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ビットトレントの逮捕事例


ビットトレント利用に関する誤解と実際の法律

 インターネット上の掲示板やSNSで「ビットトレントでのダウンロードやアップロードは逮捕や罪に問われない」といった情報が拡散されていますが、これは誤解です。現実には、ビットトレントを利用した著作権侵害の事件は報道されており、これは氷山の一角に過ぎません。

 一部の人々は、周囲の多くがビットトレントを利用していることを理由に、そのリスクを軽視してしまいますが、実際には著作権法違反は重大な罪として取り締まられています。具体的には、著作権、出版権、著作隣接権の侵害に関しては、10年以下の懲役や1000万円以下の罰金が科せられる可能性があります。また、著作者人格権や実演家人格権の侵害についても、5年以下の懲役や500万円以下の罰金が科せられることが定められています。

 さらに、企業や団体などの法人が関与した場合の侵害については、罰金が最大で3億円まで上がる可能性があります。これらの罪の重さを踏まえると、ビットトレントの利用を軽視することの危険性が伝わるでしょう。

 インターネット上にはさまざまな情報が氾濫しており、その中には正確でない情報も含まれています。そのため、利用者自身がしっかりと情報を確認し、信憑性を判断する必要があります。特に、違法行為に関する情報については十分な注意が求められます。

 私たちの事務所は、著作権侵害に関する問題に対して積極的に対応しています。著作権者の方々からのご相談も随時受け付けておりますので、ご不明点や懸念事項があれば、お気軽にご連絡ください。




ビットトレントを利用して漫画をダウンロードした事例

株式会社講談社と株式会社集英社と一般社団法人コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)は2019年3月18日、ファイル共有ソフト「BitTorrent」を利用しマンガ作品を無断アップロードしていた長崎県の30代男性を、長崎県警生活環境課サイバー犯罪対策室と長崎署が著作権法違反(公衆送信権侵害)の疑いで長崎地検に送致したことを発表した。

該当の男性は、「Nyaa.si」というトラッカーサイトを通じて多くの違法コピーのデータを持っており、BitTorrentを介してこれを公開していた。この行動は、長崎県警のサイバーパトロールによって特定され、その後ACCSを介して原著者に報告された。特に、講談社の『鬼灯の冷徹』26巻と集英社の『僕のヒーローアカデミア』18巻が違法にアップロードされていたとの疑惑がある。

BitTorrentを介した著作権侵害の取り締まりはまれであり、講談社と集英社はこれを画期的な成果とみなしている。彼らは、このような事件が一般的なファイル共有のリスクを示しており、それによって著作権の重要性に対する理解が高まり、その結果として再発防止への影響を期待しているとの声明を出した。さらに、彼らは将来もこの種の著作権侵害に対して、強い姿勢で対応していく方針を示している。
 
講談社のプレスリリース
https://www.kodansha.co.jp/upload/pr.kodansha.co.jp/files/pdf/2019/20190318_kaizokuban.pdf
集英社のプレスリリース
https://www.shueisha.co.jp/info/20190318.pdf
ACCSのプレスリリース
http://www2.accsjp.or.jp/criminal/2018/1223.php

ビットトレントでアニメをダウロードした事例


大阪府警は、2019年4月15日 、インターネット上で人気アニメを違法にアップロードした疑いで、三重県四日市市中川原2丁目の会社員、李駿衡(イジュンヒョン)容疑者(29)を15日に著作権法違反の容疑で逮捕したことを明らかにした。李容疑者は、「画質を上げた動画を皆に見てもらいたかった」との趣旨の発言をしている。

サイバー犯罪対策課の調査によれば、李容疑者は昨年9月に自宅のパソコンを使って、「ワールドトリガー」の第1話をファイル共有ソフト「ビットトレント」を通じて公開したという。さらに、テレビ番組やドラマを含む177作品が同じ方法で公開され、ダウンロードされた回数は合計で70,000回以上と推定されている。この違法アップロードを発見した同課は、IPアドレスなどの情報から李容疑者を特定したとのことだ。

https://www.asahi.com/articles/ASM4H56N1M4HPTIL00K.html

ビットトレントで音楽をダウンロードした事例


6月21日、一般社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC)は、大阪府内で音楽ファイルを不正に公開していた男性5人が大阪地方検察庁に送致されたと発表しました。この送致は、大阪府警のサイバー犯罪対策課や複数の警察署により実施され、ファイル共有ソフト「μTorrent」が使用されていたことが確認されました。この5人の男性は、JASRACが3月7日と27日に告訴していたケースに関連しています。

具体的に、被疑者として送致されたのは大阪府に住む2名の大学生(21歳)、1名の高校生(当時18歳)、および2名のアルバイト(23歳と33歳)。彼らはJASRACが管理する音楽ファイルを許可なくネット上で公開し、多数のユーザーに送信可能な状態にしていたとされています。JASRACが「Bit Torrent」系のファイル共有ツールを使用しての著作権侵害で告訴を行うのは、今回が初めてとのことです。

https://s.rbbtoday.com/article/2013/06/25/109434.html

FC2へのAV違法アップロードで書類送検

42歳の山梨県在住の男性が、動画共有サイトFC2動画 アダルトにアダルトビデオを無許可でアップロードした容疑で、著作権法違反に基づき書類送検されたと、大手AVメーカーのS1やMOODYZの権利を持つ株式会社CAが明らかにした。男性はこれを認めている。

これまでにもFC2動画 アダルトが様々な犯罪容疑で捜査された実績はあるが、AVの違法アップロードに伴う著作権法違反の書類送検は初めての出来事だ。

担当者情報によれば、この男性は2014年の1月から約11ヶ月の間、FC2動画に多数のアダルトビデオをアップロードしていた。株式会社CAは、違法アップロードの監視を継続的に実施しており、この男性が無許可でアップロードを行ったことを確認。米国の弁護士を通じて発信者の情報を得て、その後、国内ISPからも情報を入手し、該当の男性を特定。警告と賠償請求を行ったが、男性はこれを無視してアップロードを継続。そのため、複数のアップロードされた作品の中から一つを選び、証拠を集め、山梨県警に相談した結果、今回の書類送検が実施された。

さらに、株式会社CAは、この男性に対して、違法にアップロードされた映像の総再生回数を基に、損害賠償として814万5,000円を請求する方針を示している。
https://kai-you.net/article/18713

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