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プログラミングスクールを卒業した人は何をしたらいいのか

こんにちは!ワミィ株式会社 伊藤 和歌子です。エンジニア採用を強化したい企業に対して採用コンサルティングサービスを提供しています。

ここ数年、未経験からエンジニアになって高収入を得よう!とか、フリーランスのエンジニアになって自由な働き方を手に入れよう!と謳うプログラミングスクールの宣伝が良くみられるようになりました。実際に、当社や当社顧客企業でエンジニア採用に関わっている中でも、未経験の人がプログラミングスクールを卒業した直後に、転職したいという事でエンジニア職へ応募するという現象は増えてきているのを実感しています。

しかしながら、支援先の事業会社やSIerなどでは、実務未経験のスクール卒業生が書類選考を通過した事例をほぼ見たことがありません。

では、未経験からのプログラミングスクール卒業生は、どんなキャリアを描いていったらよいのでしょうか。

プログラミングスクールで学ぶ人は飛躍的に増加している

2021年3月に公開されたこちらのプレスリリースでは、プログラミング学習サービスの世界登録ユーザー数が200万人を突破したという事が書かれています。これは直近1年4ヶ月の間での2倍の伸びだそうです。

プログラミングスクールはニーズがあり、利用者も増加傾向にあることが伺えます。採用現場に立つ私の肌感覚としても、これまで営業や総務など非エンジニアだった人が、プログラミングスクールに通い、システム関連の仕事に就きたいと思う人が増えたように思います。

スクールを卒業してコードが書ける状態=武器を手に入れた状態

もともと作りたいものや解決したい課題があってプログラミングスクールに入学する人ってどの位いるんでしょうか。今回調べてみましたが、調査結果のようなものは見つけられませんでした。よく見るプログラミングスクールの宣伝にあるように「高収入」や「自由な働き方」に惹かれて入学する人が多いのであれば、解決したい課題がある状態での入学者は少ないとみることができます。
もしも貴方が「エンジニアにはなりたいが、作りたいものは無い」という状況であれば、それは「まずは武器を手に入れたが誰を倒すのかがまだ決まってない/分からない」状態です。

まずはいまの職場での課題解決にフォーカスしてみる

作りたいものが無いままスクールを卒業した直後にすぐにエンジニアとして転職活動をするのは私はおすすめできません。実務経験がなく、内容の薄いGitHubのプロフィールページでは、エンジニアとして満足の行く転職は厳しいでしょう。
ではまず何をしたらいいでしょうか。焦って別な会社への転職活動をするのではなく、いまの職場で困っていることや課題だと思うことを見つけて、ツールを作成してみたり、作業を自動化してみるのはどうでしょうか。
課題が見つけられない人や課題解決ができない人は(エンジニアに限らず)年収が上がらず市場価値も低いままです。もしも貴方が年収をあげたい、キャリアアップしたいと考えているのであれば、プログラミングという手段を用いてどんな課題を解決したいのかを考えてみてほしいと思います。
大事なのはコードを書くことではなくコードを書いて何を解決したいかです。

「掛け合わせ」のキャリアを考えてみる

ジョブチェンジをしたい人のキャリアを考えるうえでもう一つ大切なのは「掛け合わせのキャリアを考えてみる」ことです。大学からコンピューターサイエンスを学んできた人や新卒のときからずっとシステム開発者としてのキャリアを築いてきたような長年エンジニアをしてきた人と同じ土俵で勝負するのではなく、貴方の今の職業とエンジニアを掛け合わせてみると、キャリアの可能性が広がると思います。

貴方がいま営業マンなのであれば、「営業×エンジニア」として、営業の業務フローを効率化してシステム化するのに一番強いエンジニアになれる可能性が高まります。貴方が美容師なのであれば、「美容師×エンジニア」としてなかなかIT化の進んでいない業界の架け橋になれる見込みが高まります。
まずは目の前にある課題を解決していきながら、今の自分のキャリアとエンジニアリングを掛け合わせてみる事によって、専門性が高まり市場価値をあげられる可能性が広がるのではないでしょうか。

職場の人やメンターとも相談しながら、あなたにしかできないキャリアパスを発見して、次なるステップに進んでほしいと思います。

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