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極寒京都の旅・9 志津屋 ZENBI 鍵善、そして

【2023年1月25〜26日。10年に一度と言われる寒波の中の京都旅行の話の9】

大徳寺を心ゆくまで堪能して、南門から北大路通りに出た。
お腹が空いたのでお昼にするのだ。
ただ、食事に時間をあまりかけたくなく、それに四条河原町方面に向かうので、志津屋へ行くことにする。
ハトは志津屋のカルネが大好物である。
せっかくだからイートインできるお店に行こう。

すぐ近くのバス停からバスに乗り、地下鉄北大路駅へ。
烏丸御池で乗り換えて一つ目の京都市役所前駅で降りる。

例によって長い階段を登り(京都の皆さんはスゴイと再び思う)地上へ。
日陰の雪はツルツルに凍っている。ソロソロと歩き、府道32号?の河原町通りへ向かう。
河原町通りは昨晩、超ご機嫌で歩いた道だ。

河原町御池の交差点から南下すること100メートルちょっとか。南に向かって左手に目指すパン屋がある。

志津屋だ。

わーい

ハトは志津屋のカルネが大好物である。(2回目)
残念なのはイートイン併設のお店が少ないこと。
三条店はイートインがあるのだ。そこはネットで調査済み。

さっそくレジでオーダーを。
カルネは温めてくれるサービスがある。もちろん温めてもらう。
用意ができたら席に持ってきてくれるとのこと、なので2階へ上がり、幸運にも窓際のカウンター席に座る。お昼時なのに空いていたのはやはり積雪のせいだろうか。

念願のカルネ

パン達がやってきた。
カルネとセットメニューのレーズンパンセット。ゆで卵が付いていた。
さっそくカルネから頬張る。
表面が少しさっくりしている。ハムとオニオンサラダまで温めすぎていないのがいい。
うまい。うますぎる。
レーズンパンも激うま。厚切りレーズンパンはもしかしたら人生初かも。
ゆで卵も普段食べないからたまに食べるとめちゃうま。

絶景ではないが。

そんなわけでお腹いっぱいになり、次なる目的地へ。
目の前がバス停なのがまた素晴らしい。タイムパフォーマンス最高である。もっとも河原町方面へ行きたいので道路を渡らないと、だが。
バスはここからはどれに乗っても河原町へ行くので来たバスに乗れば良いのだ(多分。)

来たバスは偶然、京阪四条も通るバスだった。何番だったかは謎。
四条河原町から祇園までは歩くつもりだったので、バス停一つ分でも歩かずに済むのがラッキーだった。

次なる目的地は祇園エリアのZENBI。
ZENBIはご存知和菓子の鍵善良房がやっている美術館。KGIZEN ART MUSEUMという。

11月に鍵善で“くづきり”をいただいた時にこの美術館の存在を知った。
テーブルの上に葉書大のアクリルのメニュースタンドが置かれていて、ZENBIでやっている催し物の案内が挟み込まれていたのだ。
催し物のタイトルは『原榮三郎が撮った京都 WARHOL IN KYOTO1974 PHOTOGRAPHED BY EIZABURO HARA』。
その時は興味は惹かれたが行くことはなかったのだ。
まさか二ヶ月後にまた京都に来るなんてその時には想像もつかなかった。

ZENBIは鍵善のお店からほど近い場所にあった。
少々入り組んだ場所だった。なので祇園の観光客でざわざわした感じが薄れていてちょっと静かな感じ。美術館の向かいにはこれまた鍵善のやっているカフェもあるのだ。

黄色いのがフライヤー。
ウォーホルが歩いている白川沿いの道は今と全く変わらなく見えた。
ここでも貸切状態に

残念ながらZENBIは写真撮影禁止。フォトスポットはあったが。

それにしても70年代ってオシャレだな。
アンディが京都のあちこちに行っている写真だけど、当時の服はかっこいい。
自動車が写っているのもあったが、いいねえ。フェンダーミラーのでっかいクルマ。
気に入ったのはアンディが和食を食べている写真。それに骨董屋でショーケースに見入っている後ろ姿も良かった。

アンディの写真とともに鍵善で使われている食器の展示もされていた。
食器といっても、螺鈿細工で飾られたくづきりの器など、芸術品。これらは博物館に入ってもおかしくないのでは、とハトは思った。なんという作家だったかは覚えていないが、その方が創ったモチーフが入場券に型押しされていた。(黒田辰秋、だったような…)

もう一つ感じたことは、小さなスペースだからこそなのだろう、“見せ方”がステキな美術館だった。
それこそ“部屋や備品と展示”全てで“一つの作品”に見えてくるような感じ。
そんなところが鍵善の美意識なのかも知れない。

こんなお庭がある

小さな美術館なので見物時間は30分ほど。
その間、誰も来ず、貸切状態の幸せ。

ZENNBIの奥はこんな街並み
ZENBI向かいにある、ZEN CAFE

時刻は14:30。
ZEN CAFEにチャレンジしようかと思ったが、行きたいカフェがあるので断念。

このまま鍵善に向かう。
今回はぜひ“鍵もち”を入手したいのだ。

鍵善良房
芸術品の棚
取手付きのお皿がステキ
ここのテーブルにも棚のまえのベンチにも待っているお客さんがいない。
これほど空いているのはチャンスと思い、お店の人に声をかけて写真を撮らせてもらった。
お菓子の型。現役なのだろうか。
八坂神社が見える

無事に“鍵もち”を入手し、やはり重いなと思いながら、四条烏丸に戻る。
祇園のバス停から四条高倉バス停へ。

それは、帰る前に寄りたいカフェがあったからで。
そのカフェは小川コーヒー錦店。
11月にも行って気に入ったのだ。しかもプリンが美味しそうだったのに、プリンの提供時間には行けなかったという…
そんな小川コーヒーだが、行ったら案の定待つことに。ハトは2番目だったが、ここは待つと長いし、出てくるのもゆっくりなのを思い出し、10分待ったところで諦めた。
「これだから東京者は」だろうな。否定はしない。

帰る前にどうしてもコーヒーを飲みたいハトは、もはやプリンはどうでも良くなっていた。そこで烏丸駅の上にある“&COFFEE MAISON KAYSER”へ行くことに。
結果、これが大当たり。

小さなオヤツが付いていた←うまうま
コーヒーは何だったか忘れた
猫舌なので蓋はとる

ここもパンカフェというばそうなのだな。サンドイッチ的なメニィーも豊富。
何より客層が大人が多くて(スタバとかよりお値段やや高めだからか)狭いながらも落ち着ける。隣?は大垣書店。本を買ってここへ直行という人も多いのかも。
時間がないながらもゆったりコーヒーを楽しみ、いよいよ京都とお別れ。

地下に降り、コインロッカーの荷物をピックアップ。
名残惜しいとばかりに志津屋売店へ行き、カルネを一個買う。
そして阪急電車に乗り込む。

最後にコーヒーでゆったりしすぎてしまったため、結局伊丹空港で551を購入することは今回も叶わなかったし、ゲートまで小走りになってしまったところでハトの強欲さがまたしても出てしまった旅となった。

今回は奇しくも積雪の京都を存分に楽しめた。
また、行こう。

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