『ショウ・マスト・ゴー・オン』

三谷幸喜さん作・演出の舞台『ショウ・マスト・ゴー・オン』を観た。

観たといってもオンライン。イープラスの舞台中継サービスを利用した。北海道の自宅のソファで、妻と2人で3,220円。あまりにお手軽で驚き。

今日の舞台は主演の鈴木京香さんがコロナ陽性判定で降板、代役を三谷幸喜さんが務めるというレアな回だった。

内容は文字通り「ショーを止めるな」という舞台裏のドタバタ劇。妻はまったく違う業界出身の人なので、一緒に観劇していると、自分にとっての当たり前は相手にとっての当たり前ではないといつも気づかされる。

観劇しながら妻が「トラブルがあって、それでもショーを止めるな!って経験あったの?」と聞いてきた。一番激しかったやつがふと思い出された。たしか入団1年目、どこか地方の体育館での公演だった。

主演女優が舞台の大詰めに溝に落ちて頭をパックリ切り激しく流血、観客席に「お医者様はいらっしゃいますか?」コールして仮縫い、生演奏のバンドがその間即興コンサートで時間を埋めて、無事終幕。主演女優は病院へ直行、というのがあった。

そんなことを思い出す、まさに『ショウ・マスト・ゴー・オン』な2時間半であった。

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