見出し画像

【2022.12月】美容師の雇用の話と、ご報告

操作イトウです。

突然ですが、ご報告です。
この度、12月いっぱいで現在の美容室とは契約終了し、2023年1月から新たな美容室で働くことになりました。

変わらずフリーランスとして契約していますが、少し働き方も変えます。

具体的には、「面貸し」という形態から「業務委託」に変更します。
これは「お店が集客したお客様もやってね」といった形で、自分の指名のお客様を優先しつつ、空いている時間に担当させてもらうこともできます。

昨年11月より始めたフリーランス美容師ですが、今に至るまで、お陰様で生活を営むことができています。
ですが生活面をいくつか改善をしたく、決断しました。

その一つは、個人の集客の難しさにありました。
昨今Instagramなどの個人での集客が可能になっていますが、なにせ苦手分野。
やればできると思っていましたが、試行錯誤した結果、やっぱりインスタは楽しめませんでした。
なので、「こういった苦手な部分は外に頼る方がいいのでは?」という考えです。

就職活動は7、8月ごろから動き出していました。
いくつかの美容室と面会・見学しましたが、そのほとんどがここ1年以内にオープンしています。
つまり、一年前の僕の選択肢には無かった美容室です。

■美容室の雇用条件が変わってきている

今回の発見は、それぞれのお店の雇用条件に、企業努力が見えたことです。
美容界には別業態からの参入による企業も増えていて、一昔前の「美容師は薄利多売で稼げない」形を変えようとしている印象でした。

そして、来年から始まるインボイス制度。個人事業主の税金対策についても、各社それぞれに対応されているのが印象的でした。というのも、企業側にとっても、人材の安定供給は至上命題だからです。

条件次第では、今のフリーランス美容師はフリーランスに見切りをつけ、会社員に替える人が続出する可能性もあります。現状、会社員になる程働き方の自由度は落ちますが、既に天秤にかけているフリーランス美容師さんも多いはずです。

■会社は美容師の安定供給が至上命題

まだまだ平均年齢が短く、平均年収が低い美容師。特に若い美容師は、様々な理由で退社、退職します。僕は何度もこの問題について触れていますが、「若手が辞める」問題は業界に根深く残り続けています。

美容師を続けている人たちにとって「若手の退職」は、もはや当たり前のような情景ですが、会社側にプラスはありません。
なぜなら、今まで多くの美容室の売上は、「育てたスタイリストを商品として売る」そして「若手スタイリストは地道に顧客を獲得していく」といった形で成り立っていたからです。

▼「育ってすぐ辞める」若手の美容師の心理

ですが特にここ10年位、多くの若手美容師は「育つ前に辞める」、または「育ってすぐ辞める」といった経路を辿っていました。

理由は、「業務委託」や「面貸し」といった働き方が対等してきたからです。スタイリストとして働ける技術さえ持ってしまえば、長い拘束時間や厳しい上下関係、社内のルールなどに縛られることなく、もっといい条件で美容師を続けることができます。

そのため、教わる側のアシスタントが「会社への忠誠心」を持っていなければ、結局辞めてしまうのが現実でした。

「業務委託」や「面貸し」についてはコチラ↓

▼未来のスタイリストより即戦力が欲しい

会社側からすると、育てたのに辞めてしまうのでは骨折り損。しかし現場に美容師が居ないと美容室は運営できず、従業員のいないスカスカのお店では利益を上げられません。
そのため、現場の美容師の安定供給は至上命題なのです。

ですが「育てたスタイリストを商品として売る」スタイルは、非常に効率が悪い。何年も育てた挙句、辞めてしまう若手たち。

対して「業務委託」「面貸し」のような「即戦力に委託する」「既に顧客を沢山抱えている美容師を雇う」スタイルは、会社にとって圧倒的に効率がよく、働く美容師からしても雇用条件がいいのだから、WIN-WINなのです。

そのため、経験ある美容師の雇用は争奪戦のようになってきています。雇用条件も好条件かつ多様化してきていて、現場で働きたい側からすると、「業界も変化してきているな」と好感を持てるものでした。

■僕が目指すものは、ライフスタイルの三権分立

僕が目指しているのは、ライフスタイルのバランスを確立することです。具体的に言うと、「美容師」「プライベート」「執筆業」を三権分立させたいのです。

どれにも情熱が注げるように、どれかに疲弊しないように、どれにも満足できる時間を割けるように、時間的、体力的、金銭的なバランスを取りたい、というのが僕の軸にあります。

見学した美容室のうちの一つは、旧来型の美容室でした。
美容室側には自分のやりたいスタンスを明示していたのですが、そのうち応対していただいた一回りほど年上の人事担当の方からは、「業界はそんなに簡単じゃないよ」とせせら笑うように一蹴されました。

僕の在り方を理解できなくても構いませんが、僕はむしろ、その方をせせら笑ってしまいました。自分がやってきた自負から、遅まきでも業界が変化していることや、世代間の価値観の違いを受け止められていないな、と。

失礼しました、愚痴はこの辺にして。

僕は今後も、その時その時の変容を受け止めながらチャレンジを続けるつもりです。
来年もよろしくお願いします。


ではまた。

Twitter、Instagramのフォローもよろしくお願いします。

Instagram↓

https://www.instagram.com/itohcontroller/

LINEクリエイターズスタンプを作りました↓


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?