見出し画像

PANWの決算結果 (2024Q2)

Palo Alto Networks(ティッカーシンボル:PANW)が第2四半期決算を発表しています。

予想($) EPS 1.30
実積($) EPS 1.46⭕

予想($) 売上高 1.97B
実積($) 売上高 1.98B(+19.3%) ⭕

Remaining performance obligation(RPO): 10.8 B$ (+22%) 📈


◆NEXT Quarter(来期)のガイダンス◆

予想($) EPS 1.29
提示($) EPS 1.24~1.26 ✖

予想($) 売上高 2.04B
提示($) 売上高 1.95B~1.98B ✖


◆Full Year(今年通年)のガイダンス◆

予想($) EPS 5.51
提示($) EPS 5.45~5.55 ✖

予想($) 売上高 8.19B
提示($) 売上高 7.95B~8.00B ✖

感想・印象

今期は売上高とEPSともにコンセンサス予想をクリアしましたが、ガイダンスが弱いです。その理由としては連邦政府関連の案件が軟調であったことと、プラットフォーム化への移行の影響などが出ている為とのことでした。またこれらの影響は12ヶ月後には正常なレベルに戻る見込みであり、サイバーセキュリティに対する需要は変わらず強いとのことです。


カンファレスコールの要約①

質問者: Hamza Fodderwala (Morgan Stanley)

質問内容:

  • Nikesh氏の発言にあった「経費削減」について具体的に何を指しているのか。

  • 請求額削減の要因として、バンドルや値引き、期間短縮の影響はどの程度なのか。

回答者: Nikesh Arora

回答内容:

  • 「経費削減」は、顧客がサイバーセキュリティに費やすコストを最適化することを意味する。

  • 需要は依然として強いが、顧客は予算内でより多くの価値を求めている。

  • プラットフォーム化と統合により、顧客はコストを削減し、ROIを向上させることができる。

回答者: Dipak Golechha

回答内容:

  • 請求額ガイダンスの変更は、以下の3つの要因による。

    • 連邦政府関連の案件が軟調

    • プラットフォーム化への移行

    • 年次請求などの支払い方式の変更

補足:

  • 契約期間と値引きの関係は、数値化することは難しい。

  • 12ヶ月後には、請求額の成長率は正常なレベルに戻る見込み

カンファレスコールの要約②

質問者: Brian Essex (JPMorgan)

質問内容:

  • 請求額ガイダンスへの値引きの影響度

  • 通常レートになった後の成長率の予測

  • 平均TCV(Average Total Contract Value)や年間TCVなどの指標の有効性

回答者: Nikesh Arora

回答内容:

  • 値引きは、お客様の既存環境を置き換える際の移行リスクと経済的負担を軽減するための措置

  • 約6ヶ月分の無償提供に相当

  • 12ヶ月後には、成長率は正常なレベルに戻る見込み

回答者: Dipak Golechha

回答内容:

  • 成長率の予測には、RPO(残存履行義務)の指標が適切

補足:

  • 平均TCVや年間TCVなどの指標も参考になるが、RPOの方がより的確な指標となる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?