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意外に知らないスキンケア:「クリーム」のきほんのしくみ

■保湿についてのおさらい

今回お話するクリームとは、ナリシングクリームとも呼ばれる保湿クリーム(モイスチャークリーム)の事です。化粧水で角質層を潤した後に塗り、皮脂の代わりのはたらきをする中油性のクリーム。乳液と同じはたらきをしますが、配合される油分の量が違います


■保湿クリームのきほんのしくみ

20~50%程度のミネラルオイル・スクワラン・ホホバ油・オリーブ油などの油分と、水、保湿成分、油分と水分を混ぜ合わせるための乳化剤、その他、防腐剤や香料で構成されています。保湿成分として、セラミドやヒアルロン酸、コラーゲン、アミノ酸などが使用されています。

中でもヒト型セラミドは、人のお肌内に存在するセラミドをと同じ構成をしているため、お肌に馴染みやすいと言われています。また、水より油に溶けやすい性質を持っているので、セラミド配合のスキンケアを選ぶときは、化粧水より、クリームや美容液と言った、油性成分の多いものの方が、セラミドの配合率が高い可能性がありそうです。


■クリームの種類

▷保湿クリーム

モイスチャークリーム、ナリシングクリームとも呼ばれています。化粧水の水分がすぐに蒸発してしまうのを防ぎ、皮脂の代わりに皮膚を保護する役割をしてくれるクリームです。

▷ナイトクリーム

夜用の保湿クリームのこと。通常の保湿クリームより油分が多い場合が多く、夜の寝ている間にしっかりと保湿ケアしたい人向けのクリームです。


■その他のクリーム

保湿クリーム・ナイトクリーム以外にも、いろいろな種類・用途のクリームがあります。

▷コールドクリーム

お肌につけると、水分が蒸発して起こる気化熱によってひんやりとした冷たい(cold)感触があるのでこの名前がついたと言われています。クレンジングや洗顔、マッサージ、化粧下地、皮脂膜の代わりに塗る事で乾燥による肌荒れを防ぐなど、いろいろな用途に利用されます。

▷バニシングクリーム

油分が少ないまたは全く配合されていない皮膚に吸収されやすい中油性のクリームです。お肌に伸ばすと白いクリームが消える(vanish)ように見えるので、この名前がついたと言われています。ステアリン酸などの脂肪酸を主成分として、さっぱりとした使用感があります。

▷アイクリーム

目もとのシワ・たるみ予防のためのクリーム。目元の薄い皮膚のために、低刺激で伸ばしやすい処方のものが多くあります。

▷シェービングクリーム

髭剃り時の剃り負けを防ぐために使用されるクリームです。抗炎症作用のある成分が配合されています。


■最後に

上記以外にも、手の乾燥を防ぐハンドクリームや、唇の乾燥ケア・口紅の下地として使われるリップクリーム、顔以外の体部分用のボディークリームなど、様々なクリームがあります。ボディークリームは特に明記されていない場合ボディー専用と考えた方が良いです。お顔には刺激が強すぎたり、油性成分が多すぎたりと、肌荒れの原因となってしまう可能性があるので使用しないようにしましょう。

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