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トリノ発 20:30のバスでフランスへ向かう

Vol.029
日本からイタリアへ到着した。
具体的に言えば、東京からトリノへ到着した。
必然的な距離感が伝われればいいだけのことなので、この辺りは前者の言い方でも悪くはないだろ。

トリノに到着したものの、まずはやるべきことを優先的に整理し、イタリアで片付けたかったことも、結構スピーディーに終わらせた。
という理由は、今回の滞在中にフランスで1週間過ごす予定を組み入れていたからだ。

そして、今回は欧州2週間というショートステイで日本へ戻ることとなっている。
なので、1週間イタリア、1週間をフランスで過ごすというスケジュールだ。

フランスへ行くといってもパリではない。

パリだけがフランスじゃない。
東京だけが日本じゃない、という感覚と同じであろうか。

かなり昔のことだが、トリノの駐在の人と話をしている時、私が「東京にいた頃は」という切り出し方が癇に障ったらしく、「東京が日本のすべてじゃない!」と激怒されたことを思い出す。その怒った人は静岡県浜松の人だった。
そんなことをちょっと思い出す。

しかし、もしトリノの人に、「ローマにいた頃は」という件で物事を話したとしたら、「ローマがイタリアの全てじゃないです!」 と思うよりも、「ローマと違っててよかった」と思うに違いないだろう。

イタリアは各都市は全く別物という話は今度またあらためて。

20:30 フランスへ行くとしてもグルノーブルというところへ向かう

過去に冬季オリンピックが開催されているので、実に寒いところでもある。
トリノも2006年に冬季オリンピックが開催されているので、私は寒い地方に縁があるらしい。

そしてグルノーブルとトリノはただアルプスに挟まれているだけの距離なので、車にして3時間くらいでたどり着く。実にトリノから最も近いフランスではなかろうか。
この際、シャンベリーは置いておく。

なので、トリノ20:30に出発すれば、グルノーブルへは0:00に到着する。

トリノからフランスへ入るにはバスが圧倒的に安い

トリノの駅から電車で移動することもできる。
フランスの新幹線のTGVが走っているので、電車利用も可能だ。
でもバスの利用の方が圧倒的に安い。
バスの移動は週末になると最高で60ユーロ(8000円位)前後であるが、平日は20ユーロ(2400円)くらいで行けてしまう。
トリノからはFLIXBUSというバス会社を利用する。

バスでの移動は入国管理局のチェックがある

フランスからイタリアへの移動において、国境にたどり着く頃に入国管理局のチェックがある。
イタリアからフランスなので、フランスの入国審査を受ける。
受けるといっても、警察官がバスの中に入ってきて、乗客の身分証明書をチェックするのみ。
基本的にシェンゲン協定なので、よっぽどのことでない限りは入国できる。
ただしパスポート並びにIDが必要である。

しかし今回、チェックなしという。

「今日は誰もいないね」と運転手さんがつぶやく。
「もう行っちゃっていいんじゃない?」とアシスタントの人が答える。

そんな感じで簡単にスルーできる。

0:00 グルノーブル着

やっぱり寒い北国。
このグルノーブルも海なし県。
本来的には海が大好きな私ではあるが、どうも毎度と山間に引き込まれる。
箱根の生活もそうであるように。

そして外国に行くということを、日本語で海外へ行くという。
海外。
日本ならではの表現だ。
地続きで山間の異国は海外という表現でいいのかと悩む。

ということで、しばらくはグルノーブルで過ごすこととする。

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