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意外に知らないスキンケア:「化粧水」のきほんのしくみ

■化粧水についてのおさらい

ローショントナートニックなどとも呼ばれ、洗顔後のアルカリ性に傾いてしまったお肌のpH値を弱酸性にもどし、流れてしまった水分を補い、潤いと保湿成分でお肌のキメを整えて、皮膚を柔らかくし、次に使うケア成分の浸透を促したり、お肌に馴染みやすくさせる為のスキンケア用品のことです。


■化粧水のきほんのしくみ

化粧品の構成は大きく分けて、「ベースとなる成分」「機能性成分」「商品の安定化成分」「その他」の4つで構成されていていて、一般的に、以下のような割合で配合されています。

水も「ベースとなる成分」に分類される成分で、全体の70~80%を占め、水も含めた「ベースとなる成分は全体の70~90%を占めています。化粧「水」は名前の通り、成分のほとんどの割合が「水」で構成されているのです。

▷ベースとなる成分

水性成分・油性成分・界面活性剤の3つの分類のうち、一部もしくは全てで構成された、その製品の基材となる成分の事です。

水性成分は、エタノール・BG・グリセリンなど。油性成分は、ホホバ種子油・シア油・オレイン酸・ジメチコンなどが、使用されます。化粧水にも、油性の美容成分などが配合される事が多いので、水と油分を均等に綺麗に混ぜ合わせるために、界面活性剤を配合している場合も多いのです。

▷機能性成分

美白成分、高保湿成分、アミノ酸、ビタミンC誘導体など、その化粧水の特色となるような成分のこと。配合比率が以外に少ない気もしますが、少量で効果的な成分が配合されています。

▷安定成分

化粧水のとろみを調整する増粘剤や、化粧品自体の品質を安定させる防腐剤酸化防止剤の成分こと。

これらの成分が配合さていると、お肌に悪い影響がある。と考えている方も多いかもしれません。しかし、一週間以上の長い期間、製品の蓋をなんども開け閉めして使用するとなると、カビや菌の繁殖を防ぎ、最後まで同じ効果を発揮させるこれらの成分は、とても大切なのです。

化粧品や医薬部外品に配合する成分の決まり事(薬事法)として、配合上限が設けられている成分が複数あります。防腐剤もその中の1つです。また、異なる複数種の防腐剤を少量ずつ配合し、相乗効果で防腐力を上げ、製品全体の防腐剤配合量を減らすなど、様々な企業努力もされています。

▷その他成分

香料や着色剤成分こと。


■化粧水の種類

化粧水には様々な種類があり、肌質や環境、お肌の状態などによって使い分けることができます。

▷一般化粧水

柔軟化粧水、保湿化粧水、とも呼ばれています。通常、化粧水といえばこれ。角質層を水分と保湿成分で潤して柔らかくし、お肌のキメを整えます。保湿成分として、ヒアルロン酸、セラミド、コラーゲン、アミノ酸、ローヤルゼリーなどがよく使われています。

収れん化粧水

引き締め化粧水、アストリンゼン、とも呼ばれています。お肌を引き締めて毛穴を縮め、皮脂の分泌を抑える効果のある化粧水。収れん成分として、クエン酸、ミョウバン、ハマメリスエキス、カラミンなどが使われている。エタノール(アルコール)を多く配合していて、サッパリ感やスーッとした清涼感が強い場合もあります。

▷美白化粧水

保湿成分のほか、美白成分が配合されている化粧水のこと。医薬部外品であることも多い化粧水です。シミ・そばかすの原因となるメラニンを新たに作り出すのを防ぐ、アルブチン、ビタミンC、ビタミンC誘導体などの成分や、皮膚の漂白作用のあるハイドロキノンなどが配合されています。

▷拭き取り化粧水

スキンフレッシュナー、除去化粧水、とも呼ばれています。古い角質や、毛穴汚れなどを拭き取る目的の化粧水です。クレンジングクリームやコールドクリームを使用した後の、拭き取りとして使うこともあります。「拭き取り」の名前の通り、コットンに取って軽いタッチでふき取るように使用します。エタノール(アルコール)や、フルーツ酸(AHA(アルファヒドロキシ酸))などのピーリング効果のある成分が配合されている場合もあります。

導入化粧水

プレ化粧水とも呼ばれている、保湿化粧水の前に使用する化粧水です。肌に残った石鹸成分や、次に使う化粧水の浸透を高める役割をしてくれます。

▷カーマインローション

カラミンローション、カーミングローション、とも呼ばれる収れん化粧水の一種で、カラミンやカオリンが配合されている化粧水です。薄紅色やピンク、白色の粉末部分と、ローションの2層を振って混ぜてから使用します。日焼け後の化粧水としても人気があり、炎症を抑える効果と、肌を引き締める効果があります。

▷アフターシェーブローション

アフターシェービングローション、とも呼ばれています。主に、男性の髭剃り後に使用する化粧水です。保湿成分、抗炎症作用、鎮痒作用のある成分のほか、一般的な化粧水と比べて、香りや爽快感の強い場合が多く、メントールや香料などが配合されています。抑毛効果を期待したイソフラボンなどを配合したものもあります。


■最後に

化粧水は上記以外にも、高保湿タイプやエイジングケア化粧水、とろみが強いタイプや、サラッとしていてさっぱりとした使い心地の保湿化粧水など、色々な種類があります。その時の、自分のお肌に合った化粧水を選ぶ事が大切です。また、化粧水の後には、化粧水で補った水分をなるべく長い間保つため、乳液クリームで保護するのも忘れないようにしましょう。

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