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つなぎ はぐくむ いとなみの道具店のNOTE始めました。

こんにちは。初めまして。
つなぎ はぐぐむ いとなみの道具店 を運営する株式会社ワンダフルリアの代表の平野和成です。


ぼくらは、「愛しい いとなみを つないでく。」を合言葉に、福岡県うきは市を拠点に、長い間暮らしを支えてくれたけど、役目を終えようとしているいとなみの道具たちを、ひとつひとつ回収し次の担い手につなぐ事業をしています。
僕らは回収させていただいたものの物語や回収した地域の風土のお話しも丁寧に伝えながら、オンラインで販売しています。


画像クリックでオンラインストアに飛べます。


このNoteアカウントでは、普段ツイッターやインスタグラムでお伝えしているより、より深く僕らの活動を伝えていけたらと思っています。
インスタでは回収させてもらった道具たちの写真をたくさん載せています。
こちらもぜひチェックしてみてください。
https://instagram.com/wanderfullreal?igshid=ZWIzMWE5ZmU3Zg==

今日はいつもの道具たちの物語ではなく、代表の平野が起業するまでの物語をご紹介します。ぜひ最後まで読んでいただけると嬉しいです。

私は起業する前は、地方の工場でものづくりに関わる仕事をしながら、お休みの日は、自分のバイクでいろんなところを旅するが趣味でした。

特に生まれ育った九州は、長期休暇や週末を使って色々な場所へ行きました。

「旅人」として、旅先で地元の人と交流したり、同じような旅人仲間とお酒を飲みながら語ったりすることが、大好きな寅さんみたいで、本当に好きでした。
九州と一言にいっても、それぞれの土地にそれぞれのいとなみの文化があって、それらは本当に美しかったり、不思議に心震わせられるものでした。

でも、そんな旅の中で、よく聞こえた声は、

もうこの土地には若い人がいないからいつまで続くかな。

とか

空き家ばっかりになってきたよ。

とか

寂しいことばかりでした。


本当にこんな美しい風土が失われてしまうのかな?と思って調べてみると、
「消滅可能性都市」という少し驚いてしまう言葉と共に、
全市町村のうち、52%が該当してしまうとのこと。

また、住宅用空き家件数は約220万軒にものぼります。これは新しく建てられる住宅件数の約3年分です。


※国土交通省「新設住宅着工戸数」
https://www.daiwahouse.co.jp/tochikatsu/souken/scolumn/sclm379.html
※国土交通省「空き家対策の現状について」2018年の木造戸建住宅空き家件数
https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/content/001429587.pdf

本当になくなっていってるんだ。。。
そんなふうに思っていたら、僕もおじいちゃんが亡くなって、空き家になってしまいました。

僕の祖父の家で使っていた道具も、家もいつかは整理して手放して行かないといけないのかも、と思った時に、そんなの嫌だなと思いました。

そんな時、長野のリビルディングセンタージャパンさんの存在を知り、二週間ほどサポーターとしてお仕事のお手伝いをさせてもらい、
こんな場所が僕の生まれ育った九州にもあったら、僕のように寂しい思いを抱えつつ思い出の道具を処分する人たちの助けになれるんじゃないかな。と思いました。

また、九州をバイクで旅する中で、その土地の風土に根付いたいとなみには、誰かを想う美しい文化を知ったので、そのような素晴らしい物語も家や道具と一緒に繋いでいけたら、次の担い手の人の暮らしも豊かになるんじゃないか。と思い、
つなぎ はぐくむ いとなみの道具店を立ち上げました。


事務所は、古民家の倉庫を友人とDIYして作りました。


漆喰塗りで仕上げました。
机もDIYしました。

長くなってしまったので、今日はここまで。
次回以降、実際に初めて見て感じたことや、回収のことなんかを書いて行きます。
ぜひ次回以降もご覧いただけたら嬉しいです。