見出し画像

2人の長い夜。修行が足りん。

 ぜんぜん話の合わない人と二人きり。夜から朝まで8時間ほど。…夜勤の話です。

 準夜勤専属の方が今3人いて、そのうち2人は話好きタイプと口数が少ないタイプ。私としてはどちらと組んでも気が楽。楽しい会話は好きだし、物静かな人となら沈黙も苦にならない。

 問題は3人目の彼女だ。
 話が合わない。会話にならない。
 絶望的に相性が悪い。

 趣味、興味関心、生活環境や境遇はもちろん、職業意識さえもまるで私とは違う。そしてその違いを楽しめるような姿勢をとって話をすることも、もはやお互いに難しい。こんな人っているんだ、と彼女の方も思っているかどうかは知らん。

餃子屋さん

 しかしながら・・・全然口をきかないわけにはいかないのですよ、と、私は思う。一人でやる仕事ではないし、雑談を一切しない態度は職場を(たとえ二人きりでも)不穏にさせ、いずれ何かしら業務に支障をきたす。実際、そういう実例を何度も見てきた。結局全部コミュニケーション。
 
 負の感情を振り払い、話題を探す。

 そこで私は思い出した。
 朝ドラの名作「ごちそうさん」。
 立場が違っても、どうしても馬が合わない人でも、「生きるために食べること」は一緒。わかり合える最後の砦、という話を。

 今こそ、最後の砦を使うんや!!

商店街のガイコツさん

 私は簡単な料理なら好きだ。今旬の野菜をどうやって食べてますか?と彼女に聞いてみたところ色々と話してくれました。蒸し野菜が好きなこと、油や塩や調味料はほとんど使わないこと、なぜなら体質や病気のせいで制限があるから。それでも野菜本来の旨味が好きだと思ってること…。
 
 話してみなければわからないことがある。
 もう、本当にたくさんありすぎる。
 この未熟者、修行が足りん!と反省する毎日。

 「ごちそうさん」の脚本家、森下佳子さん、ありがとうございました。おかげさまで長い夜が明けました。来年の大河ドラマ楽しみにしてます!

この記事が参加している募集

仕事について話そう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?