHLのスタッフとともに。

DHLで届いた2ヶ月ぶりの再会。

リュックサックの中身はいかに

PCもワクチン証明も問題なく。ただ、現金100ユーロはもうないと思い込んでいた。が、なんとキチンと残っていた!
リュックを失ってから2ヶ月かかって回収したものの、全てが揃っていた。
この遅さは欧州あるあるかもしれないが、現金が回収できたことに21世紀を感じた。
しかもフランスーイタリアと国境を超えたものも回収できたことに大きな喜びすら感じた。

イタリアで無駄に徴収された罰金にせよ、旅の途中で自己責任で紛失したリュックサックにせよ、諦めない気持ちで大人に対応すれば、必ず戻ってくることを実感した。

欧州に対するイメージが180度変わった。
私の欧州暮らしの価値観もだいぶ変化した日だった。

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