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「レトロニム発想法」というアイデア

少し前に「レトロニム」という言葉を知ったり、それを使ったテレビのコーナーなど見ているうちに、これってアイデア発想に応用できそうかな?と思って考えていることをメモ的に。

レトロニムとは

旧来からある「もの」や「概念」が、新たに誕生した同種の区別されるべきものの登場により、区別されるために用いられる「新たな表現や用語」のことである。(Wikipediaより)

身近な例は下記。

・ホットコーヒー:元々、コーヒーと言えばホットが当たり前だったが、アイスコーヒーが後から出てきたため生まれた呼び名
・汁あり担々麺:元々、担々麺は汁ありが当たり前だったが、汁無し坦々麺が後から出てきたために生まれた呼び名

シャキーンの「未来からきた先生」

今年の4月からだと思うんだけど、NHKのシャキーンで始まった新コーナー「未来からきた先生」の中で、主人公の少年と、未来から来た先生のやり取りにレトロニムが登場します。

少年「花粉がひどくて目が痒いんですよ」
先生「そんなに痒いんだったら”液体目薬”を差せばいいじゃない」
少年「え?先生が居た30年後の未来には液体じゃない目薬があるんですか?」
先生「それは、キミが大人になったらわかるよ」

この他には「屋外傘」「顔面スマイル」「睡眠昼寝」などのレトロニムも。

仮想レトロニムからアイデアにつなげる

後から新しいものが出てくることで、旧来からあるものに新しい呼び名がつくのであれば、現在ありふれているものを”仮想レトロニム化”することで、それをベースにアイデア発想につなげることができるのではないか、というのが「レトロニム発想法」の骨子。

すでにあるレトロニムや、未来からきた先生に登場するものの傾向から、仮想レトロニムの作り方をパターン化するとこんな感じ。

-形態のキーワードを名前に追加:リコーダー→穴あきリコーダー 
-用途のキーワードを名前に:椅子→座る椅子 
-組成からレトロニム化:目薬→液体目薬 担々麺→汁あり担々麺
-製造方法からレトロニム化:ハンバーグ→手捏ねハンバーグ
-詳細にしてレトロニム化:昼寝→睡眠昼寝

あるキーワードを上記のどれかのパターンで仮想レトロニム化、そこから「そうじゃないパターンがあるとしたら(穴があいていないリコーダーって? 座らない椅子って?のような感じで)どうなるか」と、発想を飛躍させて「未来のものの名前を考える」ような進め方になるでしょうか。

元のキーワードによって、どの仮想レトロニム化のパターンが向いているのかなどは試行錯誤が必要そうなので、素振りワークショップとかやってみたいですね。

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