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エンドレスなチーズホリックになった理由

Vol.122
日本からイタリアのハムサラミが消えてから、もう一年以上たつ。
でもまだまだイタリアチーズは現役で発売されている!
ということを言いたいわけではないのだが、最近、もっぱらチーズホリック。

2年に一度開催されるCHEESEのイベントへ行ってきた

2023年9月のことだが、2年に一度開催されるチーズの博覧会のようなものがある。それも私が住むトリノ近郊のブラというところで開催される。
知っている人は知っていると思うが、ブラといえばスローフード発祥の地である。
そう、この2年に1回のチーズのイベントは、スローフード協会が主催している。そしてスローフードフェアという食の祭典はトリノで2年に一度行われるのだが、このチーズのイベントと交互に行われる。したがってお互いに2年に一度である。

ということで今年はチーズの担当なので行ってきた。

2023年9月15-18日に開催されたチーズイベント。

世界のチーズが集まる大イベント

ブラの駅を降りれば、もうそこはチーズストリート。
あちこち路地までもチーズが溢れる。
イタリア国内の選りすぐりの職人が自らのチーズを持ち込んで売り込むだけでなく、世界中のチーズが集まるチーズ祭りなのである。
イタリアのチーズはもちろん美味しいのだが、世界のチーズが集まるということで、毎年の私の目的はイギリスのチーズである。
そう。私はなんといってもイギリスを代表するスティルトンチーズが大好物なのだ。

チーズの美味しさに開眼して、毎日チーズが欠かせなくなった

スティルトンチーズと同様に、英国のチーズショップから購入したのはシュロップシャーブルー
BREXITになってから、欧州内ではイギリスのチーズはなかなか買えなくなっているので、ここぞとばかりに購入。
せっかくなので、あれこれ楽しめるイベントだからと、あれこれのチーズを買う。
世界各国、あちこちにそれぞれの美味しいチーズがあるのだなぁと感心すらする。
食べて旅するというのは、まさにチーズを巡る旅こそではないかとすら感じるのだ。

今、日本のチーズもだいぶ評価されてきているので、いつかは日本のチーズもイタリアで手に入るようになるのだろうか? などと期待してしまう。

トリノ市内のチーズショップに出入りするようになった

チーズイベントで買ってきたあれこれのチーズはすべて美味しかった。
しかしこのイベントは2年に一度だけ。
ここから私のチーズホリック人生がはじまった。

そんなことでトリノ市内の老舗のチーズ屋さんでチーズを買いに行った。
やはりチーズラバーは私だけではない。
むしろチーズというのはこのように楽しむんだ! というテイスティングセットが赤ワインも1杯ついて販売しているチーズ屋さんがあったので、早速予約して行ってみた。

手書きでそれぞれのチーズの名前を書き出してくれる。食べる順番も教えてくれる。

このお店だけでなく、トリノのチーズ屋さんはどこもかしこも親切。
選んでみてもわからなかったりすると味見をさせてくれたり、とても愉快に商品説明をしてくれる。
なので、1-2種類を買うだけでは済まなくなる。
そしてチーズ以外にも選りすぐりの美味しいものがたくさんあるので、その目利き力を信じてついつい購入してしまう。

そうチーズを好きな人はとても優しいのだ。
それが私をチーズホリックへと導いた第二の理由であろう。

私の好きなチーズの食べ方

やはりスティルトン好きだけに、好物はブルーチーズ系。
イタリアだとゴルゴンゾーラ、フランスはロックフォールがその代表であろう。

特にその大好物のブルーチーズをいただく時のおすすめ方法は、スライスしたリンゴに乗せていただく。
定説的にブルーチーズを楽しむとなると、洋梨やくるみ、はちみつといろいろな提案があるものの、私はこのリンゴ一択である。

ただしモッツァレラやリコッタなどのフレッシュチーズの場合は、りんごの方が酸味が強いため、その味わいが薄れてしまう。
なので熟成タイプのチーズにのみリンゴをお勧めしたい。
特にスティルトンやシュロップシャーブルーは間違いなくリンゴとの相性が良い。

実は日本はチーズパラダイス

BREXITの影響でイギリスのチーズが手に入らない! とイタリアで悲鳴をあげていたが、日本に帰るとその輸入の品数の凄さに驚く。
もはや行ってきた世界のチーズイベントがショーケースになって販売されているとすら感じる。
その時はぜひリンゴを添えて欲しい。

チーズはそれぞれにストーリーがたくさんあるので実に面白い。
そしてチーズを販売してくださる人は、とても優しい。

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