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【予備試験】論文の成績表到着後の検証結果報告


目的

 前回の記事は論文の成績表が届く前に、先入観を排除するために書きました。
この記事では、実際に論文の成績表が届いたことにより、前回の記事で予想していたことが、実際にどうなったかを検証することにより、今後の論文の成績評価においての参考になることを目的としています。

前回の論文の成績表が届く前の記事はこちらです。

論文結果

 実際の論文の結果は以下のようになりました。

論文成績表.png

昨年は1400位くらいから大幅アップすることができました。 
昨年との科目ごとの比較は以下になります。


再現を評価していただいた結果との比較

 評価いただいた両方の方ともに実際の評価と大きな差がなく、かなり正確な評価をしていただいていたという結果となりました。
 自分が他の人の再現答案評価しても、ここまで正確に評価することは難しかったと思うので、すごい技だと思います。

 今回評価いただいた添削チームの方は、司法修習に行かれると思うので、令和6年度の予備試験では同様の評価サービスはされないと思いますし、飛翔さんも今年予備試験に合格されそうなので、令和6年度以降は同様の評価をしてくださるかわからない状態です。

検証したい8つのポイントの検証結果

 前回の記事で書いた8つのポイントの検証結果を記載していきます。

1. Fを避けることができたか   (結果〇)

 私の場合は、得意科目はないのですが、逆に苦手科目もないため、どの科目でも最低限度のことはやってFは回避できたと予想していた通り、Fは避けることはできていました。

2. 昨年より下がる科目はあるか (結果〇)

 予想としては、憲法は去年がなぜかCだったので、下がる可能性はあり、それ以外の科目は上がっていると予想しておりました。 予想通り憲法だけ、ランクが下がり、他の科目は上がっていました。

3. 昨年一番良かったCより低いランクの科目はあるか (結果△)

 予想としては、相対評価であり、問題との相性もあるので、Cより低いランクの科目はあると予想しておりましたが、3つもDがあったのは少し予想外の結果でした。 Dがあっても、1,2個に止まると予想していました。

4. 筋を外した場合でも耐える評価はもらえるか(結果〇)

 予備試験では筋を外してしまうと、頑張って書いても耐えていないと予想していましたが、筋を外すと、頑張って事実を拾って書いたとしても、今回は評価は高くならない結果となりました。

5. 論点落としでも耐える評価がもらえるか (結果△)

 商法は、相対的に全員が書けている科目では、論点落としがあった段階でかなり厳しい評価になるのではないかと予想しており、Dランクと厳しい結果となりました。 ただ、商法は代理人のところで通説と違う評価をしたため、その影響で評価が落ちたのか、論点落ちで評価が落ちたのかが不明です。

6. その事案ならではの点にこだわったことの評価はどれくらいか(結果△)

 筋違いの場合は、事案に踏み込めていても、評価は低いのではないかと予想しておりましたが、上記と同じように筋違いで評価が落ちたのか、論点落としで評価が落ちたのかは不明です。

7. 論理矛盾、問題文読み間違えはどれくらい減点されているか(結果×)

 大きな矛盾や、根幹部分の読み間違いでない限り、それほどの減点はされないと予想しておりましたが、予想していた憲法、行政法、民法は、評価が下がっていたので、論理矛盾や問題文読み間違えは結構大きく評価が下がる原因になりそうです。

8. 論証の不正確さはどれくらい減点されているか(結果〇)

 不正確でも、論点の理解が示せていれば、減点はそれほどないという予想でしたが、論証についての不正確さで減点されているという感じはなかったので、論証が不正確であっても、評価に大きな影響はなさそうです。

検証結果を受けての感想

 論文成績表が届く前に予想していたポイントとしては、ほとんどが予想通りの結果でしたので、自分の論文評価の方向性は大きくは間違っていなかったのではないかと思います。
 一つ大きく予想と違ったのは、論理矛盾や、問題文の読み間違えは大きな減点につながっていそうということです。
 基本的に論文は加点方式で、多く書いた方が得点が上がるはずなのですが、個人的な感覚では、論理矛盾や不正確なことを書くくらいであれば、分量が少なくなっても、書かない方がましなのではないかと感じています。

最後に

 今回は、前回書いていた自分の予想評価の検証結果の記事を書きました。この検証結果を踏まえて、近日中に、論文合格するためには、どのような戦略、戦術で臨めば合格の確率を高められるかという内容の記事を公開していきたいと思っております。

  今回も最後までお読みくださりありがとうございました。


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