デジタルトランスフォーメーションに必要な5つのビジネスアジリティ

こんにちは。いとまです。

私はこれから書く事は、私が日々企業のデジタルトランスフォーメーションのお手伝いをする中で、経営層の方に対してDXについて正しい理解を得て頂くためにトレーニングでお話している内容です。最近は、毎週3回くらいのペースで国内外問わず、様々な企業のエグゼクティブにこのお話をしています。

様々なエグゼクティブの方にぜひ読んで頂ければと思いここにその内容を残します。

VUCAの時代。

VUCAの時代。最近よく聞きます。聞いたところによると戦時中の戦況について先が読めない状況になったときに使われていた言葉だそうですが、Volatility(変動性)、Uncertenly(不確実性)、Complexity(複雑性)、Anbiguity(曖昧性)。この4つの英単語の頭文字を取ってVUCAと言われてますね。

最近のビジネスの状況はまさにVUCAな時代です。中期計画などという3年~5年も先の事を今決めるなどもはや不可能に近いですね。。

これが起こっている原因はいくつかあります。例えば数年前まで、私はお客様とお話していてもその企業の業種ごとに全く違う悩み、課題を持っておられました。よってそのお客様とお仕事をするにはその事業を深く理解しその業界での答えを出さなければならなかったのですが、最近はどうでしょう?

ギョウカイのキョウカイ(業界の境界)

eコマースの企業が保険業界に、携帯電話などの通信事業者、スーパーマーケットのリテールビジネス企業がネット銀行など、様々な企業がその境界(バウンダリー)を超えてビジネスに参入してくる状況になってほとんどの企業の悩み、施策は本当に似てきたなぁと感じます。

この境界線が曖昧な状況は複雑に要素が絡み合ってこの状況を引き起こしています。その一つに技術的な革新のスピードが本当に速い事が考えられます。常に世の中の常識を変えています。

例えば自動運転。私も業界の人間ではないのでわかりませんが、カーシェアリングでいろんなクルマに乗る機会があり、各メーカーの自動運転は素晴らしいものですね。運転が好きな私も違う意味でワクワクします。これも日々レベルが上がっていて、本来は技術的には完全な自動運転が実現していますよね。しかしいまだにこの技術が一般的に利用できずにいます。。少し前にあった話だとApple Watchも日本では医療機器にあたる?などの理由で心電図の機能を封印してリリースした事も記憶に新しいです。

New Normal

しかしながら、私たちの世の中はこれまで積み上げてきた常識ベースで物事が成立しているので、せっかくの技術革新があってもそれをすぐに使えずにいる状況とも言えます。

このような技術革新が起こるとき、この常識そのものも私たちの知らない間に新常識(New Normal)アップデートされていき、その瞬間に私たちの常識は古い常識(Old Normal)となります。そしてその頻度は本当に速いです。

デジタルトランスフォーメーション(DX)という言葉

最近、お客様の企業の戦略を見るたびに「デジタルトランスフォーメーション」という言葉はほぼ必ず入っているような気がしますが、当然ですよね。このような状況だから技術革新を味方につけないとついていけないと考えるからですが、ただその中身を見ると、AIやビッグデータでよろしくやる、とかIoTやら自動化でコストをどうとか、ドローンやVRでなんちゃら、そしてDX人材育成として、現場にAIやデータアナリスト、その他の技術専門家を採用しそれができる社員を増やすというような流れが当たり前になっていますが。。。そういう事なんでしょうか?

前述の施策も、ある意味デジタルを使ってビジネスを強化するという意味ではあると思いますが、言い換えれば単なるIT施策とも言えます。

デジタルトランスフォーメーションとはそもそもこういった事を言うのではなく、このVUCAなデジタル時代において企業の組織の在り方、戦略の考え方、お金の使い方、商品・サービスそのものの在り方やその提供方法などそしてそれを支える人材の教育まで、企業そのものが対応できるようになる事こそがデジタルトランスフォーメーションと言えます。

今日はここまで。

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