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今のところ読み専門。もしかしたら書くことがあるかもしれない。

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最近の記事

2022マンガ ベスト30

あんまりマンガに詳しいわけじゃないので、はじめは新旧問わずこの年読んだマンガから選んだ。でもランキングを並べてみると、今連載してるマンガの中にたまに昔のマンガが入るという、なんか歪なものになったので連載してるものやこの年連載が終わったものだけにした。長く連載してるものについてはこの年掲載分や単行本分だったり、そうじゃなかったり、入れたり入れなかったり、まぁ大分適当。 30位 ダーウィン事変 うめざさしゅん アフタヌーン 既刊4巻 人間とチンパンジーの合いの子のヒューマンジ

    • 犬王 雑感

      犬王は実在の人物で、室町時代に観阿弥や世阿弥と共に人気を博した能楽師。他2人と異なり犬王に関する資料はほとんど残っていないという。架空の琵琶法師、友魚(ともな)と出会い、座(バンド)の演目(ライブ)で民衆と熱狂するお話。 湯浅政明作品は、アニメーションは物凄い一方で、考え方は根本的に合わないと、どの作品でも感じてしまう。最新作の「犬王」はそれが特によく現れていた。 「犬王」のアニメーションは大変よく、現代の同時代性を感じさせないほどの独自性が高い孤高な傑物だ。あらゆるカッ

      • 未来のミライの感想

        別に見直したわけではない。4年前に見た作品の感想です。今書いた意味は特に無い。 知人が本作について「何がしたかったのか分からなかった」と言っていた。 半分同意できて半分同意できなかった。半分同意というのは、僕も全く同じ感情を抱いたからだ。「何がしたいんだこれは」と。一方で大筋のプロットとしては「何がしたかったか」、つまり作品のテーマはかなり明確だ。幼い男の子に妹が生まれ、それまで親の愛情を一身に受けていたのに、その多くを妹に持ってかれ、嫉妬するも、それを乗り越えていくお話だ

        • 「アイの歌声を聴かせて」とキャラクター

          「イヴの時間」「サカサマのパテマ」の吉浦康裕監督最新作「アイの歌声を聴かせて」を見に行きました。 同監督の過去の映画作品はここで挙げた2作しか見ておらず、正直言うと苦手だった。また「アニメ(ーター)見本市」で同監督が担当した短編も2つ見たが、印象はさほど変わらなかった。 しかし本作は大変良かった。その雑感を書いていこうと思う。 フィクションの価値とキャラクター「これ本当にあった話なんだって」実録作品を評価する時によく使われる言葉だ。「感動の実話」もその典型だ。フィクションは

        2022マンガ ベスト30

          FF7REMAKE日記②

          クリアしました。ノーマルモード、サブクエストはなるべく挑戦して45時間程度でした。やりこみ要素をこれからやるかどうかは分かりません。戦闘は普通に難しかったですね。アクション要素が追加されており、ただ何も考えずに「戦う」ばかりしていると全滅しまくりでした。これからやる人のためにアドバイスをすると、「戦う」はあまり敵のHPが減らないので、「戦う」「ガード」でATBゲージをためて、アビリティで敵のHPを減らすのをメインにすると良いです。途中からショートカットキーも使わず、アクション

          FF7REMAKE日記②

          FF7REMAKE日記①

          FF7は僕の人格に間違いなく悪影響を及ぼしていることを再確認した。原風景に位置し、僕の心に根付いている作品の一つだ。僕は世代的にはFF10くらいだが、小学校低学年の頃に少し年の離れた兄のプレイを横で眺めていたことから始まる。その後自分でプレイしたり、攻略本である「解体新書」を読みふけっていた。 悪影響というのは主人公クラウドの性格だ。「興味ないね」が決め台詞の朴念仁である。それが劇中でもしっかり茶化されているにも関わらず(というかなんならその性格は後半にガラッと変わってしま

          FF7REMAKE日記①

          かくしていたから

          日記です。 今日は会社に行くとみながマスクをしていた。会社支給に寄るものだ。会社でマスクをつけると、どうしても思い出しニタニタ笑いを堪えられない僕からしたら存外良いものではないかと思った。みながマスクをしていて思い出すのは、中学か高校か忘れたが、女子がほぼ全員年がら年中マスクをしていた時期があった。小顔効果とかなんとかで。息苦しかろうが、鼻と口を隠せるなら確かに女子としても都合が悪いものじゃないかもしれないと思っていたような気がする。ただ個人的な好みとしてはマスクしなくてい

          かくしていたから

          日記を始める

          Twitterで反応が無いのなら、むしろ日記とかを付けた方が良いんじゃないかと思うようになった。内容というと、(それが可能かどうかは別に)人の目を引く内容をするんなら元の木阿弥なので、チラ裏気分で書きたい。ブラウザバックする様子が目に浮かぶが、そこは仕方ない。僕でもそうする。毎日更新するなんて全く無理だろうけど、書きたくなったら書く。 新入社員が一桁しかいない中小企業で明確な落第をもらい、ダメ人間をどうやら脱却できていなかったらしいという感覚がちょっと芽生えた。精神的ダメー

          日記を始める

          連載中のオススメ漫画

          連載中や最近発刊された好きな漫画 ★5 進撃の巨人 三月のライオン チェンソーマン ゴールデンカムイ ★4.5 ワールドトリガー かげきしょうじょ!! 青野君に触りたいから死にたい メイドインアビス ペリリュー 楽園のゲルニカブルーピリオド 異種族レビュアーズ ヤンキー君と白杖ガール アクタージュ 僕の心のヤバいやつ ★4 デッドデッドデーモンズデデデデストラクション 喧嘩稼業 水は海に向かって流れる 花と頬(全1巻) 鬼滅の刃 呪術廻戦 ロロッロ! スキップとローファ

          連載中のオススメ漫画

          ジョジョ・ラビット感想

          「マイティ・ソー/バトルロイヤル」のタイカ・ワイティティ監督の「ジョジョ・ラビット」を見てきました。ネタバレ在りです。未見の人はご注意ください。 ・エグい設定 この映画で一番キツイなと思ったのはその設定にあります。この作品はいわゆるイマジナリーフレンドものです。空想上の友達ですね。僕はこういうタイプの話が好きで、多くの人が心に持っていたものだと思います。アイデンティティとある種不可分なことで、他人には知られたくない、逆に簡単に他人に理解されても困るという類いのものかと思い

          ジョジョ・ラビット感想

          連載中&近年連載が終了した漫画ベスト10後半

          前半  5位 3月のライオン/羽海野チカ 既刊14巻 ハチミツとクローバーでは恋愛に重点をおいたものだとしたら、こちらは人生が詰まっています。僕はこちらの方が好きなので、ハチクロが好きな人はもちろん、ハチクロが苦手だったという人にもおススメです。 ハチクロには天才が出てくるのですが、作中においてその天才たちのモノローグがなるべく排除されています。そうすることで、天才を遠い存在としての魅力を発揮します。一方で3月のライオンは主人公を天才に設定し、天才でも同じ変わらない

          連載中&近年連載が終了した漫画ベスト10後半

          連載中&近年連載が終了した漫画ベスト10 前半

          作品の客観的な評価というものを決めることが誰にもできない以上、作品を読んだ自分の体験がどれだけ良かったかで評価するありません。しかし小さい頃の体験と今の体験は根本的に違っていて、比較するのは不適だと感じます。 なので人生ベスト10ではなく最近の作品に絞ってみた、というのが今回の趣旨です。 あと言うまでもなく、作品に順位を付けるなんてやっちゃいけませんよ! (全◯巻=完結/既刊◯巻=連載中) 10位 ひとりぼっちの地球侵略/小川麻衣子 全15巻 実質1位ですね。やはりこの

          連載中&近年連載が終了した漫画ベスト10 前半

          好きなアニメ一覧

          *はTVシリーズ ★は特に好きなもの 日本 今敏 PERFECT BLUE★ 千年女優★ 東京ゴットファーザーズ 妄想代理人*★ パプリカ★ 湯浅政明 マインド・ゲーム★ 四畳半神話体系* ピンポン the animation* 夜は短し歩けよ乙女★ 幾原邦彦 少女革命ウテナ*★ 少女革命ウテナ アドゥレセンスの黙示録★ 輪るピングドラム*★ ユリ熊嵐* 原恵一 クレヨンしんちゃん嵐を呼ぶモーレツ大人帝国の逆襲★ 高橋渉 クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボと

          好きなアニメ一覧

          2016おすすめ映画10-1

          10位 アイアムアヒーロー ゾンビ映画。グロ描写は(血の量とかが)かなり多いので、そういうのが苦手な人は厳しいかもしれません。主人公はうだつの上がらない中年男。あるとき自宅へ帰ると彼女がゾンビに。そこからどんどんヤバい事態に発展していく演出が素晴らしい。 正直邦画でここまでアクションのクオリティと量が見られるとは!という満足感。特に街中でゾンビパニックのロングショットは今年ベストカットでした。 9位 ちはやふる -上の句- 高校に競技カルタを作り、弱小校から特訓を

          2016おすすめ映画10-1

          2016年のおすすめ映画 19-11

          2016年に映画館で観た新作40本と、家で見た同年(ものによっては前年)公開の映画2本から、特に好きな映画19本をランキング形式で紹介します。映画館に行くようになったのが5月からなので、それより前の映画はあまり見れていません。あくまで個人的に好きな作品です。 19位 聲の形 大今良時の同名漫画原作、京都アニメーション制作、「けいおん!」「たまこまーけっと」で知られる山田尚子監督。聾唖少女の西宮硝子は転入した小学校でいじめられてしまう。そのいじめの中心人物であった石田将也は

          2016年のおすすめ映画 19-11

          「この世界の片隅に」あの戦争の描き方(ネタバレなし)

          敬称は省略します。 「この世界の片隅に」はとんでもない大傑作なのですぐに映画館へ見に行きましょう。日本にも今まで多くの素晴らしいアニメ作品はある一方で、僕の親世代、50~60代くらいにまでおススメできるようなアニメは昨今ではディズニーやピクサーくらいしか知りません(宮崎駿でもどこか子ども向きなところがあると思う)。本作はそういう世代にもおススメできる作品が日本にできたと思うだけでとても感慨深いです。 昭和19年、広島生まれ広島育ちのすずさん(声・のん)が18歳で呉にお嫁に

          「この世界の片隅に」あの戦争の描き方(ネタバレなし)